≪紀行文≫ |
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〜〜〜アルプスの雪を被った山々が青空に雄大にそびえる〜〜〜 |
一昨年と昨年、いずれもロープーウエーがメンテナンスのため動かず、中止に追い込まれて三年ぶりの西穂独標山行となった。アルプスの美しさは雪の被った山が青空に雄大にそびえる、その美しさだと思う。それを比較的楽に味わえる、ロープーウエーを使った西穂独標だと思う。新潟からは遠い、でも西穂山荘に泊まれば一泊二日で可能だし、晴れれば夕日と朝日そして夜には満天の星空も期待できる。そんな思いで今回の企画をした。会山行として4回目になる。どんな山旅になるのだろうか。
≪一日目≫
朝6時5分に新潟駅を出発、途中2か所にメンバーを乗せて28人乗りの中型バスは満員で高速を走る。順調に高速道路を走り富山ICで降り、新穂高ロープーウェーのしらかば駅まで長い下道を走る。5時間を超す長いバスの移動の末、ようやく駐車場に着いた。
準備をしてしらかば平駅に行くとロープーウエーはガラガラだった。でもこの時期ロープーウェーは30分に一回の運転、少し待たされたが、まわりの絶景を見ながら山頂駅に、そこの食堂で昼食にしたのだが、外国人客が多く、メニューも以前と変わって大幅に高くなっていて驚いた。インバンドの影響がここにも表れていた。
昼食のあと、外に出て歩き出す。除雪が終わったところでアイゼンを付けて歩き出す。樹林帯の中の歩き、登ったり、下ったりを繰り返し、急登に入る。
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新穂高ロープウェイしらかば平駅
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ロープウェイゴンドラ内 |
残雪の樹林帯
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そこから少しキツイ登りだが我慢、我慢、やがて勾配が緩くなり西穂山荘に到着。
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予定ではもう少し登り北アルプスの絶景を見たいところだが、ガスが出てきて、それはお預け、小屋に入り、部屋に荷物を置いて談話室で宴会が始まる。
夕食は5時半と知らされた。夕食後は部屋に入ったり、談話室で雑談をしたりで一日目が終わったのでした。
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ゴールは西穂山荘 |
西穂山荘 |

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西穂山荘の食堂
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西穂山荘から観た夕景 |
晩餐会 |
≪二日目≫
朝食は5時半、28人のメンバー全員を一度に西穂独標に登るのは危険なので2回に分けて登ることにして、早めに出発した。
小屋の前の雪の壁をアイゼンなしで登り岩のゴロゴロしたところを一登りすると、そこが森林限界だ。360度の景色、左に笠岳、双六岳、前に西穂高、右には霞沢岳、右下には梓川と上高地、そして後ろには乗鞍と焼岳、大パノラマが広がるのでした。
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ハイマツ林を進む
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集合写真 西穂山荘
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西穂高岳が見えた |
小屋を出て15分、丸山の山頂だ。そこでゆっくりと景色を楽しんでもらいました。「さあ、後は歩きながら。」と見晴らしのいい尾根歩きが続いたのです。傾斜はやや急なのですが、前方にはこれから行く西穂独標の姿が見えます。
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そこまでの空中散歩、道も広いし、景色を見ながらでも前へ進めます。足元に花はないけど、景色だけで充分でしょう。
やがて大きな岩の左側を巻いて、まっすぐに下ったところが独標の麓です。
そこで荷物を置いて、半分のメンバーが先に登ります。急な岩登りですが足場がしっかりしているので順調に山頂に。
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丸山 |
残雪とハイマツ
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ガレ場
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独標・ピラミッドピーク |
2班に分かれて登頂 |
そこで初めて見る穂高連峰。あれが奥穂、そして前穂、戻って奥穂の前がピラミッドピークと説明、360度の大パノラマをもう一度説明したのです。山頂には約10分、降りてもらって次の約15人が交代で登ります。この山頂タイムが合計で1時間以上かかりました。でも狭い山頂では28人も無理です。そして危険です。 |

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西穂独標に到着
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西穂独標2701m |
西穂高岳の全容 |

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焼岳・乗鞍岳・霞沢岳
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笠ヶ岳
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絶景に感動、西穂独標にて |
さあ、後は来た道を戻るだけです。時間が早いので予定を変更して早めの昼食を西穂山荘でとります。半分の人は「西穂ラーメン」、残りの人は「カレー」です。食べ終わったら山荘の外まで出てアイゼンを付けて急坂を下ります。このころからすれ違う登山者も多く、でも半分以上は外国人でした。樹林帯の中を下って登りを繰り返し、槍ヶ岳がよく見える場所でアイゼンを脱ぎ、槍をカメラに撮ってもらって山頂駅まで戻ったのでした。
今回もよく晴れてくれた。普段の行いのいいメンバーと登るといいものです。一緒に登った皆様、ほんとうにご苦労様でした。またの機会にまた一緒に登りましょう。
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