会山行紀行文
No−104
グレード:C上
2017年
 9/19(火)〜20(水)
両日:晴れ時々曇り
(かざふきおおいけ)
風吹大池

  2200m(天狗原)
参加者 (紀行文) 2070 S/F 
14
(男性4名・女性10名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
<9月19日(火)>
新潟駅南口(6:10)=巻、潟東IC=米山=糸魚川IC=蓮華温泉登山口 (10:10-10:15)…風吹天狗原(12:30〜13:50)…神ノ田圃(14:20)
…大池周回路…風吹岳(15:05-15:10)…大池周回路…山荘着(15:45)泊
<9月20.日(水)>
山荘発(7:00)…フスブリ山…天狗原(10:05-10:45)…栂池ロープウエー乗り場(12:00) ≒栂池高原駅=栂の湯(12:45-13:30)=昼食
=糸魚川IC=米山= 巻、潟東IC=新潟駅南口(18:00)着
≪紀行文≫
                  〜〜〜湿原も大池も山荘も貸し切り〜〜〜
<9月19日(火)>
 昨年の北沢ルートとは真逆の蓮華温泉ルートからの風吹大池を目指すルートを歩きました。

 心配された天候もこの二日間は持ちそうとの予報で安心し蓮華温泉手前の登山口に向かう。

 到着した登山口は車を止める場所もなくバス停があるのみ(マイカーでは厳しい)なので、途中の白池の駐車場を使い登山準備を済ませた。

 登山口では交通の邪魔にならないように手早く準備し登山開始。

 登山道はいきなりの急登の連続で、深い樹林帯でもあることから根が張り下りには使いたくない様相。
 ただ登り時間が差ほど長くないので苦にならない。
歩いたルート(クリックで拡大) 
登山口のはバス停がある(駐車場無し) 登山開始 濃い樹林帯の急登

 やがて、木々が開けてきて、登りもやや緩やかになってくると、木々の間から雪倉岳や明星山、そして日本海も観えてくる。
 吹き上げてくる風も涼しく心地よい。
依然と急登が続くも明るい樹林帯に変わる 木々の間から雪倉岳 白池の向こうに明星山や黒姫山、日本海が

 ほぼ登り切ると、大きな木々はなくなり空が開け、登山道が草原風になってくる。
 しばらく進むと栂池や白馬乗鞍方面との分岐路に着き、風吹大池方面に進む。
樹林帯の急坂を登り切ると展望が開けた草紅葉の道が続く 栂池(天狗原)との分岐

 分岐路を過ぎて間もなく、視界は大きく開け、風吹天狗原に到着した。
 素晴らしい草紅葉と自然そのものの湿原にメンバーから感動の言葉「素晴らしい!!」が連続した。
風吹天狗原に到着 天狗原の絶景を眺めながら立休憩

 湿原に到着すると安堵感か急に空腹を覚えた為、風吹大池を見下ろせるポイントで昼食休憩。
 この場所だけ木道の板が点在して敷いてあるため昼食休憩に最適な場所と言える。
広大な風吹天狗原を進む 風吹大池を見下ろせるポイントで昼食休憩(背後は風吹岳)

 昼食後は湿原散歩を楽しみながら、風吹大池周遊路に入った。大池を見下ろすポイントから今夜の宿泊場所「風吹山荘」が観えた。
 大池湖畔に降りた後、大池から離れ血ノ池やその奥の神ノ田圃まで足を延ばした(健脚揃いだから出来た)。
風吹大池周遊路に入ると山荘が見えてきた 血ノ池の淵を進む 神ノ田圃で折り返し

 大池に戻り、湖畔を進むと小敷池分岐。  
 分岐からも木々の間に小敷池が望めるが、やはり湖畔まで足を延ばすと素晴らしい景色が迎えてくれた。
神秘的で美しい小敷池に立ち寄りました  

 分岐に戻り間もなく、風吹岳入口に着く。
 ここから僅かな時間で山頂に立てるが結構な急斜面が連続する(下りは要注意)。
 雑草が生い茂った山頂(1888m)には簡素な東屋が立っていて、東側が開け戸隠連山(高妻、乙妻等)が望めた。
 風吹岳への急な登りに入ります 山頂の東側は開けています 山頂東屋にて

  風吹岳を降りた後は、風吹大池の展望を楽しみながら今夜の宿泊地“風吹山荘”に向かった。
 大池を見渡せる南端には草紅葉が美しく我々を迎えたくれた「いらっしゃいませ、山荘はすぐそこですよ」と。 
風吹大池南端から観る  風吹大池南端にて

 大池を背にしてすぐに“風吹山荘”に到着。三階建ての山荘は我々の貸し切りで、荷物を降ろして直ぐミーティング開始。
 その後ボリュームたっぷりの夕食を過ぎる頃には夕闇が迫ってきて、気温もかなり下がってきた。
 一部(男性4人)を除き、早々の夢見る人になった。
風吹山荘に到着 早速ミィーティング開始 夕闇が迫ってきました「お休みなさい」
 
<9月20.日(水)>
 気温5度、木道に霜が降りるほど冷え込んだ朝を迎えた。
 昨夜の就寝が早かったせいか皆さんの寝起きは早かった。
 暖かい朝食を頂き、準備を済ませ後ろ髪をひかれつつ出発となった。(見かけよりとてもやさしい山荘の親父さんお世話になりました)
山荘の親父さんと女性陣
山荘玄関にて(ちなみにこの看板は今回の台風で飛ばされたそうです)  さあ栂池目指して出発

 二日目は大池の南端から風吹天狗原までの急坂を登る。
 昨日歩いた地点まで歩き風吹天狗原の完歩となった。
色づき始めた木々の向こうに白馬乗鞍が 風吹天狗原さようなら

 風吹天狗原から栂池の天狗原までは千国揚尾根を歩くが、強弱を繰り返すアップダウンがありとても長い歩きとなる。
 やがて前方に白馬乗鞍岳の全容が大きくなって見えてきて急な登りが無くなってくると天狗原も近い。
 しかし、しばらくは荒れて危険な木道歩きが続く。
千国揚尾根は強弱のアップダウンが続く 展望が開くと尾根の向こうに白馬乗鞍が 天狗原が近づくも木道は荒れていた

 木道も比較的しっかりしてくると、一登りで天狗原入口に到着。ここは白馬乗鞍岳や白馬大池のへの分岐路でもある。
 ここの来て、初めての登山者と出逢った。(ここまで二日間誰とも会わず)
 よく整備された天狗原の木道を進み栂池側の入り口で景色を楽しみながらティータイムをとった。
あと一登りで天狗原「ガンバレ!」
やっと天狗原(千国揚尾根側)に到着 天狗原(栂池側入口付近)にてティータイム休憩

 天狗原を後にしひたすら下ると、栂池平のビジターセンターに。
 そこからロープウエイ乗り場まで急ぎ歩いた(後10分で発車)  。

 途中、ゴンドラに乗り換え一気に栂池高原まで降りた。

 ゆったりと歩いた天狗原までとは打って変わって時間に追われる現実に舞い戻った。

 下山後は“栂の湯”(これも貸し切り状態)で汗を流し、近くの食堂で昼食頂き帰路についた。

 二日間、日常の喧騒とはかけ離れた世界を味わった素晴らしい山歩きを楽しむことが出来たことをリーダーはじめメンバーに感謝申し上げたい。
栂池大駐車場脇の栂の湯で汗を流す

≪秋の賑わい≫春や夏程華やかではありませんが秋を感じさせてくれる草木です。