会山行紀行文 2025年
6/7(土)
晴れ
(あつみだけ)
温海嶽

736m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No-68 グレード:C  21名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性5名・女性16名) (写真) 2097 T/Y

≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=ベイシア新潟豊栄店駐車場=聖篭新発田IC=(日東道)=朝日まほろばIC=(国道7号)=駐車場(8:13-24)…熊野神社.ばら園(8:30-8:39)…古和清水(9:00)…一の滝(9:11)…遊歩道入口(9:13) …三の滝(10:01) …小菅野代分岐(10:23-34)…ブナの森遊歩道入口(10:35)…温海嶽山頂(11:54-12:44)…大杉(14:16)…旧拝殿跡(14:32)…平清水登山口(14:57)…駐車場(15:06) =(国道7号)=朝日まほろばIC=(日東道)=聖篭新発田IC下駐車場=ベイシア新潟豊栄店駐車場=新潟駅南口(18:05)

≪紀行文≫
~快晴の中苔むした緑濃い沢・滝の幽玄幻想的な雰囲気と新緑で爽やかなブナ林の異なる山道がある温海嶽~

 温海嶽はあつみ温泉の北東方約2㎞に位置し、標高736mの山である。山頂に熊野神社を祀り、昔から地元の崇敬をうけ毎年多くの人々が登拝してきた山で、鳥海山や月山などや、時には男鹿から佐渡島までも望むことが出来るとのこと。
 新潟駅から参加者14名を乗せたマイクロバスは新潟駅6時過ぎ出発、
 ベイシア豊栄店で6名、道の駅朝日で1名を乗せ計21名となる。

 朝日まほろばICで下り国道7号線で向かい、途中道の駅朝日でトイレ休憩し、廃業になった温海グランドホテルの駐車場へ8:13到着。
 
ルート図(クリック拡大)  距離と高低差(クリック拡大)
駐車場で登山準備
橋を渡り左へ 温海嶽熊野神社境内のバラ園を通り

温海嶽熊野神社脇の登山口から登山開始
古和清水で一杯清水を飲む 一の滝
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 温海嶽が見える駐車場は、6/1から開催されているあつみ温泉ばら園まつりの専用駐車場になっていたので普通車がかなり駐車していた。
 登山準備の後体験山行の方と最近加入し今日初めて山行に参加した方の自己紹介を行った後橋を渡り、右に行く県道44号線の角に「温海嶽登山口」の標識が本来の登山口であるが、今日は左に歩き熊野神社の階段を登りバラ園見学とトイレ利用、そして雰囲気のある温海嶽熊野神社を参拝してから神社脇にある登山口から8:39登山開始。

 一旦本来の道に合流し、車道を登って20分ほどで「古和清水」に到着。「庄内名水30選」だそうで、車道の脇のフェンスに柄杓があり、今日は熱中症対策のために一杯清水を飲んでもらい、さあ登り開始。

 さらに車道を進むと「一の滝」標識がある。橋から下を見ると滝が見えた。一の滝のすぐ先で車道からせせらぎの遊歩道に入る分岐に到着。

一の滝から2分で「せせらぎの遊歩道」入口
「せせらぎの遊歩道」の歩き開始 沢の清流と濃い緑、苔が癒してくれる

出会う最初の滝「苔滝
その後二ノ滝・男滝・女滝・鶴見の滝・大岩の滴など滝が多い

 ここからは、温海川へ流れ込む細い沢伝いに登るが、入口から雰囲気が全く異なる幽玄幻想的な別世界へ来た感じ。気温がかなり高かったが中に入るとかなり涼しく、緑濃い苔むした岩や多くの木の橋、せせらぎの沢やいくつもの滝があり、青々とした緑の中、沢の音を聞きながら済んだ空気の中を気持ちよく歩いた。

 沢沿いに登る道は、多くの苔むした木の橋を渡り、二ノ滝、苔滝、出会いの滝、鶴見の滝、三ノ滝の他数多くの滝が何れも岩壁から流れる見事な滝に出逢うことができた。

 三の滝からは沢から離れ左の山腹をジグザグに登る。「背中燻りの坂」という急坂をゆっくり登りしばらく歩くと車道に出る。ここが「小菅野代分岐」で東北自然歩道の案内図があり、見ながら休憩。

沢を渡る木橋3本ある
「背中燻りの坂」という急坂をゆっくり登る 小菅野代分岐に到着し休憩

分岐から車道を2分で「ブナの森遊歩道入口」
ブナ林の急登を登る さすが「ブナの森遊歩道」ブナの新緑が綺麗

 車道を100mほど歩くと「温海嶽橅の森遊歩道入口」標識、ここから入る。最初急登であるがすぐに穏やかな登山道になる。尾根近くに出ると、左上にある車道を樹木越しに見ながらなだらかな遊歩道が続く。

 このほぼ平坦なブナの森遊歩道を山頂までは2.5キロ。快晴なので陽が差して新緑の葉が輝く爽やかなブナ林の遊歩道の中をゆったりと歩く。木漏れ日の中をゆっくり歩くコースで、心が癒される。
 途中「嗽(ウガイ)場の清水」で休憩、ここでも一杯清水を飲む。少し歩くと土から水道の管と蛇口があり、不思議。

日本海が見え、粟島が正面に

山頂手前にある熊野神社本殿で参拝
温海嶽山頂で集合写真

 ブナ林をかなり歩くと後半に車道に2回出るが、最初に入る登山道はまた違った雰囲気の杉林の登山道で、2回目の場所は日本海が見え、粟島が正面にある。しばらく眺めてまた杉林の山道に入り少し登って熊野神社本殿の脇に出た。

 ところが、何回か来ているがほとんど登山者がいたことのない熊野神社本殿から山頂の間に大勢の登山客が昼食と休憩をしていた。4~50名ほどおられたが、後で聞いたら鶴岡市(協力鶴岡山学会)で実施している鶴岡市民登山で来ていた方とのこと。我々と鶴岡市民登山とで山頂は超満員。

 鎮座する熊野神社本殿のすぐ先に山頂があるが、今日は晴れていたので眺望が素晴らしく北側に鳥海山、東側に月山、南側に朝日連峰が望めた。手前の庄内の名だたる山々には、前に登った湯ノ沢岳、摩耶山の山脈が連なる。

月山と手前は湯ノ沢岳、摩耶山の山脈
山頂で昼食  下山開始で山頂の下山コース標識 

急坂の下山コースもぶな林が綺麗
樹齢800年の大杉(婆杉)  急坂の杉林を下山

 熊野神社本殿から山頂手前まで日陰のある場所には鶴岡市民登山の方々が占めていたので、我々は山頂の最近作られた休憩用の台とベンチで昼食を取る。日陰のない場所ではあるが、風があったので大丈夫。

 昼食後の下りでは、熊野神社の前にある「旧拝殿下山コース」の標識から入る。最初はなだらかだがはっきりした尾根になると急になりジグザグに道が付いている。
 急な下りが続き、尾根から山腹をトラバースして沢筋の下りになり「大杉(婆杉)」に着く。樹齢800年という婆杉を見ながら最後の休憩し、そこで、幹回りが5.9mで何人で手をつなげるか試してみたら、5人必要。なおも杉林を下ると「旧拝殿跡」に到着。古和清水への分岐標識もある。

「旧拝殿跡」石碑
「平清水登山口」到着 「大清水」の湧水でまた一杯清水を飲む

 拝殿跡には「平清水」という湧水がある。湧水清水の多い山である。下っていくと沢水を引く施設があり、作業小屋の脇を通る。

 下に県道を見ながらフェンス沿いに下り車道に出る。ここが「平清水登山口」。県道を少し歩くと「大清水」の湧水ある大清水公園でまた一杯清水を飲み手や顔を洗い、駐車場に到着。
 帰路に、道の駅あつみ、朝日に寄り、一路新潟へ帰る。