会山行紀行文
No−124
グレード:C
2017年
 10/17(火)
晴れ
(あさくさだけ)
浅草岳

  1586m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
21名
(男性9名・女性12名) (写真)2070S/F 2097T/Y
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:05)=堀之内IC(7:30)=ネズモチP(8:40−8:55)…桜ゾネ広場登山口(9:30-9:35)…カヘイヨノボッチ(10:55)…前岳(11:20)
…山頂(11:45−12:30)…前岳分岐(12:45)…ネズモチ平登山口(14:40)…ネズモチP(14:55-15:10)=堀之内IC=新潟駅南口(18:10)
≪紀行文≫
〜〜〜素晴らしい展望に感動し感謝感激〜〜〜

 “浅草岳”多くの登山者に愛され登られた山なれど、私にとっては縁薄い山だった。会に入会した時に初めて訪れて以来登る機会有れど訪れることは無かった。

 今回の機会をなくすとまた何年も来ないのではと申し込み、歩くことが叶った。

 新潟を定時に出発し雲が覆う魚沼地区に、天候にやや不安がと思うも間もなく青空が顔を出し登山口駐車場(ネズモチ平)に到着するころには晴れ上がり最高の登山日和となった。

 各自慣れた手つきで登山準備を済ませ、リーダー説明、新人紹介を済ませ登山開始。

 しばらくは林道を歩き登山口のある“桜ゾネ広場”を目指した。
 林道に入ると黄色を中心とした淡い紅葉が迎えてくれ、心弾む思いで歩いた。 
今回歩いたルート(クリックで拡大)
ネズモチ平駐車場 ゲートの先の林道を進む 林道には淡い紅葉が美しかった

 紅葉と展望のお陰か、さほど飽きの来ない林道歩きを続けると桜ゾネ広場に到着。 ここが桜曽根尾根の登山口となっている。

 休憩の後、登山道を登り始めると前方から金の音、登り始めてすぐのところに鐘が設置してありメンバーが鳴らしていたのだ。
 この尾根歩きは粘土質の滑りやすい斜面が続くが展望が開け快適に歩ける。やがて前方に特徴あるカヘイヨノボッチが観えてくる。
登山口のある桜ゾネ広場に到着 登山口からすぐに鐘がある 遠くにカヘイヨノボッチが観える

 展望が開けた桜曽根尾根を気持ちよく足を進めると、前方にカヘイヨノボッチ(嘉平与のボッチ)を見上げるポイントに。あまりにも素晴らしい景観に足を止め小休止、そして一登りでカヘイヨノボッチに立った。
 そこは正に360度の大展望、この様な時に自身の山域知識がもっと高ければと思い知らされる(山座同定が正しく出来なかった)。
カヘイヨノボッチ手前から展望を楽しむ カヘイヨノボッチで休憩 カヘイヨノボッチから下り振り返る

 カヘイヨノボッチから少し下れば山頂まで一登り(二登り?)で山頂に上がれる。
 先ずは手前に観える“前岳”につながる長い階段状の木道を登る。「平標みたいだね」との声が聞こえる。
 前岳の肩を巻くように上がると前方に山頂が観えてくる(望遠カメラを向けると大勢の登山者が観えた)。
 その稜線はグラデーション風の素晴らしい草紅葉や紅葉がが続き疲れが吹っ飛び軽快に足が進む。
前方に前岳が大きく観えてきた 前岳の肩に登る(遠望の山々は霞む) 山頂を目指し草紅葉の中を歩く
前岳から山頂につながる美しい稜線

 途中僅かだが地塔と遠望などを楽しみながら足を進めると山頂がどんどん近づき、平日と言うのに賑わう山頂に到着。
 順番待ちの写真は後にし昼食休憩となった。
地塘の向こうは守門岳か? 山頂が目の前に 山頂到着(結構混んでいた)

 昼食休憩は山頂が混雑している為、山頂とその先の稜線に分散して摂ることにした。
 陽射しが暖かく風も穏やかなため、ゆったりとした気持ちで昼食を頂くことが出来た(早食い癖の私は別として)。
 昼食後は山頂に集合し記念写真を撮って、後ろ髪を引かれる思いで下山開始となった。
山頂とその近くに分かれて昼食  山頂で集合写真(皆さんの達成感が溢れています) 

 下山時も美しい草紅葉と展望や振り返り観る山頂も素晴らしく幾度も足を止めシャッターを押し続けた。
時々山頂風景を惜しみ観ながら下山開始

 前岳の分岐点には何処を示すか分からない倒れた標柱があり、分岐路となっている。
 我々は往路の方向でなく右手のネズモチ平登山口へ下る道に入った。
 最初の内は穏やかで歩きやすく展望も楽しめる道だった……のだが。
倒れていた分岐路の標柱(T/Y) 分岐路からしばらくは緩やかな下りで遠望を楽しむ余裕もあり(T/Y)

 まあ、凄いの何のって、急こう配に泥んこ、木の根、滑る石、大きな段差が延々と続き、時折悲鳴や注意喚起の声を聴きながら降りた。
 こんなところで転んだらズボンが泥だらけになるどころか怪我も心配になってくる。
 自身のことを含め前後のメンバーに対する注意喚起を続けるうちに写真を撮ることを忘れてしまった。(T/Yさんがしっかり撮って下さっていた)
泥濘、苔むし、傾斜を増した斜面をメンバー同士注意喚起「つかめるものは何でも掴め!」「そこは滑るぞ!!」 しながら降りた。(T/Y)

 長く感じた下山ルートも林道(ネズモチ平)が見え、「着いたぞ〜!」の声を後ろのメンバーに投げかけた。
 林道では近くの沢水で汚れた靴やスパッツを洗い流すメンバーも多く見られた。
 後は僅か歩くだけでネズモチ駐車場、メンバーは緊張した顔から無事に降りた安堵感漂う談笑を交わしながら駐車場に到着した。   
ようやくネズモチ平登山口に到着(T/Y) 安堵感一杯の林道歩き 無事駐車場に戻ってきました。

 多少道は荒れていたものの、数年ぶりの浅草岳は素晴らしい姿を魅せてくれた。
 定型句ではあるが「正に、天気に恵まれ、リーダーやメンバーに恵まれ、大展望を満喫した山行に感動し感謝します」です。感動感激感謝です。