会山行紀行文 2018年
4/21(土)
晴れ
(くしがたさんみゃく)
櫛形山脈縦走

568m(櫛形山)
参加者 (紀行文) 2161 A/W
No−35  グレード:C上  52名
 担当リーダー 1396 H/K (男性19名・女性33名) (写真) 2131 Y/S
≪コースタイム≫
胎内観音駐車場(7:40-8:00)…鳥坂山(9:30)…ユズリハの峰(9:50)…黒中山(10:20)…坂入の峰(10:40)…飯角分岐(12:00-12:45)
…櫛形山(13:30)…法印漠分岐(14:10)…大峰山(15:30)…願文山(16:00)…桜公園(16:40)
≪紀行文≫
〜〜〜櫛形山脈縦走に参加して〜〜〜

 日本一小さな山脈として、山を登らない人でも知っている、誇っていいのかどうか分からないが、ともかく、1日で縦走できる山脈が地元にあり、気軽に登れるのがうれしい。
 目の前の人を寄せ付けないような、巨大な飯豊山が連峰であり、どうしても、山脈と言うとヒマラヤ山脈など考えて、連峰よりも山脈の方が大きいような気がするのだが、1914年日本で初めて作成された地形図で命名されたという。今に至って、改変もないので、堂々と、山脈を縦走しましたと言っていいのでしょう。

 花の季節、桜の開花時、ブナの新緑、など魅力いっぱい、さらに快晴で気持ちのいい山行でした。
 7:40胎内観音駐車場に着き、何と袴姿で弓をもって、美女が待っておられました。「板額会」として、胎内市の歴史を紹介しました。
 櫛形山脈一帯は,中世の山城が要所の25か所に構築され、縦走途上には空堀の跡と思われるところが至る所にありました。
 板額御前は鎌倉時代の、静御前、巴御前と共に三大御前としての1人として、「吾妻鏡」にも記載されているそうです。

 8:00に山行開始で、最初から急登がはじまりました。40分ほど続いて、音をあげそうになったころ、下赤谷城跡で急登は終わりました。
 このあとは、多少のアップダウンがあるものの、楽しい尾根歩きでした。
胎内の歴史「板額御前」などの説明 急坂を登る 下赤谷城跡

 9:30鳥坂山に到着、一気に開けて胎内市を見下ろせ、水を張った田や胎内川が太陽の光を反射してキラキラ輝いていました。
 幅広い尾根で周りは、笹とユズリハでした。ユズリハは上の葉を落として緑の若葉になっていました。

 9:50ユズリハの峰に到着

 10:20黒中山、左手に飯豊連峰が樹林を通して見え隠れをしています。

 10:40坂入の峰、ブナの林の中を歩きました。芽生えたばかりのブナの葉は太陽を透かして、柔らかな日差しを注いでくれました。
 何しろこの日は、全国的に4月の中旬にしては記録的な夏日で、山の中といえども、汗が流れ落ち、脱水症が心配でこまめな水分補給が必要でした。風はほとんどないのですが、たまに吹く風が心地良く、このために来たのかなあと思います。
 ところどころの、赤い雪椿は目が覚めるようです。クロモジのかわいい花が香りを放っていました。タムシバの大きく、白い花は異彩を放っています。
 足元は今咲いたばかりのイワウチワが所々に見えて、各種のスミレが至る所に、ショウジョウバカマのよく見ると造形の美しさに、感動です。谷の方から大木の桜が見えていました。まさに、花の道です。
次のピーク目指し 足元いっぱいにオオバキスミレ 新緑のブナ林の中を歩く

 12:00飯角分岐、昼食休憩で長い山歩きの半分です。  
ランチ

 12:45出発。美しいブナのトンネルの中を歩きます。

 雪椿、オオカメノキ、タムシバは至る所に、しかし、草花は変わって、水色のキクザキイチゲ、イカリソウ、オオバキスミレの群落が道の両脇に縁取っています。


 さらに進むと、カタクリの群落へとなっていきました。
 飯角分岐で集合写真

 13:30櫛形山の頂上です。568mで山脈の最高峰です。

 目の前に雪を被った二王子岳と、後方に飯豊連峰が青い空を背景にくっきりと見えました。


 私たちの歩いている山道の脇には残雪があり、一瞬の雪遊びで、私も雪玉を首に括り付け、脱水症予防を、1.7リットルの水も底を尽きそうなのです。 
櫛形山で飯豊を眺める カタクリロード

 14:10法印漠分岐

 15:30大峰山の到着。桜の名所だけあって、桜の大木があっちこっちに見えました。どんどん下っていきます

 15:30願文山に、奥山荘城館遺跡が保存されていました。巨大な桜の木が広い頂を淡いピンクの花で覆っています。

 16:40桜公園の到着。長い山行も終わりです。名札のついたいろいろな桜を眺めながらバスへと向かいました。

 最初の急登は大変でしたが、青い空の下、ブナの新緑の中、楽しい山行で、力もないのに山が誘っているなどと、今年の登山を期待しました。
 ありがとうございました。 
大峰山三角点にタッチ 願文山の桜 ゴールの桜公園

≪今回の山行で出逢えた花々≫
(一部です)