会山行紀行文 2022年
5/4(水)
晴れ・強風
(きんんぽくさん)
金北山縦走

1172m
参加者 (紀行文) 1914 E/S
3名
(男性2名・女性1名) (写真) 1914 E/S
≪コースタイム≫
ドンデン山荘(9:11)…金北山縦走路入口(9:28)…アオネバ十字路(9:42)…マトネ(10:20)…真砂ノ峰(11:20)
…イモリ平すぐ先(11:55−12:20)…冬道分岐(13:00)…あやめ池(13:25)…金北山(13:52−14:15)
…妙見山(15:13)…白雲台(15:50)
≪紀行文≫
〜〜〜爆風の中、雪解け水の中、雪の壁の登と大変でしたがでも花も見られ思い出多い山歩き〜〜〜

 小佐渡の帰省先でのんびり過ごして居ると越後の知人より4日頃金北山を縦走したいのでよろしくお願いしますのメールが来ました。今回の帰省で金北山方面への予定はなかったので少し戸惑いました。金北山縦走と成ると防衛省管理道路を通行しなければいけません。以前の様に自衛隊へ届をして許可をもらう必要は有りませんが佐渡トレッキング協議会発行の登山届が必要です。
 登山届はパソコンから出せますが此処にはパソコンは有りません。2日にアオネバからドンデン山荘を通るのでその時山荘から貰う事にしました。
 週間天気予報は4日は晴れですが風が心配です。てんくらの予報は4日は登山指数Cです。原因は風が強く標高800mで風速20m以上です。仕事が有る人で4日だけの空き日なのでお天気は良く雨の心配は無いので行ける所までで帰る事にして決行する事にしました。
 このコースは何度も歩いて居ますがすべて5月の20日過ぎで今頃歩くのは初めて、残雪の心配も有りますが山開前に佐渡トレッキング協議会が山の会、警察、消防署の合同でこのコースを歩き点検し目印のテープを着け雪の壁にはロープを着け雪に段も着けて有るそうなので道迷いや危険はないと思います。
 前日の佐渡の天気予報は強風、波浪注意報、平地でも風速7m位で縦走路は20m以上の風が有るのでは?行ける所までの約束なので決行する事にしました。
 朝両津の佐渡汽船へ迎えに行き8:30分に着く船で2人が到着、予約したタクシーでドンデン山荘に到着しました。
 登山届は事前に提出して有り準備の後歩き出します。未だこの辺りは大した風は有りませんがマトネを越え尾根歩きに成ると強風が吹き荒れるでしょう。
 県道を金北山縦走路入口まで歩きそこからは冬道をアオネバ十字路まで。此処よりマトネまでは樹林帯の中で残雪も所々有り最後は急登ですが登山道横にはシラネアオイやカタクリも咲いて居て2人は写真に撮るのが忙しそうです。
強風の中ドンデン山荘を出発 一面のカタクリ 咲き出したシラネアオイ

 マトネに登るとやはり風は強くまだまだ遠い金北山を眺めながら行動食を一口入れます。
 石花越え分岐への下りの芝生にアマナがいっぱい咲いて居ました。分岐を越えると登が始まり樹林帯や天然杉の中の歩きなので風は有りません。登山道横はカタクリが満開のカタクリロードです。樹林帯を抜けるとツンブリ平、海から風がまともに吹き上げ飛ばされそう。
マトネから見る金北山 マトネを振り返る 吹き飛ばされそうな爆風の中を

 この後ブイガ沢のコル、真砂の芝生、真砂の峰、イモリ平、イモリのコルと爆風、上唇がまくれ上がるほど、杖を突き体重を支えイモリのコルを過ぎると少し木々が有り風を遮り一休み、先行グループ6人位が風を遮り登山道で昼休憩中の所を何とか通して貰いピークまで登り着きその先の樹林帯で昼休憩にしました。
 この先樹林帯と禿尾根と交互に歩き禿尾根は爆風、樹林帯はカタクリロードと楽しみながら冬道分岐で役の行者や鏡池へは行かず冬道の急登のピークを越えあやめ池に到着、池は雪け水で溢れていて登山道は水浸し、少し水の中をピチャピチャ歩きました。
真砂の峰から見る風除けの無い縦走路 残雪が有り藪歩きも 風の来ない樹林帯は花も有り天国

 この先残雪で藪を漕いだり最後の難所雪の壁に到着しました。かなり急の雪の斜面ですがロープが有り段も着いていて長いですがゆっくり慎重に歩けば問題ありません。後は緩い登の残雪尾根を気持ち良く歩き最後の階段を登れば金北山々の神社に到着です。山頂神社前にはツアーと思われる団体さん10数人が休憩して居ました。山頂三角点は6角形の石の丸い穴の中に有りました。眺望の良い休憩場所は風が強く休憩しなかったので予定より1時間早く着き此処よりタクシー会社に電話して1時間早く迎えに来て貰う事にしました。
 雪解け水で溢れたあやめ池  難所の雪の壁を越えねば  ロープにつかまり慎重に雪の壁越し
雪の壁を登り切った 雪尾根を 山頂はもう少し 山頂の金北山神社

 風か強いですが神社の横で少し休憩しました。

 後は広い防衛道路ですので風が強くとも大丈夫です。

 綺麗なブナ林も過ぎ二ノ岳のレーダー群の横を通りマツムシ平より妙見山に登る事にしました。

 山頂の大きなレーダーの横を廻り山頂の祠を通り妙見山の三角点を探しても分かりませんでした。
三角点は6角形の石の穴の中 金北山を振り返る 妙見山 山頂の巨大レーダー

おしん林を下山すれば早いのですが残雪のトラバースが有り危険なのでツツジひら登山口へ下山する事にしました。荒涼とした所で登山道が不明瞭、間違って薮に入り少し時間のロスは有りましたが予定より1時間早く下山できました。予約したタクシーに乗り両津港へ。予定は最終便のカーフェリーで帰る予定でしたがジェットフォイル最終便に間に合い新潟へは3時間半早く着くと越後からの二人は喜んでいました。

 山仲間と3人で強風と言うより爆風の中、雪解け水の中、雪の壁の登と大変でしたがでも花も見られ思い出多い山歩きに成りました(おわり)
妙見山の祠 下山路 不明瞭で藪に入り道間違い 終点のタクシーが待つ白雲台
 帰りの船から見た金北山縦走の山々