会山行紀行文 2023年
12/2(土)
晴れ
(みつみねやま)
三峰山周回
(追母峰〜後閑峰)
1122.5m(追母峰)・949.4m(後閑峰)
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No−133 グレード:C 61名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性11名・女性50名) (写真) 2097T/Y 1866S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=新潟西IC=巻潟東IC=(北陸・関越道)=月夜野1C=河内神社駐車場登山口(8:56-9:20)…河内神社(9:42)…追母峰…吹返峰…三峰山(後閑峰)(11:54-12:38)…三峰沼分岐…三峰沼(14:19)…パラグライダーの離陸場(14:56)…河内神社(15:05)…河内神社駐車場登山口(15:27)=月夜野1C=(上信越・北陸道)=巻潟東IC=新潟西IC=新潟駅南口(19:00)
≪紀行文≫
〜〜〜12月の晴天を狙ってぐんま百名山の「三峰山」に登り、雪の谷川岳・武尊山を展望〜〜〜
 12月の新潟は天候が悪い日が多いので、この時期天候の良い群馬のみなかみ方面の山として関東百名山でぐんま百名山の「三峰山」を登ってきた。

 新潟駅から参加者44名を乗せたマイクロバス3台が新潟駅6時過ぎ出発、新潟中央ICから高速の北陸・関越道に乗り巻潟東ICで途中乗車する16名と栄PAで1名乗せ、合計61名となる。

 月夜野1Cで下りマイクロバスでしか登れない舗装道を走り、河内神社駐車場登山口へ8:56到着し登山準備。
 ちなみに利根沼田望郷ラインから登山口駐車場への道は崩落のため通行止めになっているので月夜野IC側から上る。

 テーブル状の珍しい山容が目を引く三峰山。名前のとおり三つの峰があり、後閑峰、吹返峰、追母峰からなる山。各地に同名の山があることから「上州三峰山」とも呼ばれている。

 「日本のテーブルマウンテン」は、荒船山1423m(来年10/12(土)に山行実施)とこの三峰山1123mだ。何れも上州の山で、南アフリカ共和国や南アメリカのギアナ高地にあるという本家のテーブルマウンテンたちとは迫力においてかなりの差があるようだが、その台形状の山容はなんとも面白い。

 この山は、12〜3月以外は、ヤマビルが出るので、その時期に登る人があまりいないなど、マイナーな山。それでも、この時期の晴れの土曜日であれば、駐車場が満車(6台程度)になっているはずだが、1週間前に登山道でクマの出没情報があるのか、1台しか止まっていないし、途中2人しか会わなかった。
 三峰山61人独占状態。
今回歩いたルート(クリック拡大)
距離と高低差(クリック拡大)
 駐車場に3台のマイクロバス  駐車場に案内看板 リーダーから注意事項説明

 駐車場の脇に鳥居があるが、そこから登らず、土手を上がり舗装された坂道を登り始める。
 この道は、パラグライダーをする方々用のマイクロバスが通る道なので、舗装されている。

 ジグザグにカーブを繰り返して登っていき、舗装された道の最後にパラグライダー離陸場に向け荷揚げ用のリフトが設置されている場所に着く。 ここからは露岩が多くなり、落ち葉が多く歩きにくい場所。坂道をしばらく登ると急な石段が現れ、登り切り鳥居を潜ると河内神社。正面に拝殿、右横には舞殿もある立派な造り。  
駐車場少し上がって登山開始、車道をしばらく歩く 途中にパラグライダー用のモノレール乗り場 右に折れて河内神社まで岩場と落ち葉
岩場と落ち葉に注意ながら登る 途中の大岩の上の祠 河内神社階段
河内神社で登山無事を祈る 神社向かって左が登山道 小さな祠が2つ

 パラグライダーの離陸場分岐を越え、アカマツやカラマツを見ながら、なだらかに山道を登ると、左側に電波塔とその後すぐに二体の石祠がある。そこから少し歩くと三等三角点三峰のある追母峰(949.4m)であるが、ほぼ平坦な場所なので山頂のイメージがない。帰りに登山道から少し入って、三角点と表示があったのを確認した。

 追母峰を越えたあたりで、猟友会に所属している熊撃ち用の銃を持った方とすれ違った、クマ出没情報を承知していたので、熊は?と聞きましたが、探したがいなかったので帰るとのことでした。
 熊は今はいないとのことと、60人という大勢で登れば、熊も出てこれないだろうという安心感が出る。

 三峰沼分岐への2つ指導標(0.4km)と(0.8km)を越え、先に進んだら前方(北)の樹間に高い峰が見え、この光景が2度出てくる。あの高い山を越えるのかと、身構える。
 でも、急坂は少ないのでとても歩きやすく、落ち葉を踏みしめ、周囲の雪をかぶった山々を見て、ゆっくり山頂を目指す。
三峰沼分岐への2つ目指導標(0.8km) 上州武尊山が良く見える場所で休憩 60名超で最後が見えない

 追母峰もはっきりしていないが、二つ目の峰、吹返峰(1,015m)も登山道沿いにはないので、目立たない。後閑林道分岐(山頂まで2.6km)まで来た。ここまではアップダウンはあるにせよ、なだらかな登山道だが、分岐の指導標の先で、やっと山道らしい登りになった。

 後閑林道分岐標識を過ぎ、道が多少やぶっぽく、アップダウンもきつくなってきた。三峰山山頂は近いが、ここから4回ほど少し急なピークを踏み、何度もここは山頂かなと勘違いする。
奥に山頂らしきピークが この後3回ピークを超えて4つ目のピークでこの標識  4ここを登り切れば三峰山山頂

 最後と思われる急坂をよじ登り、登り着いた山頂っぽいピークからまた下って、もう一度急坂を登り直すと三峰山山頂1122.5mに11:54到着。
山頂到着 狭い山頂で昼食 中央奥に至仏山見えた
三峰山(後閑峰)山頂で1〜3班の集合写真 三峰山(後閑峰)山頂で4〜6班の集合写真

 三峰山山頂は、三角点とベンチがある小広場で、谷川岳方面が刈り払われていて、雪のかぶった谷川岳が良く見える。あと木々の間から武尊山や至仏山や迦葉山など比較的低い山などもよく見える。

 山頂で昼食とした。風はないが−1〜2度なのと、ずっと日が差して暖かだったのに、山頂に来たら雲がかかり寒い。
谷川岳連峰 上州武尊山

 集合写真を撮り、山頂を早めに下る。来た道へ戻るが、三峰沼の分岐から右に折れ、杉林の沢沿いの道を緩やかに下って三峰沼に向かう。三峰沼は、人工の農業用の溜池であるが、神秘的な雰囲気があり、水も透き通って鏡のようで、周囲の景色を映している。2つ目の池は凍つており、寒いわけだ。凍った沼に誰かが石を投げたが割れたので、まだ氷は薄い。
山頂から下山開始 61名はさすが列が長い 途中三峰沼分岐から三峰沼へ
水も透き通って鏡のような周囲の色を映している三峰沼 2つ目の凍った沼 帰りに薮の中で見つけた追母峰

 通常の登山道に戻り、分岐からパラグライダー離陸場の広場に到着。視界は大きく開け、青空の下の目の前には子持山の冬枯れの夕日で赤く焼けた山肌。その奥に連なる山々は榛名の山々と右に小野子三山そして浅間山も。左手に目を移すと大きな裾野を広げる赤城山が横たわっていた。
パラグライダーの離陸場に寄る パラグライダーの離陸場からの景色が素晴らしい 離陸場から三座同定中
左・子持山 中央奥、榛名山 右、小野子山・十二ヶ岳 赤城山
三峰山


 パラグライダー離陸場から下り、河内神社で再度赤城山や子持山を望み、沼田市街地を見下ろして、河内神社駐車場登山口に15:27到着。
全員で解散式を行い、3台自由に帰ることとして、帰りは同じ道を戻り、途中SAを2つ寄り、新潟駅南口に19:00到着した。