会山行紀行文 2025年
7/29(火)-30(水)
共に晴れ
(せんじょうがだけ)
仙丈ヶ岳

3033m
参加者 (紀行文) 2044 S/H
No−96  グレード:C上  32名
 担当リーダー 2044S/H (男性5名・女性27名) (写真) 2055 M/K

≪コースタイム≫
一日目 新潟駅(4:00)=伊那IC=戸台(9:10-25)=南アルプス林道バス=北沢峠(10:20-11:00)…王滝の頭(10:40)…馬の背ヒュッテ(14:35)

二日目 山小屋(5:40)…仙丈小屋(6:45--7:00)…仙丈ヶ岳山頂(7:40-8:00)…王滝の頭(10:40)…北沢峠(12:40-50)=戸台入浴(13:40-14:40)=新潟駅(20:10)

≪紀行文≫
〜〜〜素晴らしい青空と大展望が〜〜〜

 会山行くとして2017年に同じ仙丈ケ岳の山行をした。そのときは30人の応募があって27名で実行した。今回はそんなことで27名であらかじめ山小屋の手配をしたが、応募は50人を超えた。山小屋に連絡、32名はなんとか確保できたが、それ以上の会員にはキャンセル待ちということでお断りせざるを得なかった。それでも多い、他の登山者にも迷惑がかかるし、遅れるメンバーがいたらどうしょうと、心配はいくつも浮かんできたが、天気がよければなんとかなると当日を迎えたのでした。キャンセルは3人でたが、すぐに埋まって32名での出発となった。
<一日目>
 新潟駅を4時に出発したバスは心配していた岡谷JCTの工事はこの日は中止、予定を少しオーバーの9時10分に戸台に到着。
 楽山会用に用意してもらった臨時バスに乗り継ぎ北沢峠に、標高2030Mの涼しい日陰で高山病対策も兼ねて40分の昼食タイムを取ったのでした。そして緩やかな登山道を歩き出す。

伊那 仙流荘
南アルプス林道バスへ乗換 北沢峠 登山口

 登ったり下ったりの登山道の二合目で休憩、それから続く急登の説明、とにかく五合目の王滝の頭まで我慢すること、ゆっくりと歩き三合目、四合目と休憩を入れて五合目に着いたのでした。

(仙丈ケ岳)馬の背ヒュッテへ
3合目からの急登 薮沢大滝の頭 5合目

 展望のない樹林帯の道、シラビソなどの大きな木々が景色を遮る。そこからは道を右に折れて緩やかな登山道になる。
 時々岩の上を歩いたり渡渉したりしながら沢伝いに歩く、そして最後の急登を登りきると今日の宿、馬の背ヒュッテに到着、ゆっくり歩いてもコースタイム通りの歩きだ。

薮沢小屋で休憩

薮沢
馬の背ヒュッテへもう少し 馬の背ヒュッテ 泊

 部屋に荷物を置いて着替えて外の広場に出て乾杯、甲斐駒の雄姿を見ながらの至極の時が始まるのでした。
 夕食は5時と6時に分けて、小さな山小屋なのでしかたありません。翌日の朝食は狭くてもいいからと全員同じ5時からにお願いしました。夜には満天の星空だったそうです。

夕食前 会員Y氏のハーモニカ演奏
夕食 鹿肉カレー 夕方散策 小屋上から仙丈カール

<二日目>
 朝食前に外に出て日の出を見る。真っ赤に染まった空、甲斐駒ヶ岳の横から朝日が昇る。今日も一日晴れる予報だ。

 そうと決まったらみんな支度は早い。

 朝食後5時40分には歩き出す。

 急登を20分も歩くと森林限界、ハイマツの林、前方にはこれから登る仙丈ヶ岳が近くに見える。
 その手前仙丈小屋で休憩、トイレタイムだ。この先トイレはない。
 
 集合写真 馬の背ヒュッテ

早朝 山頂へ出発
仙丈カールと仙丈小屋 仙丈小屋

 そして岩のゴロゴロした道を仙丈ヶ岳の山頂に。時間が早いのでほぼ貸し切りの山頂でした。
 富士山、北岳、間ノ岳、遠くに塩見岳まで見えました。そして北岳の後ろには鳳凰三山もその雄姿を見せてくれました。
 みんなカメラに夢中です。そうです。こんな青空、雲一つない、青いカール、どれでもカメラを向けたくなる。そこに自分が映っていると綺麗だなあと、そんな画像を期待しているのかも、そんなメンバーに下山ですよというのは辛いものです。

仙丈ケ岳山頂と仙丈カール 仙丈ヶ岳山頂へもう少し
 仙丈ヶ岳山頂からの展望

仙丈ケ岳山頂の賑わい
 集合写真 仙丈ケ岳山頂

 でも下山は長い、緑のじゅうたんの上を歩いているような下りの道、昨日泊まった山小屋も見えています。
 小仙丈の手前の広場で休憩、ここが仙丈ヶ岳が一番きれいに見える場所ですと説明、もちろん小仙丈の標識でのカメラ撮りもいいですよと。さあ、激下りが待っています。ここから北沢峠まで下って下って下るのです。景色は6合目まで、そこから樹林帯の激下りです。5合目王滝の頭で大休憩、ゆっくりでいいからとケガしないように、昨日登った同じ道を下るのでした。
 そして12時40分、北沢峠に到着、我々の臨時バスに乗り戸台に、待っていた上信のバスから着替えを取りお風呂に入ります。昼食は梓川SAでと、そしてお風呂から上がった綺麗な顔でバスの人となったのでした。


小仙丈ケ岳へ
小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳山頂振返り
6号目から下山路振返り 下山口 北沢峠

 今回もみんな遅れず、3033Mの仙丈ヶ岳を登り切った。32名は多い。すれ違った多くの登山者には迷惑をかけただろう。でも雲一つない青空での仙丈ヶ岳、きっとアルプスの思い出としていつまでも残っているだろう。同行してくれた皆様、特に今回は会計の負担が大きかったが、そんな役割を担ってくれた会計係、もちろんサポートしてくれたSLの皆様、おかげで大人数を仙丈ヶ岳まで導くことができました。残念ながら抽選漏れで参加できなかった方々、またいつか登る機会もあるでしょう。そして皆様、またどこかの山に一緒に登りましょう。
≪今回出逢えた花々≫