会山行紀行文 2018年
6/9(土)-10(日)
下記記載
(がんどさん・ちとせやま)
雁戸山・千歳山

1485m   471m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
No−57 グレードC上 9名
担当リーダー 2148 H/H (男性3名・女性6名) (写真)2097T/Y 2070S/F
≪コースタイム≫
≪6/9(土)曇り≫
新潟駅(6:10)=笹谷峠(9:45-10:00)…雁戸山山頂(12:40-13:20)…カケスガ峰(14:20)…笹谷峠(15:35-15:45)
=宿(16:15)
≪6/10(日)曇り≫
宿(5:10)=笹谷峠(5:40-6:35)=千歳山駐車場(7:20-7:30…岩五郎稲荷…千歳山山頂(8:30-8:55)…千歳稲荷(9:20)…平清水(9:30)…岩五郎稲荷…千歳山駐車場(9:50)=山形城址(10:20-10:55)=八百坊(11:15-12:00)=新潟駅南口(16:00)
≪紀行文≫
〜〜〜雁戸山はスリルと花々が、でも神室は残念〜〜〜
≪6/9(土)曇り≫雁戸山へ
 天気予報はまずまずと安堵し現地に向かうも、山形市内から登山口の笹谷峠に向かうと徐々に雲や霧が覆い始め風も強くなってきた。

 到着した笹谷峠駐車場では霧が多い展望が効かず風も強く、この先の登山に不安が過る。
 雁戸山への登山口は脇道が多く、道標も無いことから初めての登山者は戸惑うかもしれない。
 我々は無線中継所用地にある舗装道を進み、途中から舗装道と並行しやや藪化した本来の登山道に入った。
 雁戸山の裾野には八丁平六地蔵が建立されているらしいが、今回は2地蔵だけ見ることが出来た。
今回歩いた登山道(クリックで拡大)
笹谷峠駐車場にて準備 駐車場反対側にある登山口(標識なし) 舗装道路に並行した登山道に立つ地蔵

 本来の登山道に入ると、道標は一部朽ちたり、落下していたりとし、また登山道もツツジや熊笹で覆われている場所が多かった。
 それでも、ツツジを中心とした花々を楽しみながらゆったりとした登山道を登って行った。
ツツジの中を進む 登山道らしくなってきた 八丁平への分岐

 徐々に勾配がきつくなり新山の裾を回り込むヘツリ部分は木の根っこや枝が張り出し非常に歩き辛く、油断は出来なかった。
 やがて新山への分岐と書かれた小さな広場で歩き辛いヘツリは終えた。
新山を巻くヘツリは倒木や張り出した根などでとても歩き辛かった 新山への分岐で一息

 一難過ぎてまた一難、今度は山頂に続く痩せ尾根“蟻の背渡り”へ、この一帯は左右が切れ落ちたり、崩落部分、急峻な岩登りがあったりと全く気を緩めることが出来ない登りが続いた。
蟻の背渡りから山頂直下まで、スリル満点の危険個所を通過する

 漸くたどり着いた山頂は本来360度の展望が楽しめる所なのだが…、何も見えない。
 幸いかな周りの木々で風を防ぐことが出来たので山頂で昼食を頂くことが叶った。
雁戸山山頂に到着し昼食休憩 霧の雁戸山山頂にて集合写真 

 当然ながら下山も、往路以上に気を使かったことは言うまでもない。
 途中一瞬だけ霧が飛び急峻な山並みが観えたが、今日の眺望はこの一瞬だけだった。 
慎重に下山開始 山頂付近を振り返り観る(一瞬) 崩落部分も慎重に

 下山路は途中からカケスガ峰峰経、八丁平経由(宮城コース)で登山口の戻ることにした。
 このコース途中までは広く歩き易い道や美しいブナ林があったりと素晴らしい登山道だったが、下の方はややオーバーユース的になった部分もあった。
カケスガ峰付近通過  美しいブナ林で休憩  木々の切れ間から神室の山並みが

 完全に降り切り、しばらく平坦な熊笹地帯を進み登山口に無事戻った。
 直前目の前には明日の登る予定のハマグリ山が真っ赤なツツジで覆われ期待が増した。
 降り切り平坦な道となる  駐車場到着 駐車場から観るハマグリ山の斜面

 下山後向かった宿は山形市内の“ビジネスホテル松見”、この宿はとにかく安い(一泊夕食お酒付きで6,000円)。
 しばらく夕餉を楽しみ明日の山行を夢見るための早々に就寝となった。
 無事に今夜の宿「ビジネスホテル松見」に到着  ご苦労様でした乾杯!
  
≪6/10(日)曇り≫神室山⇒千歳山
 早朝5時、宿を出発し昨日同様の笹谷峠に向かう。途中コンビニで昼食などを買う頃はまずまずの登山日和だった…。しかし、笹谷峠で待っていたのは強い風と巻き上げるような霧雨、しばらく様子を見るも他の登山者は車から出ることも無く帰って行った。
 一部、登りたいと言うメンバーも居たが下山意見多数で今回の登山を諦めることになった。

 その代替え案として山形市街地にある“市民の山、千歳山”に登ることにした。
 千歳山登山口近くの駐車場で車を降り、岩五郎稲荷神社からの登山道を入った。
 しばらくは稲荷神社らしく赤い鳥居と急な階段を登っていった。 
今回歩いたコース(クリックで拡大) 岩五郎稲荷神社から登山開始 稲荷神社らしく多くの赤い鳥居を潜る

 鳥居を過ぎると漸く登山道らしくなり、木々の切れ間から山形市街地を見下ろすことも出来た。
 山頂まで半分くらいまで来ると登山道は大きな石や木の根っこなど里山にしては登りごたえがあった。  
新緑の歩き易い登山道を進む  木々の間から山形市街地が見える 山頂に近づくと結構な急斜面が続く

 登り切り漸く平坦になると、山頂の一角にある展望台広場に到着。
 ただ展望台と言っても周りの木々が成長し過ぎて殆ど展望を楽しむことは出来なかった。
 展望台を後にしてすぐのところの山頂に到着。  
山頂手前の広場に到着 広場には展望台がある 山頂に向かう

 山頂には山頂標は無く三角点があるのみで、南側の展望が開けていた。
 時間も早いことからここでテータイムとした。
千歳山山頂に到着
平清水経由で下山することとした 千歳山山頂にて集合写真 

 ゆったりとした時間を過ごし下山となったが 、この山四方八方に登山がる為、“平清水 ”コースを選択。
 「どんな湧水があるのだろう」との意見も聞こえながら、九折の歩き易い道を降りた。
 降りきった付近に古いお社(千歳山稲荷)が建っておりお参り、その後も湧水らいいものは無く、たどり着いたのが趣のある古刹。
 良く観るとこのお寺の名前が“平清水”だった。
往路とは異なり歩き易い下山路 千歳山稲荷神社に立ち寄る 平清水に到着
 
 平清水から一旦山の中腹まで登り返し、往路歩いた稲荷神社につながる道と合流し登山口に戻った。

 それでもお昼までたっぷりと時間があるので、“山形城址”に向かった。
 戦国時代から続く趣のある城跡をゆっくりと見学した。  
二の丸大手門 最上義光騎馬像 本丸一字門

 城址見学の後、昼食を兼ねてと“八百坊”と言う日帰り温泉に寄るも、食堂施設が無く、帰路途中の道の駅など経由し予定より早く新潟に戻ってきた。天候と言うアクシデントで苦労されたリーダーやメンバーに感謝の二日間でした。

 悪天候で登れなかった神室山は来年リベンジしたいものです。

≪出逢えた花々≫(全て雁戸山にて)