会山行紀行文
No−T05
グレード:E
2017年
 2/27(月)
晴れ
四季の森星野
参加者 (紀行文) 1507 N/0 
48名 (俳句) 557 T/K
(男性8名・女性40名) (写真)1507N/O 2051S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:05)=栃木IC=四季の森星野P(10:15-10:20)…節分草自生地散策(10:20-11:00)…星野遺跡公園・昼食(11:15-12:20)
=出流山満願寺P(12:40)…出流山満願寺(12:40-14:00) 出流山満願寺P(14:00-14:15)=栃木IC=新潟駅南口(18:35)
≪紀行文≫
 
 「節分草の自生地、自生の北限」と言うことで大好きな節分草に期待して参加しました。
 個人的には昨年埼玉県小鹿野町へ行きましたが、1年に1回は是非観たい花です。

 新潟を出る時よりお天気は上々で、本日が誕生日の方が居て、2月生まれの方は他に3人くらい居て「お目出度いことは朝早い時間に」というリーダーの配慮で、355 Oさんの美声で「ハッピーバースディ」を歌って頂き、「おめでとう!」をしました。

 渋滞も事故も無く、四季の森星野には予定通りの時間に到着しました。

 本日はトレッキングシューズで充分です。
 お昼はバス車内に置いて、カメラ程度を持ち、歩き始めます。

   (俳句)下野の国よく晴れて梅香る
軽い出で立ちで出発 
四季の森 星野の入口 蝋梅

 黄色く鮮やかに出迎えてくれたのは蝋梅と満作です。紅梅も見事です。
 三椏(ミツマタ)はまだ硬く蕾の状態ですがあとひと月もすれば鮮やかな黄色に彩られることでしょう。
 上を見上げたり・・・足元にも眼を転ずれば可憐な節分草、鮮やかな福寿草が自己主張をしていて、這い蹲ってカメラを向けます。
 満作(マンサク) 三椏(ミツマタ)蕾   紅梅を見上げたり、
足元の写真を撮ったり・・・
   (俳句)日に向きて小さく(ちさく)真白に節分草

   (俳句)杉木立根元明るし福寿草
節分草   
 変種だそうです  福寿草 

 駐車場の反対側には「ゆずの里」と案内に書かれていてゆずの木々が見えます。
 これは園内に咲いていました。
紅梅と蝋梅のコラボ! 柚子の木 紅梅と白梅のコラボ

 古びた芭蕉の句がありました。この句は芭蕉が「のざらし紀行」に出かける前に詠んだ句と言われているのですが、江戸から紫陽花の咲く頃にこの地を通過したのでしょうか?夏に出立したとありますが・・・

 この園地を守っている「おばさん」がプロの撮った写真集を持ってきてくれて見せて貰いました。
 節分草の外側の白い部分は花びらに見えますが、萼片と言うことですが、こうした形態の花で花片でなく萼片である花は多いですね。名前は萼片でも見た目が可憐であれば良いですね!

 田虫地蔵の足元にホトケノザが咲いていたのですが、撮り忘れでした。

  (俳句)村を守る(もる)辻地蔵尊ほとけのざ

 それぞれの花を充分に満喫して、駐車場へ戻り昼食を持って、「星野遺跡公園」へ行きお昼です。
古びた芭蕉の句
「紫陽花や帷子どきのうす浅葱」  
田虫地蔵  星野遺跡公園へ歩いて行きます。

 お昼を食べてからは縄文式住まいを見て、小さな出入り口を見て、ここから入れるの?昔の人は小さかったの?

  (俳句)縄文の家見る昼餉春日背に

縄文前期住居(約5〜6000年前) 縄文中期住居(約4500年前) 縄文中期貯蔵庫(約5000年前)

 お昼を食べてからはバスで移動して「出流山満願寺」へ向かいます。
 
 入山料 団体一人200円を払って参道を進みます。 
 出流山満願寺にて集合写真
出流山満願寺 参道を歩きます
稲荷神社 本堂 案内図

  (俳句)  春の苔青々として如蓮堂
この辺からようやく少しは山道らしくなってきます 30から0まで小刻みに立っている看板 奥の院の下に到着

 これから見上げると高い奥の院まで百段と言われる階段や梯子を登っていきます
 心配な人は下で待っています。が殆どの方が行きました。

 (俳句)急登の果(はて)奥の院春日差す

《出流(いずる)山満願寺》

弘法大師御作の千手観音菩薩をご本尊とする坂東三十三観音十七番札所です。
羽黒山・月山・湯殿山のいわゆる出羽三山詣での行者は、出流山に参詣しなければ大願が
成就しないといわれています。
奥之院の院には鍾乳石で自然に出来た十一面観音菩薩があります。

 (俳句)観音のお姿洞に風光る

 (俳句)春の寺満願祝ふ豆だるま 
 (俳句)春浅し大師こもりし鍾乳洞
見上げる奥の院 
一歩、一歩用心しながら階段を上がります 順番に入れ替わり鍾乳洞に入ります 鍾乳洞

 奥の院から降りた処にある「大悲の滝」

 僧侶の修行だけでなく、一般の方、企業研修等でも行衣のレンタルもあり滝行を体験できるそうです。
 滝から落ちる水は、上に雪解け水が無い所為でしょうか、それほど多くはなく、痛くはなさそうです。
 (俳句)四手(しで)さがる大悲の滝水温む

 さて、本日の予定は全て終りました。

 下山はゆっくりと歩き、待っていたバス駐車場で集合写真を撮り帰路に就きました。

 車窓からは浅間山や、上州武尊山など眺められました。

 節分草、福寿草、蝋梅、紅梅など愛でることが出来、珍しい奥の院の鍾乳洞体験も出来ました。
企画して大勢の参加者をまとめられたリーダーに感謝です。
 
 大悲の滝