会山行紀行文
No−142
グレード:C上
2016年
 12/11(日)
晴れ
(ひかげやま)(とうどうさん)(いっぱいやま)
日影山・東堂山・一盃山

 879m 668m 856m
参加者 (紀行文) 1861 K/Y 
27名
(男性10名・女性17名) (写真) 1861 K/Y
会山行28年度NO.142「諸上寺山〜浦田山縦走(瀬波)」から変更
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:10)=小野IC(9:40)=日影山登山口(10:00)…日影山(11:00-11:10)…牧場で昼食(11:50-12:20)…日影山登山口(12:25)
=東堂山満福寺(12:35)…(東堂山周回)…東堂山満福寺(13:10)=一盃山馬場登山口(13:40)…標高800m地点(14:20)
…一盃山馬場登山口(14:50)=小野IC(15:20)=新潟駅南口(18:10)
≪紀行文≫

 山行当日午前4時気象庁発表の天気予報では、村上方面は降水確率90〜100%でみぞれや雨とのことでした。
 この時期のお天気は日本海側が荒天なら、太平洋側は好天。陽だまりの山を求めて福島に行先を変更することにしました。
 バス料金の関係もこれあり、新潟から近い所で、陽だまりが期待できる山ということで、阿武隈山系の山から選定しました。
 阿武隈山系の山の候補はいろいろありますが、28年度に会山行が行われた山や29年度に会山行が計画されている山を除き、かつ登山口へのアクセス道路に中型バスが入れる山に絞りました。アクセス道路の確認には、グーグルのストリートビューを便利に使っています。

 福島の陽だまりの山は時間を掛けずに登れる山が多いので、一か所では物足りません。
 新潟駅帰着をバス会社とのお約束の18:00に定め、その時間範囲内で行動することにしました。
 その結果が、日影山、東堂山、一盃山の三山でした。
 残念ながら標高最高点860mの一盃山は、標高800m地点、標高最高点の350m手前で時間切れとなり、引き返しました。

 まずは日影山に登ります。
 製薬会社の臨床研究牧場の前が日影山の登山口です。登り始めてしばらくは牧場内の道路を歩きます。日影山に向かうこの道路は自家用車は走行が難しいと思いますが、軽トラックならバンバンで、山頂の500m手前まで上がって行けます。
 天気予報では、田村郡小野町の最高気温は2℃と報じられています。でも日が差していて、風も弱いのでさほど寒さは感じません。歩き始めは着込んでいたので、少し歩いたら暑くて暑くて汗びっしょりという感じでした。
登山口で準備中 牧場内の道 陽だまりの道です

 30分ほど歩いた所の道の右側に水場がありました。道には霜柱がたくさん立っていて、乾いている時期なのに結構な流量の水が岩の間から湧き出ています。
 ここで一休みしてお着換えタイムとしました。道を挟んで水場の反対側には面白い格好の杉の木が生えていました。幹の途中がぐるりととぐろを巻いています。
 雪が積もりそうな地域ではないのに、何でこんな格好になっちゃたんでしょう。
 道をさらに進んで、急カーブする箇所には石造りのベンチを置いた休息場所が設けられています。
水場 幹がとぐろを巻いた杉 石造りのベンチの休み場

 どんどん登って行くと、山頂まで500mと書かれた標識が立っています。標識から先に入ると、それまで道路形状だった道の姿が、ようやく登山道らしい道に変わりました。道は霜柱で白くなっています。
 山頂には真新しい御影石(?)のりっぱな標識が立っています。山頂標識の左わきの岩の上には小さな社が設置されています。社の中には大山祇神社のお札が祀られていました。
 日影山はあまり見晴らしが良い山ではありません。
 山頂の東側が比較的開けていて、枝越しになりますが、大滝根山や矢大臣山が見渡せました。
 山頂の周囲にはツツジの木がたくさん生えています。日影山の北側のお隣の山がツツジで有名な高柴山です。日影山もツツジでそこそこ知られた山なのです。
ようやく登山道らしい道になった 日影山山頂至近 山頂の社

 山頂に到着した時間がお昼には少し早いのと、大人数のパーティーにとっては山頂がそれほど広くはないので、下に降りてから昼食にすることにしました。
 登山口の間近まで下ったら、牧場に入る道があり、覗いてみたらとても日当たりが良いので、牧場の上部を昼食場にしました。陣取った場所は牧場の最上部で見晴らしも最高、後ろの木々で風も遮られ絶好の場所でした。眼前の大滝根山や矢大臣山を眺めながらのどかに昼食を摂りました
牧場最上部で昼食 のどかに昼食 眼前には阿武隈の山々

 次はすぐ近くの東堂山に向かいました。東堂山の標高は668m、中腹には羅漢で知られた満福寺があります。満福寺の縁起はかなり古い様子で、鐘楼は万延二年(1861年)建立と立札に書かれていました。
 東堂山は満福寺起点の遊歩道で周回できます。山頂へは遊歩道途中の東屋の脇あたりから上に登れば行けますが、山頂へ向かう人は少ないので、藪っぽくなっています。ほぼ見晴らしはありません。遊歩道途中から緑とのふれあいの森公園に下れます。
仁王門 右上鐘楼 参道脇の羅漢

 鐘楼の上に上がると広場になっていて、観音堂が建てられています。
 観音堂の脇には羅漢がびっしりと安置されています。羅漢は観音堂から奥に進むに従い、新しく安置された像になっているようです。
観音堂 羅漢 新しい羅漢

 羅漢をひとしきり見終わったら、杉木立の遊歩道を進みます。間もなく東屋があり、東屋の脇から斜面に付いた踏み跡を辿れば東堂山の山頂に行きます。
 遊歩道をさらに進むと、遊歩道は二股に分かれます。満福寺には左に進みます。右に進むと緑とのふれあいの森公園に下ります。
遊歩道を進む 遊歩道わきの岩屋 ぐるりと回って満福寺

 第三段は一盃山です。バスが大きいので、アクセス道路が比較的広い馬場登山口から登ることにしました。
 日影山と東堂山で時間がかなり切迫してきていました。残り時間では一盃山の山頂までは無理なので、時間の許す範囲で行ける所まで行くことにして出発しました。
 登り始めはスギ林の中の道ですが、ほどなく広葉樹林の中の明るい道になります。
馬場登山口へ向かう農道 正面が一盃山 登山道は広く緩やかです

 広葉樹林の中の登山道は広くて、傾斜が緩やかで、歩き易い気持ちの良い道です。深沢清水との分岐を過ぎて進むと、ほどなく林道に出ます。 林道は黒甫登山口から山腹を巻いて来ている林道です。
 林道を数十メートル西に進むと上に登る登山道があります。登山道を10分ほど進んだら音の岩まで500mと書かれた標識が立っていました。
 音の岩はいわゆる山頂と言われている最高標高点 “大志の広場”を越えた先にあります。したがって山頂まではあとわずかです。
 GPSでチェックしたら、山頂までは標高差にして60m、距離は350mでした。(一盃山の三角点は山頂から300mほど離れた、10m弱低い場所にあります)
 しかし残念ながらここでタイムアップです。帰りがけにコンビニに寄り道しなければ行けるとの思いが頭をよぎりましたが、酒を飲まない私は良いが、酒好きの方は残念だろうと思い、いさぎよくここで打ち止めて引き返すことにしました。
黒甫林道 林道から登りあがる道 音の岩まで500m、本日の打止め地点