新人研修会

 山登りは健康に良く、精神的にも非常に良好な行為であることは万人の求めるところでしょうが、ひとたび天候が崩れる、或いは怪我をするなどの事がありますと、楽しい山行も苦痛となることが往々にあります。また、岩場やクサリ場、渡渉などの場面もしょっちゅうあります。
他にも、クマや蜂などの動物に遭遇することもよくあります。
それやこれやの危険は常に山行の傍にあるといっても過言ではないでしょう。
そうした困難にぶつかった場合でも、対処の方法を知っていれば事前に防げる、或いは有効な手段で無事に切り抜けられるケースも多いと考えられます。 

 新潟楽山会では、例年新たに入会される会員を対象として”新人研修会”を年に何度か開催しております。
 会員として知らなければならない会の規則や行事の説明に始まって、山行の基本である歩き方や呼吸法、気象急変の場合の対処、尾根歩きでも知っておきたいザイルワークから地図やコンパスの使い方などまで、その範囲はかなり盛りだくさんです。
 これらの座学は、丸一日掛けてジックリと説明、質疑応答がなされます。
 テキストは主として“会員のしおり”が使われます。
 一口に新入会員といっても、かなりのベテランもいれば初心者も居ます。楽山会では、ベテランでも一通りは研修を受けることと決められております。
座学に続いて、日を変えて実地での訓練も行われます。
実際に里山に入ってベテランリーダーから手ほどきを受けますが、これらの学習は全部が記憶されていなくても、いざ危険に遭遇した時に、頭のどこかに断片的にでも残っていれば、その対処法は随分と役に立つことがあります。
これらの一通りの座学と実地訓練を終えないと、会山行には参加できない原則となっておりますので、参加者の方は、どなたも真剣に講師の話に耳を傾け、実地での訓練に取り組んでいます。
(実地訓練の様子です)