会山行紀行文 2018年
11/16(金)
晴れ
(しょじょうじやま)(すずきがいけ)
諸上寺山〜鱸ヶ池

86m(高山)
参加者 (紀行文) 1861 K/Y
No−T68 グレード:D 16名
 担当リーダー1861 K/Y (男性5名・女性11名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:10)=諸上寺公園入口(8:30)…諸上寺山三角点(8:45)…道玄池展望台(9:00)…道玄池さくらの広場東屋(9:35)…高山(10:05)…浦田山(10:15)…鱸ヶ池東屋(10:30)…鱸ヶ池散策(10:30-12:50<昼食10:50-11:55>)…市営駐車場(13:05)…源泉口(13:15)…伊夜日子神社奥の院(13:25)…市営駐車場(13:50)=岩船港鮮魚センター(14:15)=新潟駅南口(15:40)
≪紀行文≫
〜〜〜この季節幸運にも、ピーカンの日にトレッキングが楽しめました〜〜〜

 なんと恐ろしいほどの恵まれ具合でした。この時期の村上でピーカンの日にトレッキングが楽しめるなど、よほどの幸運に恵まれなければ無い事だと思っていました。でもズバリ恵まれました。
 このトレッキングでは、あまりあからさまに触れ回ってはいませんでしたが、伊夜日子神社の奥の院への参拝を主要なイベントとし密かに設定していました。奥の院に至る石段は高低差30mほど、とても急です。行程計画では石段を下ることにしていました。平均年齢75歳の後期高齢者パーティーがこの石段を目の前にした時、実際には腰が引けて下れず迂回路で下ることになるかも知れませんが、伊夜日子の神様はその意気込みを殊勝に思い、この日のお天気を巡り合わせて下さったのでしょう。

 しかし現実には石段を登って参拝し、石段を下って降りました。計画では鱸ヶ池側から遊歩道で奥の院に上り、石段を下って源泉口に降りることにしていました。鱸ヶ池側から奥の院に上がるルートは4ルートありますが、4ルート全て倒木等により通行禁止となっていて、やむを得ず源泉口から石段で奥の院を往復しました。

 ほんの少し心残りは、道玄池の水は例年の半分以下、鱸ヶ池に至っては干潟状態でした。また木の葉は色付く前に多くが散ってしまったようで、枯れ枝が目立っていました。今夏の暑さや台風の影響でしょうか。
 でも天気良ければ全て良し。山行とはそういうものだと思っています。

 新潟方面から行くと諸上寺公園の入口のちょっと先にある岩船港鮮魚センターで用足しと山行の準備を行いました。
 岩船港鮮魚センターは開店が8時30分ですが多少早目でも駐車場は開門し、トイレも使えるようになっています。ただし、あまり早いと駐車場は閉鎖されています。私たちの場合、朝はトイレと準備場所の借用、お買い物は山行終了後の予定です。

 岩船港鮮魚センターの場所借りで山行準備を済ませ、諸上寺公園口にバスで引き返し、車道を歩いて公園に上がりました。
 諸上寺山の三角点は公園駐車場の南側最奥にあります。                   
岩船港鮮魚センターで山行準備 諸上寺公園口から公園に向けて出発 諸上寺山三角点

 諸上寺山山頂部の道は諸上寺の三十三観音巡りの参道です。三角点から150m程歩くと道玄池に下る道が分岐します。
 展望台に向かう尾根ではススキがきれいでした。展望台から道玄池を見下ろしたら水が少なくなっていてびっくりしました。
諸上寺山から道玄池への下り 道玄池展望台に向かう尾根 展望台から道玄池

 斜面に緩やかに付けられた遊歩道を下って展望台から池に降ります。池の水はとても少ないです。
 道玄池を半周した辺りに“さくらの広場”と標識に書かれた場所があり、東屋が設置されています。でも周辺に桜の木は全く見当たりません。どうしたのでしょうか?探し様が悪いのでしょうか?いずれにしても道玄池とはここでお別れで、遊歩道は浦田山丘陵の中心部に向かっていきます。
道玄池に下る遊歩道 湖畔で見る道玄池 “さくらの広場”の東屋

 パーティーは浦田山丘陵の最高点、標高86.0mの「高山」に向かって進みます。丘陵地ですから大きな高低差は無いのですが、小さい上り下りが続きます。標高差以上にきつく感じます。
 高山の山頂には、それを示すものは何もありません。私たちは一番高く見える藪に覆われた場所を“山頂だ”としました。
まずは最高標高点高山へ 高山への登り、かなりきつい ここを高山の山頂としました

 丘陵地の名前の由来となっている「浦田山」に向かいます。
 浦田山の標高は80.9m、浦田山の山頂にも何の印もありません。周辺を見渡して一番高い所を浦田山の山頂だとしました。
浦田山に向かって一旦下ります 浦田山山頂直下の階段の登り 多分ここが山頂だよね

 浦田山を下って鱸ヶ池に向かうと、池湖畔の少し高くなった所に東屋があります。東屋でしばし休息した後、池に向かって下りました。
鱸ヶ池湖畔の高台の東屋 ここで休憩します 池に向かって階段を下る、急です

 鱸ヶ池の湖畔に出たら“あれ、これは何だ”と愕然としました。池が干潟になっています。他のメンバーも“あれぇ、まあ〜”と言う感じで池を見ていました。一体何があったのでしょうか、どうしたと言うのでしょうか。
 干潟になった池に白サギが一羽、じっとたたずんでいました。こうした光景には切ない思いに駆られます。きっと、いくら待っていても獲物は得られないだろうな。腹がへっているだろうなと思いました。
干潟になった鱸ヶ池 池に水が無い、どうしたの  白サギが干潟に一羽たたずんで 

 時刻は11時少し前、少し早すぎるかなと思いましたが、開けた場所に着いたので昼食を摂ることにしました。この場所は鱸ヶ池からの取水口の土手で日当たりが良く、丈の低い草地の緩い斜面になっているので、ゆったりと落ち着いて、のんびり食事をして休息できると思いました。時間はたっぷりあります。お師匠様のお点前でパーティー全員に野点のお茶をふるまっていただきました。おいしい落雁も添えていただきました。
 日当たりの斜面で昼食です  お点前  おいしいでしょう

 食事とお茶でゆっくりとくつろいだ後、鱸ヶ池の周囲の散策を再開しました。
 散策も大詰めになり、伊夜日子神社奥の院に登ろうかと思ったら、鱸ヶ池から奥の院に通じる遊歩道の入口に、倒木等により通行禁止の紙が貼られ、立入禁止と印刷された黄色いテープで封鎖されていました。鱸ヶ池方面から奥の院に通じるルートは4ルートありますが、4ルート全てが通行禁止になっていました。
 これは非常事態なので、通常であれば通らないサカサマ谷から国道345号線に出て、源泉口から奥の院を往復することにしました。
奥の院に通じる遊歩道、通行禁止   サカサマ谷の通過 サカサマ谷南側頭上のホテルの廃墟 

 源泉口にはもうもうと蒸気が吹き上げています。誰でも温泉卵を作れるように湯籠が用意されています。与謝野晶子の歌碑も建てられています。
 奥の院は源泉口から30m程上にあり、たいへん急な石段が続いています。上りは後ろを振り返らずひたすら足元だけを見て上れば怖くは無いと思いますが、下りは下がもろに見えるのでとても怖いです。奥の院まで登り上がって下を見ると目まいがしそうです。
源泉口  与謝野晶子の歌碑と掲示  石段の下を見下ろす、足裏がムズムズ

 奥の院では願い事が叶うという龍神の金を鳴らしてお参りです。
 石段の下りはゆっくりゆっくり慎重に下ります。こけたら痛い程度では済みません。       (おわり)
奥の院、龍神の鐘を鳴らしてお参り  慎重に、慎重に下ります  もう少し、踊り場まで下れば緩くなります