会山行紀行文 2025年
5/26(月)
曇り
(あかづらやま)
赤面山

1701m
参加者 (紀行文) 2461 T/T
No−61  グレード:C上  12名
 担当リーダー 1630 S/O (男性12名・女性12名) (写真) 2461 T/T

≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=磐越道=旧白河高原スキ−場跡P(9:30-9:35)…リフト終点(10:30)…赤面山(11:50-12-50)…分岐(13:00)…堀川登山口(15:30-15:45)=旧白河高原スキー場跡P(16:15)=磐越道=新潟駅南口(19:15)

≪紀行文≫
〜〜〜タイミングバッチリ赤面山は満開のシロヤシオのトンネルでした〜〜〜

 赤面山は那須連峰の主脈から少し東に離れ完全に福島県西郷村にある為新潟からは3時間と比較的近く、バスの中でくつろいでいるとあっという間に着いてしまいます。
 標高は1701m、山陽はなだらかで歩きやすく、上りスキー場コース登山口の標高は1087mと高い位置にあるため、ゆっくり花を観たり景色を眺めたり、おしゃべりをしたり楽しみながら登ることが出来ました。

 今回の最大のポイントはシロヤシロの花です。登山道が延々と2km以上シロヤシロの花で埋め尽くされ、白い花のトンネルになっている話しを聴いたので私は参加を決めました。

 新潟を出発した時の天候は曇りで寒さは特別感じませんでしたが、途中登山靴を履き替える為に寄った「道の駅しもごう」の気温は9℃で、少し強めの風が吹いていたせいか物凄く寒く幹事、まるで冬に逆戻りしたかの様でした。

 いつも風が強い那須連峰ですが、このぶんで行くと赤面山山頂付近はもっと風が強く、もっと寒いのではないかと想像してしまい、これはちょっと大変かなと不安の方が先に立ってしまいました。他のメンバーも寒い寒いとヤッケを着こみ、自分も今日は完全に冬装備かなと厚い手袋など支度してバスに戻りました。
 ところが登山口に着いてバスを降りてみるとさっきの不安は何処へやら、風は無くそれ程寒くも無く登山に丁度いい天候になっていて安心しました。

 登山口の旧白川高原スキー場跡はバリケードで囲まれていて道路から中は観えない様になっていました。バスの中でリーダーからスキー場コースの説明が有りましたが、事前に地元役場に問い合わせたところ、「現在スキー場コースは封鎖されております。もしスキー場コースを登山されるのであればお勧め出来ませんがご自由に自己責任でお願いします」と言う回答が得られましたと言う事でした。

 バリケードを潜り中に入り支度を整え出発します。先ず観えてくるのが大きなレストハウスです。建物のガラスは全部割られていて廃墟になって降り見る影も有りません。このレストランの脇に登山入口が有り、ここからスタートしました。
 
 今回のルート図(クリック拡大)
     距離と高低差(クリック拡大
 道の駅しもごうで靴履き替え  バリケードを潜り準備  廃墟のレストハウス脇

 ここから1時間程のコースタイムでスキー場の最上部に到着しますが…、スキー場の中は木が無いので登山道は雨で削られすっかり荒れてしまい、石がゴロゴロして歩きにくい道を登って行きました。逆に木が無いので上からの眺めが良く、登りに連れて眼下の景色もどんどん広がって行きます。

荒れたスキー場の道
振り返ると良い眺め スキー場の終点到着
.
 スキー場を通り過ぎるとブナやダテカンバの林になり道も良くなり気持ちのいい尾根歩きになります。
 暫く歩くとすぐ樹林帯は終り森林限界になります。前が開けシャクナゲが多く見られる灌木帯になりピンク色の花もちらほら見られるようになります。
 頂上直下付近は岩がゴロゴロしています。一帯の土が剥き出しになっていて赤面山の名前に相応しい見た目になっていました。

樹林帯に入る
樹林限界を行く もうすぐ山頂

 山頂に立つと360度ぐるっと展望は素晴らしく、すぐ目の前に那須連峰の山が連なり茶臼岳、朝日岳、三本槍岳が追って来ます。北東には二岐山、甲子山、旭岳(赤崩山)が美枝、懐かしい山々を別の角度から見るのも良いなと思いました。
 山頂はやはり風が強くお昼飯は断念、予定を変更して記念撮影とリーダーによる山座同定だけして下山する事になりました。

 山頂
集合写真
茶臼岳・朝日岳

旭岳
下山開始

 お昼ご飯は山頂から少し下った所で、風が当たらない丁度いい所を選び安心してゆっくり頂きました。周りの人からメロンやトマトなど頂き楽しい一時を過ごしました。

リーダーもニッコリ
おにぎり食べています カップラーメン食べています

 スキー場分岐を那須少年自然の家方面に下るとすぐシロヤシロのトンネルが始まります。「ゴヨウツツジ」別名「シロヤシロ」は「敬宮愛子(としのみやあいこ)」様「御印(おしるし)」になっており「この純白の花の様に純真な心を持った子供に育って欲しい」と御印に願いを込められたそうです。
 今回の登山は時期的にはシロヤシロの開花とピッタリで、約2km続くトンネルの上部ではまだ花は咲き始めで蕾混じりの白色で、中間地点では花盛りの満開状態で白一色、下部の花は終りを伺え散った花で登山道が白くなる程で本当にシロヤシロを満喫する事が出来ました。しかもシロヤシロの中に紫ヤシオとシャクナゲのピンクも時々観られ、これもまたアクセントになって綺麗でした。下りは上りよりもかなり長い距離を歩きましたがシロヤシロのお陰であっと言う間に過ぎ無事に堀川登山口に到着しました。

シロヤシロの中を下山
思わずパチリ シャクナゲを囲む

階段で林道に出る
堀川登山口に下山 バスに到着

 赤面山は新潟からも比較的近い所にあり、こんな所にこんな良い山があるのなだと再発見の山行でした。
 また活きのバス内でリーダーからプリントが配られ自然保護が如何に大切であるかと言うお話しが有りました。

 私達が登山を楽しんでいる一方で登山をする事自体が如何に自然を損傷し破壊する事に繋がっているかと言う事や、楽山会では2008年から自然保護部を立ち上げ数多くの活動をしている事など、私達登山者一人一人がどれほどの自然が素晴らしく大切で有ることを知り、自ら積極的に自然を愛し守っていかなければならないことを学びました。そして、居間の自然を永く次の世代にも引き継いでいける様に是非自然保護活動にも参加して欲しいとのリーダーの希望も話されました。
 本当に有難う御座いました。

≪赤面山の花々≫