会山行紀行文 2017年
 4/24(月)
(にのうじだけ)(にほんぎやま)(かみなりだけ)
二王子岳・二本木山・雷岳
  1420m  1424m   1145m
参加者 (紀行文) 1968 N/K
単独
(男性1名) (写真) 1968 N/K
≪コースタイム≫
二王子神社駐車場(5.23)…3合目(6.27-6.30)…5合目(7.19)…二本木山分岐(8.45-9.00)…二本木山(9.23)…最低鞍部(10.35)
…雷岳(11.08-12.22)…最低鞍部(12.44)…二本木山(14.33)…二王子岳(15.07)…二王子神社駐車場(17.27)
≪紀行文≫

 今年は二本木山の奥の残雪を歩いてみたいと、初めての雷岳にチャレンジしてみた。

 二本木山の先から北股岳の方に向かって下り最低鞍部から登りついた1つ目のピ-クだとは思っていても??

 二王子岳からはどれが雷岳なのか分からなかった。 そこに行ってみて初めて納得できた。

 雷岳からは桝取倉山〜ヤンゲン峰〜赤津山〜西ノ峰の連なりが横たわっていて、門内岳〜赤津山へと下がる憧れの稜線もその奥に見えていた。

 駐車場に着くと3台の車があった。    
 2合目辺りで昨夜3合目の小屋で泊まった人とすれ違い、巫女石先の水場で喉を潤し上へ向かう。
 3合目からはアイゼンを着けて歩く。定高山の積雪は2m程でまだいっぱいの雪がある。この先の急登に差し掛かる辺りで2人目とすれ違った。
 昨日の昼頃頂上に着き、山小屋は満杯で大勢だったが泊まりは本人1人で、ゆったりとした時間を味わいこれから下山するのだと話してくれた。
 急登を登りきると尾根の向うに高知山が見えてくる。尾根の入り交りや雪庇の様子が面白い。すぐ手前には中尾根、天気が良かったので遠くには守門岳も見える。

 高知山から三王子へと続くダイナミックな稜線を目にしながら登ってゆくと油コボシでは 昨日のシリセードの跡が2本、楽しそうな気配を残していた。

 二王子山頂からは二本木山の方向に複数のトレースがあり、雪は所々溶けていて登山道が見えている。今日の自分は何処に行くのだろうと雷岳を探すが良く分からない。

 トレースをたどりながら二本木山に向かうと二王子山頂が遠く小さくなってゆく。この辺り、もうすぐツバメオモトが咲くのだろう。

 軽いアップダウンの後、二本木山に着いた。南方面へ続く残雪たっぷりの緩やかな尾根を下り、次の高くなった辺りでこの尾根を離れて西に見える急な北股岳方向の尾根へと下がるが、此処で今日行く先の尾根がはっきりと見渡せた。

 下り始めてからは所々に雪渓の割れ目を見つけるがその都度足場を選ぶ、又気温も上がり帰りの雪崩も心配になったりして、不安に思いながらゆっくりと慎重に歩いた。

 どれが雷岳でどこが桝取倉山なんだろうかと考えながらどんどん下り、振り返ってみると アッという間に二本木山が頭上に高く聳えていた。

 最低鞍部に着く頃やっと目的の山の位置が分かってきた。藪が出ている尾根の雪渓を縫って歩き、ようやく雷岳に着く。

 目の前に桝取倉山が見える。行ってみたいのはやまやまだが、、、、今回はここでしか見れない景色を豪華な?お昼と共に楽しもう。

 目の前に連なる桝取倉山〜ヤンゲン峰〜赤津山〜西ノ峰

帰りは、たっぷりの残雪に浸りながら引き返す、満足な山行でした。