会山行紀行文 2019年
1/25(金)
晴れ
三川・上川
雪中トレッキング

522m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
No−6 グレード:C緩 19名
 担当リーダー 1861 K/Y (男性4名・女性15名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:05)=鍵取集落(8:45)…山麓散策(8:50‐11:00)…昼食(11:00-11:40)=小山集落(12:10)…山の神杉(12:45)…月山(13:25-13:40)
…廣瀬神社(14:55)…太田集落(15:15)=新潟駅南口(16:55)
≪紀行文≫
〜〜〜メンバーの足が揃っていて〜〜〜

 山行を終えて家に帰ると、テレビ画面に赤色の日本地図が表示されて、インフルエンザが日本の全ての都道府県で警報基準を超えたと報じていました。
 今回の山行は前々日迄25名の参加でしたが、バタバタとキャンセルがあり、山行当日の参加者は19名でした。キャンセルした人のすべてが全て風邪ひきではありませんが、世の中すごいことになっているんだなぁと知りました。私自身も体調に違和感を覚えていました。

 前夜と当日早朝の天気予報では阿賀方面もくもりで、冬場にしてはまぁまぁのお天気だなぁと喜んでいたのですが、津川から室谷方面に進むと雪が降り出し、進むに従い雪の降りが強くなりました。室谷手前の鍵取集落に到着した時にはけっこうな降り方でした。新潟市内では雪や雨の降りは無く、時折日も差す良い天気だったとのこと、でも今回の山行では雪の降り方に強弱はありましたが、山行中は雪が完全に止むということがなく降り続いていました。

 今年は雪が少なく、肝心の鍵取集落付近の丘陵地の積雪は50p程度で丘陵は細い灌木に覆われ、まるでハリネズミの頭か背中のようになっていました。楽しく遊べるような環境ではありませんでした。例年であれば細い灌木は雪の重さで折り曲げられて雪の下に沈み、樹間が広い丘陵になっています。そのような丘陵で遊ぼうと思っていましたが、まったくの当て外れでした。

 トレックイベントの第2弾は城山と月山の2か所を用意していました。雪が少ないので、道がない城山は藪で苦労すると思い、第2弾は登山道がある月山を小山集落から太田集落に縦走しました。月山の雪質は水分の多い新雪で、足は沈むが雪が重いという状態で、歩くのに筋力を要しました。
 丘陵地の細い灌木藪や重い新雪、メンバーの足が揃っていてパーティーの進行速度が速いなどの要因で、山行グレードはとても“C緩”ではないな、Cのレベルは優に超えるなと言う感じでした。

 鍵取集落外れのバス停の周囲は広く除雪されています。しかし、バスは1月から3月間はこのバス停には停まりません。目指す取り付き点はバス停から室谷方面に150m程進んだ所なので、このバス停にバスを留め、ワカンの装着など出発準備を整えました。
広く除雪されたバス停で出発準備 宮の沢橋を渡って進みます 丘陵地へに取り付き点

 丘陵地は雪が少ないので細い灌木に覆われています。これは思惑とは違う、ヤバイ、参ったなと言う感じです。
丘陵地には手入れがされず廃道になった林道が伸びています。廃道とはいえ林道跡ならば多少でも雪が被っていれば藪に悩まされずに歩けます。丘陵地を縦横に歩き回ることが出来なくても、藪に悩まされずに歩ければまぁいいやと考えていました。
取り付き点近くの林道を進む さらに林道を進む 丘陵地から鍵谷集落を望む

 丘陵地の散策は遊びながら宮の沢の谷を右岸側から鍵取集落側の左岸に周回する計画です。右岸側は丘陵地で左岸側は植林された杉林の斜面になっています。林道は左岸側の杉林に続いているはずでした。しかし、先に進むに従い林道跡には細い灌木が多くなり、ついには周囲と林道跡との判別ができなくなってしまいました。
 雪は降り続く、藪はうるさい、こうなると遊ぶどころではありません。とにかく前に進むのが精一杯になってしまいました。
林道は埋没しました 細い灌木がツンツンです ようやく藪の丘陵地を抜けます

 丘陵地を抜け杉林に入ると藪はほとんどなくなります。しかし、今度は宮の沢の谷を越えるために、一旦下って登り返すという行程になります。もしかするとルートどりがまずかったのかも知れませんが、けっこう疲れる行程でした。
 杉林の斜面を下りきると鍵取集落外れに広がる田んぼに出、雪に埋もれた田んぼを歩いてバスに向かいます。
杉林を一旦下る 谷越えの登り返し 雪に埋もれた田んぼをバスに向かう

 田んぼを突き抜けバスに戻って午前の部は終了です。雪が降り続いているので多くの人はバスの中で食事を摂りましたが、一部の元気者は外の雪だまりで食事をしていました。
 午後の部には城山と月山を用意していましたが、雪が少ないので道がない城山は藪がうるさいだろうと思い、登山道がある月山を小山集落から太田集落に縦走することにしました。
一部の元気者の食事風景 小山集落の除雪終端で準備 登山口に向かう林道を進む

 登山口の近くに「山の神杉」と呼ばれ天然記念物に指定されている杉の大木があるので立ち寄りました。
皆で手を繋いで幹の太さを測りました。正確な人数は忘れましたが、10人では足らなかったと思います。
山の神杉に向かう、雪の下は田んぼ 山の神杉 手を繋いで幹回りを測る

 月山の登山口へは来た道を戻ることになります。山の神杉の裏側の斜面を上がって尾根に出れば登山道に合流できるとの話をしたら、斜面を登ろうという意見が多く、そんなことはC緩レベルですることではないと思いましたが、足が揃っているのでまぁいいだろうと斜面を登り上がりました。
 尾根に出、登山道と合流すると雪の降りが強くなり、月山の山頂に到着した時には大降りになっていました。
山の神杉裏から斜面を登る  登山道を進む  月山山頂到着 

  月山神社にお参りする敬虔な人もいましたが、多くの人はお参りをしない不信人者でした。
 下山は太田集落に向かって下ります。月山到着後少し小降りになった雪が下る段になったら一段と強く振りだしました。雪の降りが強く、下るルートは暗く霞んでいます。ルートを違えぬよう尾根の分岐部や屈曲部ではルートのチェックを入念に行いました。
 お参りする人 山頂直下は急傾斜です   降雪でルートが霞んでいます

 太田集落に向かうルートは小さな上り下りが多いルートです。下場が近くなると雪も小降りになり、下場の視界もはっきりしてきました。
 そして廣瀬神社に到着。廣瀬神社からは一般参道になります。
小さな起伏が沢山あります  雪小降り、下場の視界が開けました  廣瀬神社 
 
 廣瀬神社の一般参道はほとんどが階段になっています。今その階段は雪をかぶって斜面状になっています。滑り落ちないように慎重に下りました。                                     (おわり)
 参道の階段  ようやく階段下まで降りました  鳥居をくぐって車道に出ます