会山行紀行文 2016年
 3月17日(木)
快晴
(すもんおおだけ)
守門大岳BC
1432m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I
6名
(男性4名・女性2名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
新潟(6:00)=二分集落除雪端(7:45-8:00)…長峰(9:45)…保久礼小屋(10:15-25)…キビタキ小屋(11:15)…大岳(12:40-13:15)…昼食(13:30-14:15)
…二分除雪端(15:40-16:00)=新潟(18:00)
≪紀行文≫
〜〜〜快晴の守門大岳、大満足の山スキー〜〜〜


 守門大岳BCは2月11日以来2回目です。雪は相当少なくなっていましたが、さすが守門、まだまだ滑るにはたっぷりの雪が残っていました。 しかも、快晴、こんな日はまたとないような絶好のスキー日和なのです。そして何よりも、本日初参加の山スキー仲間のデビュー戦でした。
 幸先の良いスタートです。

 スキーを履いての山登り、初めての方には、さすがに勝手が違っていたようです。

 長峰下に急斜面がありますが、前回は何とかスキーを履いたままで登れましたが、今回は雪融けが進んでいて、ブッシュや地肌がむき出しになっている個所も見られます。

 板を外し、担いで登りましたが、慣れない人は相当ここで体力を消耗したようでした。

 あとは、なだらかな林道を保久礼小屋に向かって歩きますが、実に長い距離でした。
軌跡です。
赤がハイクアップ、青が標高差1050mの滑降。
二分の除雪端に車を停め、これ以上ないような快晴の空の下、前方に見える守門大岳を目指して足取りも軽く登ります。 長峰を過ぎ、目に染みる景色を見ながら、なだらかな林道を保久礼小屋に向かってさらに進みます。 大分大岳が近づいてきました。もう一息で保久礼小屋です。でも山頂はまだまだ遠い。冬景色を見ながらのハイクアップは山スキーのもう一つの楽しみなのです。

 ようやくにして保久礼小屋に到着、ザックを降ろし大休止です。
 期待していた屋根の雪は申し訳程度に残っているだけ、まったく見る影もありません。今年の暖冬少雪は前代未聞のように思います。

 さらに進みます。キビタキ小屋は、一月前には雪に埋もれて見えませんでしたが、姿を現していました。
 さらに進むと森林限界です。守門名物の寒風を想定して防寒着を羽織ります。
保久礼小屋に付きました。おやおや、屋根の雪は一月前とは全く様相が違っています。
ものすごい速さで雪が融けているようです。
林間の登山道、帰りはここを滑って降りるのです。 キビタキ小屋で一休み、一月前は、この小屋はすっぽり雪に埋まっていたっけな。


 山頂は指呼の先とはわかってはいても、ここからの一歩一歩は身に応えます。

 もう止めたい、ここから引き返したいと悪魔の誘惑が脳裏をかすめます。でも、一歩一歩歩を運べば着かない頂上はないはず、ここは頑張るしかありません。

 景色が待っている、大雪庇が待っている。感動の一瞬を思い浮かべて頑張りました。
昨日のシュプールの跡でしょうか。
心が逸ります。
この青空のもと、楽しくも必死に足を運びます。頂上間際のこのあたりが一番しんどく感じます。 もうじき山頂と思えど道程の長いこと長いこと。この後、隊列は乱れ、先頭とラストはすごく差が開きました。
自分は雪庇撮影の為、寄り道遠回り。
白い台地は大平です。その左下から登ってきました。まさに体力との勝負です。

 そして山頂に到着。まさに絶景でした。そして、シールを外し滑降にかかります。
 雪の状態は、スコップでは掘ることもできないようなガチガチの固い雪でしたが、好天のせいで表面は柔らかくなっていてまさに滑るには絶好のコンデションでした。
 この山は、障害物も少なく、初心者でも比較的楽に滑れる山です。歓声を上げながら次々にドロップインしていきました。
 素晴らしい景色と山スキーの醍醐味を存分に味わった1日となりました。                     おわり
これが大岳山頂ですよ。
山というより地平線に見えます。
山頂の鐘は外されていましたが、支柱は出ていました。ここでも少雪を感じます。
各自シールを外して滑降の準備に余念がありません。
山頂からの絶景です。
中津又岳の大雪庇越しに、粟ヶ岳、青里岳、矢筈岳。
川内の山並みのなんと美しきことよ。
少雪とは言え、守門岳の見事な雪庇。
東洋一と言うだけあると改めて実感しました。
大雪庇をバックに、野郎4人の晴れ姿。 こちらは、紅2点、麗しのナデシコで〜す。前のお方、山スキー初デビューでした。
やっぱり長老の六さん、貫録十分、絵になっています。 滑降開始、あっという間に森林限界近くまで滑り降りてきました。登りはきつくても下りはまさに快適、素晴らしいバックカントリーです。真ん中の方、初めてにしては格好良いなあ〜。 風の当たらない日向で、のんびりと腰を下ろし、楽しいランチが始まりました。至福のひと時でした。ガスると怖い山だけど、晴れるとこんなに素晴らしい山は他にありません。