会山行紀行文 2015年
 10.18(日)
晴れ
(やつくしやま)
矢尽し山
603m
参加者 (紀行文) 1977 T/A
単独行
(男性1.名) (写真) 1977 T/A
≪コースタイム≫
林道駐車(7:30-7:45)…身寄沢橋(7:50)…入山(8:10)…主稜線尾根に(10:20)…山頂(11:35-12:40)…林道(14:10)…駐車地(14:20)
≪紀行文≫
〜〜〜足場を確保して、潅木芝をしっかり掴んで〜〜〜

 阿賀町の矢尽し山に行ってきました。
 著書「新潟の低山藪山」にこの山が紹介されています。これを参考にしました。
 また、肝心の地形図(1/25000御神楽岳)に山名は記載されていません。

 黒谷集落から戸沢川に沿って林道を進む。支流の身寄沢に架かる「みよりさわ橋」近くの道脇に駐車。支度をして出発。
 橋を渡って暫く歩く、林道からブナ林が見えた所で入山する。

 登りやすい尾根筋を捕らえ高度を稼ぐ。斜度が増し、岩塊が突き出る場面が多くなった。
 このまま登れるか・・・、考えると不安な気持ちが強くなってきた。

 更に沢筋を挟んだ右手に長い尾根筋が見える。どうも取り付く尾根を間違ったようだ。

 止めてやり直そうかと考えたが、もう少し進んで岸壁に阻まれたら戻ろうと決めた。
 岩の場所は回りこんで潅木芝を手掛かりに足場を見て登った。
見寄沢に掛かる橋・「みよりさわ橋」 登リ始めて一休み 予想外に岩場が出現、廻りこんで登る

 心配した岩稜部も終わり、細い尾根筋らしい背になり、主稜尾根に上がった。
 そこは松、ブナなどお馴染みの樹林帯が広がていた。
細い尾根状になる 主稜線上に上がるとブナの樹林帯 主稜線尾根の様子

 暫く尾根を辿るが、目的の山頂は樹林に隠れて姿を見せない。さらに進むと鞍部に降り立つ。
 ここは矢尽し山の砦、最後の登り口だ。見上げただけで手強さを感じる。
松と藤蔓の格闘 藤蔓どうしの絡み合い・蛇の如し 鞍部の様子・最後の登りを控える

 人が上がり下がりした形跡もあるが、急峻な斜面に岩場が入り込んでる。
 足場を確保して、潅木芝をしっかり掴んで一歩一歩登る。
岩場に張り付く蔓を足がかりにする 岩壁絶景 頂上直下、潅木芝に掴まって登る

 岩場を避け、慎重に高度を稼いで山頂に至った。山頂は南北に細長い頂稜でシャクナゲが多く目だった。
 潅木雑木、松などで眺望は限られた。

 頂稜部の南端で腰を据え、眼前の景色を見ながら昼食休憩にする。鍋倉山、御神楽岳などは読み取れる。
 周辺の山々は彩り始め、暖かい陽射しは秋色をさらに強める。
山頂の様子 山頂の様子・シャクナゲが多い 御神楽岳方面を望む・山頂で
会越県境方面を望む・山頂で  日本平山方面を望む・山頂で   志無燈山を望む・山頂で

 腹を満たしたら下山にする。真下を見下ろすと緊張感が走る。身を屈め、潅木芝に掴まり、岩場が混じる急斜面は緊張の連続、どうにか鞍部に降り立ち一安心。
 この後、気かりだった支尾根の下りは止め、そのまま主稜線尾根を下ることにした。細い尾根で踏み跡は明らかだった。
 しかし途中から不鮮明になり、踏み跡を外し藪斜面に入った。
 方位を定めて無事に林道へ降りた。