会山行紀行文 2019年
6/5(水)-6(木)
両日共に晴れ
(あらしまだけ)
荒島岳・兼六園他

1524m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
No−62 グレード:C上  16名
 担当リーダー 2070 S/F (男性4名・女性12名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪6/5≫
新潟(6:10)=兼六園・金沢城(10:20-13:15)=永平寺(14:30-15:20)=あっ宝んど(15:30-16:30)=宿“林湊”(17:00)
≪6/6≫
宿(7:00)=勝原登山口(7:10)…荒島岳山頂(11:10-11:50)…勝原登山口(14:25)=新潟(20:30)
≪紀行文≫
〜〜〜中身の詰まった二日間だった〜〜〜
≪6/5(水)晴れ≫
 本来の目的地である“荒島岳”に登るためにはかなり早朝に出発しなければならず、また帰りも深夜に及ぶことから、前日に金沢の兼六園や金沢城、そして福井県の永平寺を経由して登山口の宿に向かう計画とした。
 西日本が梅雨入りし、北陸も7日から梅雨入りとの情報、まさにギリギリセーフの実施日となった。

 新潟を定刻に出発し、北陸道を南下、長い道のりを経て兼六園傍の駐車場に到着。
 駐車場には私と50年弱お付き合いをさせている金沢観光大使の友人がガイドを伴って待っていてくれた。

 挨拶もそこそこに早速兼六園を案内して頂いた。
 兼六園は前田家加賀藩の池泉回遊式庭園の名の通り大きな霞ヶ池を中心に素晴らしい日本庭園をなしていて、ゆっくり回れば相当の時間を要するのだがガイドさんに無理行って手短に案内して頂いた。
霞ヶ池 霞ヶ池の淵で集合写真
ガイドさんの説明に耳を傾ける 根上松 日本武尊の像

 次に金沢城だが、少し前までは金沢大学があり観光向きではなかった場所。今は大学が移転し素晴らしく整えられた観光スポットになっており、兼六園との共通入園券もある。ちなみに今回我々は“無料”だった。また、友人の配慮で素敵な場所で昼食をとることも出来た。
 施設全体はとても真新しくとても“美しい”。友人曰く「百年後に世界無形文化財になる」とのジョークも飛ばしていた。
石川門から入城 河北門と五十間長屋 熱心に説明されるガイドさん
快適なお部屋で昼食
五十間長屋の中を見学 玉泉院丸庭園にて集合写真

 金沢城で少々時間を取りすぎたが、次に福井県の“永平寺”を目指した。
 永平寺は曹洞宗の大本山で禅の道場と言われているところで、1244年に禅道場を永平寺と名を改め現在に至っており、荘厳な佇まいから最も厳しい修行の場と言われていることが感じ取れる。
 内部の多くは撮影禁止なので多くは撮れなかったが、有名な回廊を歩きや“禅の体験”をさせて頂いたりと堪能することができた。
新緑の参道 吉祥閣(ここから入ります) 永平寺全景図
 見事な天井絵
七堂伽藍を結ぶ回廊(滑る)  本道の前で記念写真

 永平寺を満喫した後は宿に向かうも、小さな宿の為、宿近くの“あっ宝んど”で温泉を楽しみ、今夜の宿“林湊”に入った。
 この宿は定員が20名未満の小さな宿だが、素晴らしい料理とおもてなし、そしてびっくりするのは一泊三食(弁当付き)で5,500円と言う格安の宿で、あの田中陽気さんも泊っているとのこと。

≪二日目≫荒島岳登山
 今日の天気予報は微妙“てんきとくらす”サイトでは“B”評価、気温が低く風が強いと出ていた。
 目が覚める集落とその後方の山々が濃い霧に覆われていて、やや心配な気持ちになった。

 朝食、宿のお弁当を頂き出発。
 登山開始ポイント(登山口ではない)は今は営業していない勝原スキー場駐車場。
 準備をして見上げると徐々に霧が晴れる方向に向かうも山の上部は見えなかった。
 歩き始めは急なゲレンデ歩きで何となく蒸し暑い。やがて舗装路を過ぎ、歩き辛いジグザグの斜面を登っていくと旧スキー場の最上部に達する。
旧勝原スキー場の駐車場  舗装された結構急な斜面を登る  スキー場上部は歩き辛急斜面

 スキー場上部から少しのところに荒島岳の登山口がある。
 ここからは木陰も多くなり、やがて美しいブナの木が目立ってくる。
 中でも有名だった“トトロに木”は強風で倒れていた。
此処が正式な登山口 美しいブナの木が目立ってくる 名物ブナ“トトロの木”は倒れていた

 やがて、斜度も増しきつさも増してくるが美しいブナ林に癒される。
 途中“白山ベンチ”という休憩ポイントがあったがこの時点では加賀白山は観えなかった。(下り時には良く観えた)
ブナ林の急登が続く  白山ベンチ(雲で白山は観えず) 美しいブナ林の急登が続く

 「上を観ない方がいいよ!」と声かけたくなるような急斜面を登りきると“シャクナゲ平”、しかしシャクナゲの花どころか木すらなかった。
 ここからは稜線歩きだがきついアップダウンが続くもところどころから望める加賀白山に歓声が上がる。
 そしてこの尾根の名物“もちがかべ”へ、入り口付近には“滑落注意”の大きな看板が、メンバー気を引き締める。
シャクナゲ平(シャクナゲは皆無) 加賀白山がくっきりと観えてきた “もちがかべ”の注意書き

 意外と長い“もちがかべ”の急斜面もところどころにテラス的な場所があり加賀白山の展望を観ながら一息。
 やがて“前荒島”の標柱があるピークに立つと一安心。後は緩いアップダウンの開けた尾根歩きとなる。  
もちがかべの急斜面を慎重に登る 展望テラスのようなところで一息 やっと前荒島(ここからは歩きやすい)

 開けた稜線から振り返る加賀白山全景が観えるようになる。
 多少疲労感が出てくるころに中荒島と書かれた大きな標柱がピーク建っている。あと少し。  
開けた稜線歩き  中荒島岳(もう少し)  荒島岳山頂て前から振り返る

 素晴らしい振り返り観ながら進むと賑わう荒島岳山頂に到着。このころは快晴で天気予報が見事に外れた。
 爽やかな風と加賀白山をメインに360度の大展望をおかずに宿製のおにぎりを頂き、山頂を楽しんだ。  
荒島岳山頂に到着
絶景昼食ポジションを確保したIさん  山頂での集合写真(達成感たっぷり)

 名残惜しくもあるが、下山後の長〜いバス道中が待っているので往路を下山した。
 新潟には予定より少し遅れて戻ったが今回も素晴らしいメンバーに恵まれた会山行だった。

≪今回出逢えた花達の一部≫