会山行紀行文
No−119
グレード:C上
2017年
 10/11(水)〜12(木)
天候:下記記載
(あだたらやま)
安達太良山
(塩沢コース)

  1699m
参加者 (紀行文) 2097 T/Y
15名
(男性3名・女性12名) (写真) 2097 T/Y
≪コースタイム≫
≪10月11日(水)曇り時々晴れ≫
新潟駅南口(6:10)=新潟中央IC=(磐越道)=猪苗代磐梯高原IC=塩沢登山口(8:47-9:02)…屏風岩(10:18-10:31)…くろがね小屋(12:17-13:06)
…峰の辻(13:44)…安達太良山(14:15-14:28) …峰の辻(14:49)…くろがね小屋(15:28)(宿泊)
≪10月12日(木)霧雨のち曇り≫
くろがね小屋(6:29)…峰の辻(7:09)…馬ノ背分岐直前(7:24) …くろがね小屋(8:16-8:30)…勢至平分岐(8:57)…馬車道…あだたら峡谷自然遊歩道分岐(9:49-10:03)…奥岳登山口(10:14)…あだたら山奥岳の湯入浴・富士急レストハウス昼食(10:40-12:22)=新潟駅南口(15:25)
≪紀行文≫
〜〜〜変化に富んだ湯川の渓谷と色鮮やかな紅葉の安達太良山山系歩き、乳白色温泉のろがね小屋を楽しみました〜〜〜

 大野リーダーの山行であるが、体調がまだ回復してないとのことで2年前と同様今回も引き受けての山行である。

 天気予報は両日とも新潟県は曇り時々雨の予報であるが、福島は11日は関東の晴れの区域内に入っており、頂上で9mの風が吹いている予報なので登山は可能との判断をした。12日は曇り風は15m程度で霧の中・雨が降らなければ何とか行けると思っていた。実際は、11日は的中したが、12日は霧雨が加わり厳しい状況であった。

 新潟駅から15名を乗せた小型バスは新潟駅6時10分出発、高速の磐越道に乗り、磐越道の上川PAあたりから県境は何時もの霧に包まれており、磐梯山も雲の中で見えない。猪苗代磐梯高原ICに降り国道115号線の野菜などを売っている店舗が続いている場所を超えた頃から今が盛りの素晴らしい紅葉風景で感嘆の声が上がる。しかし、明日登る箕輪山も霧の中。
 霧の中の道の駅つちゆで休憩し、そこから10分程度で登山口にある二本松塩沢スキー場に8:47到着。
 少し高度が下がったのか霧が晴れ、曇り空に晴れ間がのぞきでスタートから気分がよい。

≪【1日目】10月11日(水)≫

 那須火山帯に属する安達太良連峰は、磐梯朝日国立公園内の南端に位置し、南から北へ和尚山、安達太良山、船明神山、鉄山・箕輪山、鬼面山と約9kmにわたり連なっている。安達太良山は活火山のひとつであり、日本百名山と花の百名山に選ばれている。

 初日の天気が良く、塩沢登山口途中から、くろがね小屋、峰の辻までの紅葉は最高で、緑・黄色・赤がバランスよく色鮮やかで、参加した皆さん大感動でした。
広い塩沢スキー場の入口駐車場で登山準備 安達太良山方面は雲が切れ青空が 駐車場から登山口まではスキー場を歩く

 曇り空に晴れ間が見える二本松塩沢スキー場奥の塩沢登山口から登る。

 変化に富んだ湯川の渓谷と紅葉を眺めながら屏風岩、八幡滝などで休憩し、ゆったりとした登山を楽しんだ。

 くろがね小屋に近づいたところで見えた鉄山山腹は緑・黄色・赤がバランスよく色鮮やかなで美しく色づいている、今日が最高の見頃ではないかと思う。

 小屋で昼食後、霧がかかった安達太良山へ登る。 戻って温泉くろがね小屋に泊まる。
ここが塩沢ルートの入口 なだらかな登りやすい登山道が暫く続く 馬返しに到着。3/30の標識は
くろがね小屋までの行程を30に分けた目印
金剛清水で休憩 2年前は9日遅かったので
この辺はすでに紅葉していた
少しづつ急になってきた
この辺から落石注意の看板が目立つ 大きな木が倒れ、
数ヶ所の大きな落石場所を横切る
通常の登山道から沢に下り
屏風岩への道の分岐店 
最初の鎖場 15/30の標識周辺で漸く紅葉 16/30で屏風岩入口 
屏風岩で休憩 屏風岩から湯川に沿った場所は紅葉が綺麗 屏風岩から相恋ノ滝
  屏風岩から出発  登山道の中で1番厳しい
滑落しそうな岩場を慎重に渡る
八幡滝入口
八幡滝。扇状に広がる美しい斜瀑 沢に架かる一の橋(天狗岩下ノ橋)を渡る
ここから沢を6か所渡る
ここも鎖につかまらないと渡れない
厳しい岩場
 天狗岩標識  天狗岩、上部に天狗のくちばしのような
鋭い三角岩がある
二の橋
 二の橋すぐに急登の岩場が続き  三の橋  四の橋
 荒龍岩  五の橋 ここが沢渡り最後の六の橋(荒龍岩上ノ橋) 
くろがね小屋まで後500m
奥岳登山口との分岐の広い登山道に出る くろがね小屋手前の黄色・赤がバランスよい色鮮やかな紅葉
奥岳登山口からの登山道も紅葉のトンネル   30/30の標識、くろがね小屋に到着 くろがね小屋で昼食 
昼食後、安達太良山へくろがね小屋を出発 峰ノ辻を目指し少し急登ガレ場を登っていく 霧の中峰ノ辻に到着
 峰ノ辻から下り登ってもうすぐ山頂
 乳首にある祠 安達太良山集合写真 

 くろがね小屋に15:28に到着。荷物整理もそこそこに乳白色温泉に急ぐ。今回の目玉の一つはくろがね小屋に泊まりこの温泉に入ることであり、ゆっくり硫黄の香りのする温泉に浸かる。隣は女性風呂で「いい温泉だね」と楽しい声が響く。

 夕食は17:30なので、時間もたっぷりあり温泉に入った人から食堂に集まり宴会が始まる。小屋から購入のビール・お酒と持参のビール、お酒に持参のおつまみが食堂の机狭しと並ぶ、夕食時間直前までおしゃべりが続き、漸く惜しみながら終了。

 夕食は恒例のカレーであるが、これまた大変美味しい。確かに1杯では物足りないほどおいしいカレーである。2杯食べていた人もいたが、当然このくらい食べなければ明日は登れない、との声はなかった。  
 篭山方面の紅葉  くろがね小屋周辺の紅葉 くろがね小屋到着 
 夕食は本当においしかったカレー、2杯お代りした人も  小屋の中

≪【2日目】10月12日(木)≫

 夜中に時々強風吹いていたが、朝起きて外を出たら霧雨で、皆さんに峰ノ辻まで登って、風・霧雨が縦走に厳しいか判断すると伝えて、集合写真撮影の後6:29小屋を出発。
くろがね小屋の朝食
くろがね小屋から登山開始 くろがね小屋で集合写真

 くろがね小屋より上は強風かつ霧雨で、峰ノ辻まで登っていったがまだいけそうな状況、馬ノ背分岐直前まで登ったところで、今までより強い雨・風が吹き馬ノ背・鉄山・避難小屋までは樹木の無い急坂・急登・細尾根が続くのでかなり危険と判断し下山した。
峰ノ辻を目指して 峰ノ辻経由で馬ノ背分岐直前まで歩く 小屋まで戻り休憩

 くろがね小屋からは沢・岩場・鎖の多い塩沢登山口の道を使わず奥岳登山口に向かう。
 勢至平分岐までは、雲の下になり少し明るくなって紅葉のトンネルと鉄山稜線・僧悟台の緑・黄色・赤がバランスよく色鮮やかな紅葉を眺め
ながら下る。

 下山道コースは、軽が通れるゆるい傾斜の登山道で馬車道経由で
奥岳登山口へ10:14到着。

 馬ノ背分岐直前からくろがね小屋へ戻る途中、濃い霧で霧雨・強風の
中、峰の辻から馬ノ背分岐への分岐を間違えて上に歩きウロウロして
いる若い女性2人組に出会った。そこは、真っ直ぐ行く道と左に少し下が
る道の分岐の先で、道をよく知らないと真っ直ぐの道を行ってしまう。
 その道は矢筈森へ行き迷ってしまう道である。

 我々がその近くの正しい道を通っていたので気づいたようで、迷って
いる少し上から降りてきた。

 正しい道を教えこれから厳しいことになることを伝えたが、縦走先の
.野地温泉に車があるとのことで、危険な縦走路を進むとのこと。しかし、
あだたら峡谷自然遊歩道分岐で休憩をしていた時、下山してきた。
 聞くと我々から分かれて馬ノ背に来た時、身の危険を感じる状況なの
で、引き返したとのこと。
霧の中であるがやはり紅葉が綺麗
もうすぐこの鮮やかな紅葉が見れなくなるので、暫く鑑賞 勢至平分岐までの間も僧悟台の紅葉が綺麗
勢至平分岐 緩やかな登山道をおしゃべりしながら下山 馬車道と旧道の分岐、ここから
荒れている旧道を避け、馬車道を歩く
旧道はここに出るが、
旧道を見たらかなり荒れていた 
 あだたら峡谷自然遊歩道分岐に到着  分岐で休憩し、雨具を脱ぐ
 ゆったりとした緑の林を歩く  あだたら高原スキー場に着く  奥岳登山口に到着

 奥岳登山口へ到着後、1時間40分を取りあだたら山奥岳の湯に入浴しその後富士急レストハウスの和室でビール・昼食とした。
 天候はいまいちであったが、最高の紅葉が見れた。