会山行紀行文 2024年
3/27(水)-28(木)
天候:本文に記載
鎌倉アルプスと大山
参加者 (紀行文) 1748 S/Y
No-15  グレード:C 43名
 担当リーダー 2048 Y/N (男性6名・女性37名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
≪3/27≫
新潟駅(6:10)=高速道=鎌倉(13:50)…浄智寺(鎌倉アルプス・裏大仏ハイキングコース)…銭洗弁財天…長谷寺(16:20-17:00)=ホテル向洋(18:20)
≪3/28≫
ホテル向洋(6:00)=ヤビツ峠(8:00)…大山(10:10-20)…大山阿夫利神社下社(12:30-40)≒こま参道…駐車場(13:20)=往路=新潟駅(19:20)
≪紀行文≫
~~~いざ鎌倉!そして大山詣り~~~

≪一日目 27日(水)晴れ≫
 早朝、楽山会総勢43人衆は鎌倉と大山に向かって出発しました。
 お天気は上々、高速から進む方向に見える真っ白い富士山に感動!しかし、関東圏に入ると高速道路は事故と流通関係のトラックの大渋滞で相当の遅れが予測されるため、青海インターを降りて国道16号を走る。
 八王子インターで再び高速に乗り厚木パーキングでバス内でお昼を食べる。時間が押しているので鎌倉の大仏(高徳院)はカットする事に。

 2時間遅れでようやく鎌倉に到着。

 北鎌倉駅付近から浄智寺方向へ車道を歩く。浄智寺の脇を歩くとシャガの葉が光っていて、暖かい春陽に足踏みの春に気を揉んでいた私は心弾ませウキウキと歩きだしました。 
鎌倉のルート 鎌倉の高低差と距離(クリック拡大)

浄智寺前を通過。シャガの葉が光っている

張り切って歩きだしました。

意外と急な登りです。


 葛原岡・大仏ハイキングコースに入ります。沢山の人が歩いて固められた山道をアップダウンしながら行くと、葛原岡神社に到着する。
 葛原岡神社は源氏山公園にあり、例年は桜が沢山咲いて見事な所との事ですが今年は早かったようで残念でした。

所々に道案内があります。

例年なら桜が見事な源氏山公園。

鎌倉の縁結び神社の葛原岡神社。


 その先、銭洗弁財天へは車道を下る。岩窟を通り鳥居を潜り参拝ももどかしく、早速お金を洗う。私の心の欲を洗い流すようにお札の表も裏も洗い清める(しかしそこには消せない雑念が潜んでいたのだ)

銭洗弁財天宇賀副神社の入口

下之水神宮に水神様が祀って有る。 ここで笊に入れたお金を洗います。

 大仏ハイキングコースへ戻り、ゆるゆる進むと左手遠くに海が見えた。右手に鳥とリスが遊ぶ広場を過ぎるとウラシマソウが沢山見られた。その後も何度かリスが木に登るのを見かけるが写真を撮るのが難しい。人が住むエリアに残された自然が調和されていて、リスや鳥の囀りが聞こえる楽しい道でした。と思ったのですが、帰ってからリスを撮った写真を拡大して調べてみるとどうやらタイワンリスのようです。更に調べると鎌倉ではタイワンリスが繁殖して、食害や鳴き声に困っているらしく駆除の対象になっているようです。
 コースの終盤で上から大仏の頭位見えないかと思ったけれど見えませんでした。道路に下りて鎌倉大仏殿の前はスルーして長谷寺へ。

道路に下りハイキングコースは終わる。

鎌倉の大仏の正門をチラッと見ただけ。

長谷寺を正面に見て歩く。

 長谷寺の閉門が5時で30分位しか時間がないので大急ぎで巡る。
 綺麗に手入れされたお花の咲くお庭の中を登り立派な本殿を仰ぐ。中に入ると正面に9.18ⅿの木造の十一面観音菩薩立像が立っていて、予想していなかっただけに息をのむほどに圧倒されました。
 鎌倉に少し触れただけですが小京都の風情を感じる事ができました。
 長谷寺で集合写真を撮りましたが、おや?何故か飛び入りが写っていました。

時間がないので急いでいます。

立派な本殿です。

境内より相模湾が見えました。
 長谷寺前で飛び入りさんを見つけてね。  

 鎌倉を後にして渋滞した海岸線を走る。車中から見た海は新潟と違って湖の様に静かな波でした。偶然にビーチウェディング見てサザンオールスターズのチャコの海岸物語を思い出し小さく口ずさみました。
 江の島は時間の都合で今回は我慢ですが車中から初めて見た江の島に感動しました。
 夕暮れになり宿に着くと直ぐに食事の時間となりました。ビールは勿論ですが、生シラスとシラスご飯が美味しかったです。

≪二日目 28日(木)曇り≫ 
  今日は大山です。6時出発でヤビツ峠へ向かう。
 道路幅は大型バスでは狭くて厳しく崖側のシートの人は怖かったと思います。運転手さんは大きな車体を巧みに操り、難所を抜けたら車内に拍手が起きました。

 今日の天気はお昼くらいまでは持ちそうな曇り空。朝のシャンとしない体での最初の登りは少々きつい。
大山のルート  大山の高低差と距離

ヤビツ峠で出発の準備。

朝一の階段上りは応えます。

登山道脇の土が崩れ木の根が剥き出し。


 少し登ると遠くにうっすら海と江の島が見える。急登となだらかを繰り返してゆっくり登って行く。「神奈川県水源の森林」の標識が立っていて守っていかなければならない大切な山なのだなと感じた。空は曇り空でまだ芽吹いていない木々に一層と寒々とした感じがしました。
 登山道は整備しているようだが追いつかないのか、土が流れて木の根が剥き出しになっていて金網のようなものが張ってある。休憩を随時取ってくれるのでそれほど疲れないが、昨日と違い標高が高いので徐々に風も冷たくなってくる。
 950ⅿ位で角度が変わる。1000ⅿ位で鹿がいるとの声…目を向けると何か食べている。でもカメラが間に合わない。登山道脇に今朝降ったのか氷のような雪が出てくると防寒着を着ても鼻水がツッ~と垂れてくる。

こんな急な鎖場がありました。

色彩のない山がカラフルに賑やかに。

最後の休憩です。


 下社からの合流点で最後の休憩をして大きな石の急登を登る。
 少しなだらかになると突然登山道にグレーチングと柵が設置されていた。ニホンジカの菜食からと登山者の踏圧から山頂緑化、土壌保全植生回復の為に設置されているとの事。
 鳥居が見えて山頂が近づいてきた。二つの鳥居をくぐると大山山頂で阿夫利神社奥の院に到着する。ガスっていて山頂からの展望は効かない。行動食を食べてしばし休憩する。
やっと鳥居が見えてきました。

此処を登れば奥の院です。

1251.7mの山頂です。何も見えません。

はいチーズ!みんな笑顔です。


 集合写真を撮り、滑りやすい足元に気を付けて石段を慎重に下る。何人かとすれ違ったが普通の登山者と雰囲気の違う若いグループに声をかけると、秦野市の警察で山岳パトロールの訓練に来たとの事、頼もしいがお世話にならないように気を付けて下ります。
 阿夫利神社下社への分岐辺りからポツリと雨が当たったが直ぐに上がった。
 下山途中に龍神様に似た朽ちた倒木があり、何となく龍神様が雨を少し待たせてくれたのかと有難く思った。

グレーチングと柵が設置されています。

江戸時代に茶屋の有った富士見台。

夫婦杉は2本ではない複雑な関係か?


 下山は足場の悪い急な道を滑らないよう慎重に下るので足に負担がかかり疲れます。
 富士見台は富士山の絶景ポイントらしいが残念!見えたつもりでその方向を見る。クリーム色のお花が付いている木を見つけて、調べたら「しきみ」らしい。仏事、神事に使われるが、猛毒の「アニサチン」を葉・花・果実・種子の全てが含んでいるとの事。天狗の鼻突き岩、夫婦杉を過ぎて急な階段を下り、ようやく阿夫利神社下社に到着。
将棋倒しにならないよう、ゆっくりね

阿夫利神社で無事下山のお礼を。

邪気を払う睨みの大山獅子親子2


 阿夫利神社では神様に五穀豊穣や雨乞いをしたとの事。
 拝殿脇の大山名水を一口ゴクリ!癖のない柔らかな水でした。
 ケーブルーカーを降りてこま参道の緩い階段道を長々下る。両側に並ぶお店を見たいがタイムアップで急いでバスの待つところまで歩き、43人衆の鎌倉・大山詣りも無事に終わりました。
 大所帯で歩くのは大変だったと思いますが纏まって整然と歩けたのではないでしょうか、リーダーの随所での配慮に感謝いたします。