会山行紀行文 2019年
5/25(土)
晴れ
(そうやま・まえやま)
沼沢湖一周縦走 (惣山・前山)

           816m 835m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
No-56 グレード:C上  31名
 担当リーダー 2097 T/Y (男性7名・女性24名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅(6:10)=新潟中央IC=安田IC(6:40)=(磐越道)=会津坂下IC=沼沢湖キャンプ場駐車場(8:22-34)…福沢登山口(山祇宮神社)(8:56)…698mピーク(9:42)…赤岩…惣山山頂(10:36)…太郎布野鳥の森(11:29)…前山山頂(12:15-13:09)…前山登山口(14:21)…沼沢湖遊歩道…沼沢湖キャンプ場駐車場(14:37-58) =早戸温泉つるの湯(15:05-16:05)=会津坂下IC=(磐越道)=安田IC=新潟中央IC=新潟駅南口(18:20)
≪紀行文≫
~~~エメラルドグリーンの沼沢湖を左に眺めながら一周、快晴・新緑で気分上々~~~

 朝から快晴、新潟駅から参加者23名を乗せた大型バスは新潟駅6時過ぎ出発、新潟中央ICから高速の磐越道に乗り安田ICで途中乗車する8名を乗せ計31名となる。
 会津坂下ICで下り国道252号線で向かい、妖精美術館に入っていく道路脇に広い沼沢湖キャンプ場や自然休養村センター用の沼沢湖キャンプ場駐車場へ8:22到着。駐車場で登山準備を行い、またバスに乗って山祇宮神社の鳥居がある福沢登山口に下車し、8:56登山開始。

 今日は、新緑の美しい尾根道を、快晴で空の青さを湖面に反映したエメラルドグリーンの沼沢湖を左に眺めながら一周し、内輪山の惣山(816.3m)と前山(835.3m)を縦走した。

 活動時間・休憩入れて5時間52分、歩いた距離8.6㎞、高低差378m、累積標高登り/下り1023m/1021m

 沼沢湖は、活火山である沼沢が約5600年前に噴火して出現した湖で只見柳津県立自然公園の中にある二重式カルデラ湖。面積3.0㎢、周囲7.55km、水面標高474mで最大水深は福島県内最深の96m。福島県金山町のシンボル的存在で県内一の深さと東北でも有数の透明度を誇るカルデラ湖で湖面はエメラルドグリーンで本当に美しく、大蛇伝説でも有名である。

 惣山(816.3m)はうつくしま百名山で沼沢湖の西側に位置し、前山(835.3m)は南側に位置する内輪山でおよそ6000年前の大爆発で出来たといわれる。一周しているが、全体的にアップダウンがかなりあり、急登も多く、暑さを少し感じながらゆっくり登った。山頂等からはその沼沢湖の見事な眺望を堪能できた。
 歩いたコース(クリックで拡大)

 最初に登る惣山は、登山口が490mで頂上が816.3mなので標高差は326m程度であるが、アップダウンや急登が何回もあり、なかなか手ごわい。最初のピークからは尾根道なので風が時々吹いてはくれているが、時々ピークの急登で風が無く、暑い。
今日の縦走は右側から左側に登り、尾根に沿って歩く。正面右が惣山、左の大きく見える山が前山

 鳥居のあるところが福沢登山口で、反対側には「沼沢湖一周遊歩道・惣山」と表示されているが、前回登ったがとても遊歩道ではない。完全に登山道である。

 鳥居をくぐり、神社の脇を抜け、杉林の中を登っていく。木段が整備された杉林の中を登っていくと休憩用の朽ちたベンチの跡があり、登山道の左端に三角点(613.5m)のあるピークに着いた。ここで、小休止。
沼沢湖キャンプ場駐車場で登山準備 この鳥居が福沢登山口 山祇宮神社の左脇から裏手が登山道
綺麗な杉林の中を登る 急登が613.5mのピークまで続く 613.5mのピーク、ここから尾根道になる

ブナやナラが目立つ快適な尾根道を20分ほど登っていくと結構きつい登りのある696m第二ピークに9:42に到着。
ブナやナラの新緑で快適な登山道 698mのピーク直前の急登、風が無く暑い 698mのピークに到着、休憩を取る

 赤岩と呼ばれている少し前から、急にやせ尾根になりパイプで橋が架けられていたり、岩場では鎖が掛けられたトラバース。 何回もピークがあって、参加者からは次は頂上ですかと問われてきたが、赤岩と呼ばれる露岩部の痩せ尾根をフィックスロープやチェーンを頼りに慎重に通過し、山頂直下の急登の尾根道を登り切れば惣山山頂に10:36到着。
時々左側に沼沢湖が見える 赤岩の手前から痩せ尾根が続き このような荒れた道もある
こ切り立った岩場に鎖があり、トラバース気味に歩く そのあとはこのような橋が2か所出てくる   熊が木の皮をはいだのかな?

 山頂は比較的広いが東北電力の中継施設が占拠している。一段上の石垣の上に山名看板と三等三角点があり、雄大な眺望が得られる。ここで集合写真を撮るが、日影が無く暑いので少し先の前山への分岐前で休憩を取る。

 山頂から50mほどで県の通信施設の手前で分岐があり、 指道標にしたがい左へ進み、九十九折りの急斜面を100m超下っていく。
 何か書かれているブナの巨木
 惣山頂上にある東北電力の電波塔の左手小高いところに頂上標識あり、その前で集合写真
休憩のため惣山の先まで歩く 頂上からすぐに分岐の指導標 太郎布野鳥の森まで九十九折の道を一気に100m下る

  716mピークの手前からは新緑に彩られた惣山が青空に映え美しい。 716mピークを越え、鞍部となる「太郎布野鳥の森」(628m)に11:29到着し休憩を取る。

 休憩後、少し進むと指道標があり、太郎布登山口からの道を右から合わせる。
 振り返ると惣山 716mのピーク   惣山と前山の鞍部にある太郎布野鳥の森に到着
 
 鞍部からブナ林の新緑を楽しみながら急登をジグザグに登り、その後ややきつめの尾根道を登っていくと前山の山頂に12:15到着。 集合写真を撮り、木々に囲まれ眺望はあまりよくないが、暑い日で風もあるので、ここで昼食とした。
 太郎布登山口の指道標   太郎布登山口から急坂をジグザグに登る  振り返ると惣山が目の前に
 前山山頂に到着、展望は良くない
前山頂上で昼食とする 前山で集合写真

 下山を開始し、山頂から200mほど登山道を歩いた所に三角点があった。 標石はかなり埋まっているので見過ごし易い。
下山開始はゆったりした尾根道 露岩部から沼沢湖が全貌出来る、白い飯豊連峰も 登山口まで激下りで足下が危ない

 前山山頂から10分ほど歩くと露岩部で頭上が開け眺望がよい。 この場所でほぼ班ごとに入れ替わってもらい大蛇伝説でも有名な沼沢湖やまだ雪がある飯豊連峰、三坂山の奥には磐梯山や吾妻連峰などを遠望してもらった。沼沢湖は青空に映えてエメラルドグリーンで本当に美しく、湖面が静まり返り、鏡のように天を映している。

 露岩部からの眺望を十分堪能したら、自然休養村センターのある沼沢湖キャンプ場駐車場を目指す。 この下山道も250mの標高差があり、かなり急でジグザグ・岩が多い道を慎重に標高を下げるとゆったりした登山道は杉林に変わる。湖畔が近づくと道がぬかるんで滑り易い箇所が出てくる。
 湖畔にそった登山道を20分くらい歩くと前山登山口14:21到着。
かなり急でジグザグ・岩が多い道を慎重に下り、ホッと 沼沢湖畔まで登山道が判別できない、標識で安心   前山登山口に到着 
 
 湖畔に沿って歩くが、沼沢湖の美しい湖面を見ながら護岸(舗装路)を歩くとサイクリングロードに合流し沼沢湖キャンプ場のそばを通り駐車場に14:37着く。
 なお、湖畔には自然休養村センターや駐車場、キャンプ場、サイクリングロード、湖水浴、温泉、神秘的な湖にふさわしい妖精美術館などがあり登山以外にも色々と楽しめるリゾート地域となっている。
 沼沢湖にはニジマスも生息しており、遊漁料を払えば釣りも楽しめる。
 湖畔の道  右奥がキャンプ場で、もうすぐゴール  沼沢湖キャンプ場駐車場に到着

 下山後は、秘境只見川渓谷を臨む全国屈指の薬湯「早戸温泉つるの湯」で入浴し、ひと汗かいた体を清めました