会山行紀行文
No−T33
グレード:D
2016年
 6月15日(水)
曇り後晴れ
(せんじゅがはま)
千手ヶ浜

 奥日光
参加者 (紀行文) 2052 M/T 
32名 (俳句) 557 T/K
(男性8名・女性24名) (写真) 2052 M/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=沼田IC(8:40)=龍頭ノ滝臨時P(10:30)…トチノキの浜…千手ヶ浜(12:40-14:35)〜遊覧船〜菖蒲ヶ浜遊覧船発着所(14:50)
…龍頭ノ滝下P(15:10)=沼田IC(16:50)=新潟駅南口(19:20)
≪紀行文≫
〜〜〜奥日光の花園を訪ねて〜〜〜

 千手ヶ浜は中禅寺湖西側あり、一般車両の乗り入れが禁止されているため、奥日光の中でも豊かな自然が残されています。
 その千手ヶ浜の清流の水辺にひっそりと咲くクリンソウを訪ねました。

 予定された16日は雨模様、急きょ15日に変更しての出発でした。
 しかし、どうもお天気が今一つ。時折バスのフロントガラスに雨があたります。「晴れますように!」の祈りが通じたのか、龍頭ノ滝臨時駐車場に着く頃には薄日が差してきました。
 お天気の神様ありがとう!千手ヶ浜までは臨時駐車場脇から中禅寺湖北岸周回路の歩きになります。
 距離は3.8km、多少のアップダウンはありますが、ほとんど高低差がないハイキングコースです。

 (俳句) 梅雨霧の晴れし湖畔に降り立ちし  (俳句)こばいけ草蕾ふくらむ出発点

お天気が心配、バスの中 準備はできたかな? スタート地点

 今朝までの雨で、濡れて滑りやすい箇所もありましたが、コースはよく整備されており、落ち葉でふかふかになった道は足に優しく歩きやすいです。とは言っても、湖畔を巡る道、柵は設けられていますが、気は抜けません。時には、岩や木の根に注意!ゆっくりと歩きました。

 (俳句)梅雨じめりして湖岸道心地よく  (俳句)走り根の道折々にほととぎす

ハイ、ポーズ! よく整備されています 時には注意!
木の間より中禅寺湖 ゆっくり、ゆっくりと

 木の間から見える隠れする碧色の中禅寺湖を眺め、湖岸に打ち寄せる波の音を聞きながらの歩きにとても癒されます。
 「トチノキのある浜」は静かでプライベートビーチのよう、時間があればゆっくりと過ごしたい浜です。
 なごり惜しいですが、今日はクリンソウがお目当て出発です。

 (俳句)梅雨晴れの湖広々と青々と  (俳句)湖岸打つ波音涼し浜の昼

プライベートビーチ? 名残おしいが・・・ トチノキの林の中

 千手ヶ浜に予定通りにつきました。この時期、土日に関係なく混みますよと聞いていましたが、ツアー観光の人々が次々やってきます。その割には車の乗り入れがないせいか、大自然が騒音を吸い取ってくれているのか、意外と静かな環境です。
 浜辺で昼食をとり、クリンソウが保護されている仙人庵へ向かいました。
浜辺で昼食 伊藤さんの住む仙人庵 無料休憩所

 奥日光のシカの食害による自然破壊はひどく、仙人庵に住む伊藤さんがネットを張りクリンソウの絶滅を防いでこられました。
 そのため、ネットの外はシカの食べないマルバダテブキやバイケイソウ、フッキソウしかありませんでした。仙人庵には無料休憩所があり、コーヒーの無料サービスもありました。森の中の水辺に咲くクリンソウは可憐で、ファンタジーの表現そのものでした。

 (俳句)守る人居て咲き満ちし九輪草  (俳句)澄む水に赤白写し九輪草

クリンソウ

 十分クリンソウを鑑賞した後は、菖蒲ヶ浜まで遊覧船で戻ります。
 船着き場はすでに長蛇の列、男体山を眺めながらの時間待ちは苦になりませんでした。
 15分の船旅でしたが、霧の中禅寺湖も楽しむことが出来ました。

 (俳句)夏霧に男体山は嶺かくし
 (俳句) 茂る山背に船を待つ千手浜
 (俳句)船着きし菖蒲浜また九輪草

 菖蒲ヶ浜からはバスに乗り帰路に着きました。

 予報以上の天候に恵まれ、可憐なクリンソウを見ることが出来ました。
 皆様ありがとうございました。
一面のフッキソウ 
 
顔を隠した男体山
遊覧船に乗りま〜す 集合写真