会山行紀行文
No−112
グレード:C上
2015年
 11.4(水)〜5(木)
共に晴れ
(てんぐやま)(おぐらやま)
天狗山・御座山

  1882m  2112m  
参加者 (紀行文) 2190 T/A 
17名
(男性5名・女性12名) (写真)2051S/T 2052M/T
≪コースタイム≫
≪11月4日(水)≫ 晴れ
新潟駅(6:05)=(佐久小諸JCT、佐久南IC)=立原高原キャンプ場(11:05)=登山口(11:20-11:30)…天狗山(13:15-13:45)
…登山口(15:20-15:30)=立岩荘(15:40)(泊)
≪11月5日(木)≫ 晴れ
立岩荘(7:00)=駐車地(7:10-7:20)…栗生登山口(7:40)…御座山(10:20-11:00)…栗生登山口(12:55)…駐車地(13:15-13:25)
=滝見の湯(入浴&昼食、13:40-15:00)=(佐久南IC、佐久小諸JCT)=新潟駅(19:55)
≪紀行文≫
〜〜〜忘れられない有意義な山行だった〜〜〜

 御座山は日本200名山また2座とも信州100名山で頂上では八ヶ岳をはじめ北・南アルプス、富士山、奥秩父、浅間山など360度の大パノラマを楽しめるとの案内を見て頑張ってみたいと参加申し込みをする。

≪1日目(11月4日)≫天狗山 1,881.9m

 天気予報通り晴れた朝、新潟駅を定刻に出発、各乗車地通過後全員揃って佐久小諸JCT,佐久南ICから天狗山登山口のある南相木村までバスで約5時間。
 リーダーより本日のコース説明を受けた後、昼食は車中で済ませて標高1,400mにある立原高原キャンプ場に到着。
 当初降車予定の場所より少し奥までカラマツと白樺林に囲まれログハウスやコテージ等素敵な雰囲気の中をバスで進む。

 快晴の清々しい空気の中下車、身支度を整え出発。
登山口 落葉でフカフカの登山道 めざす天狗山

 秋深まる林道をゆっくり進み暫くして苔むしたゴロ石の登山道が始まる。
 日本庭園の趣を漂わせているが足元は湿って滑り易く歩き難い道となる。滑らぬよう転ばぬよう注意しながら登る。

 男山の分岐に出ると少し風が爽やかに通り抜け緊張して汗ばんだ体に心地よい。
 ここから案内板にある通り危険な本格的な岩場の多い登りに変わる。ロープを使って慎重に登る。
稜線にでると風が心地よい ロープで急坂を登る 岩場の稜線を慎重に歩く

 更に進んで南斜面側に出ると険しい山頂が樹間から見える様になる。岩場の切り立った様が迫力があり身が引き締まる思いだ。
エーっ!あそこへ登るの! 眺望がすばらしい稜線歩き 岩場を慎重に

 山頂直下の左右が切れ落ちた岩場の稜線を慎重に登り進む。

 遠く近くの素晴らしい山並みと南斜面の川上村方面の直下の快晴で雲が一点もない青空の見事な景色に感嘆の声が上がる。「凄い!綺麗!」足元の岩場の危険さも忘れそうになるほどだ。
岩場を慎重に 手前が男山、後が八ケ岳 遠くに冠雪の北アルプス

 ここを過ぎると山頂はもうすぐ。

 又また「凄いね!凄いね!」の大歓声の山頂。
 360度の大パノラマ。八ヶ岳・蓼科山・南・北アルプス・浅間山・明日登る御座山等々皆で一つ一つ山座同定。
 又日本一標高の高い場所にあるダム南相木ダムも白く光って見えた。壮大さと美しさは正に巨大な芸術品と言われている。今度あのダムも見学してみたいと思った。
 山頂には二等三角点と小さな祠がありお賽銭があげられている。素晴らしい天狗山の山頂に立てた事に感謝しお礼と無事下山が出来る様心を込めてお参りをする。
天狗山・山頂
山座同定 天狗山・山頂での集合写真

 ゆっくりした至福のコーヒータイム。山頂からの絶景を心行くまで満喫後、記念写真を撮り下山にとりかかる。
下山

 往路のあの岩場と湿った苔むしたゴロ石の下山道に要注意と承知しながらも滑り転ぶも怪我なく全員揃ってバスが待つ下山口に到着。
 ホッと一息つき感動の余韻をもって一路今晩宿泊予定の「立岩荘」に向かう。
 四季を通じて美しい風景を楽しめそうな立岩湖の畔りにあるお宿。

 一汗流して夕食までの時をリーダーを囲み和やかにミ―ティング。
 楽しい会話や笑い声が部屋の外まで溢れる。

 次に期待の夕食時間。アッと驚く大ご馳走。

 何かの記念日か披露宴会場の様。
 一品一品が美味しい。
 リーダーの特別なお計らいでは!

 感謝しながらお腹一杯英気を養い明日の山行に備えいつもより早目に就寝す。
田中陽希さんも泊った宿 宿の前は立岩湖
≪2日目(11月5日)≫御座山 2,112m

 「立岩荘」を朝食後7時にバスで出発。 今朝も快晴。
 道々、田畑や住宅の屋根、自動車の上など冷え込みで霜が降り注いで真っ白になっている。
 栗生バス停に下車集合予定のところ又少し林道の奥まったところまでバスで進み下車。

 やはり今日も身を切るような肌寒い中、身支度を整えカラマツの天辺だけ黄金の葉を残した林が青空をバックに美しい林道を登山口まで進み御座山を目指す。
 御座山登山口を出発
駐車地にて集合写真 最初は岩ゴロの道

 登山口は標高1,410m御座山200名山の標識がある。
 渇いた落ち葉の下にゴロ石が隠れている九十九折の歩き難い急登の登山道を気を付け慎重に登る。かなり高度を稼いだ感がする。
九十九折りの道を登る

 沢伝いに登るも水の音は不動の滝近くになってから聞こえて来た。

 水の少ない不動の滝まで標高差300mを一時間程登る。

 不動の滝前に不動明王の石像。

 急登を頑張った足にはここでの少し長めの休憩が嬉しい。

   ここから山頂まで1,350mの標識。


 水分英気を補給し山頂に向けて出発、大きな岩を右に回り込むと鎖が30mほど張られ木の根も掴みながらの急登。

 一歩一歩足場と手の位置を考えながらの登りだ。 

 登り切ったところに石造りの祠と鉄剣があった。御嶽神社祠だ。
不動の滝で休憩   不動明王の石像
急登の鎖場   御嶽神社祠 

 ここからの降りにも鎖を伝い鞍部に。しかし未だ頂上の眺望は出来ない。

 鞍部を登り返すといよいよ前方には恐ろしい程の切り立った岩峰の山頂が現れる。
 「エーっ!あそこへ登るの!ここで待っていようかな。」と先輩会員さんの多分冗談と思う言葉が、本当に見応えのある山容に緊張が走る。
 本気に頑張って自分の足で山頂を踏みたいと身を引き締め前に向かう。少し行くと立派な小屋が森の中にあった。避難小屋だ。

 ここからはもう直ぐ頂上。
 岩稜帯を登るためストックをデポし三点確保で前に登り進む。注意深く一歩一歩足場を固め手を使い登る内に「着いたよー!」の声。
エーっ!あそこへ登るの!      山頂手前に立派な避難小屋 山頂手前の岩場              

 昔、無人雨量観測小屋があったらしい山頂直下の少し広い場所に全員揃って登頂。
 360度の大パノラマ。「素晴らしいねー!言葉にならないねー!最高だねー!」と昨日登った天狗山、そして男山、蓼科山、八ヶ岳、白い雪を冠った北アルプス、南アルプス、薄く白い煙を上げている浅間山等々一つ一つ山座同定、一点の雲もない快晴の絶景に一同感動を共有。
冠雪の北アルプス) 中央左が天狗山、右が男山、
後方は南アルプス
八ケ岳

 その先の細長く狭い岩場に山頂がある為5〜6人しか立てず班毎に交代で記念写真を。
1班の集合写真 2班の集合写真 3班の集合写真

 広い場所に戻り全員揃って天空の至福のコーヒータイム。
 心尽くしの美味しいものを分け合い、日の浅い者にもリラックスした雰囲気の中で楽しませて貰い嬉しかった。感謝。忘れられない一日となる。
無人雨量観測小屋跡の仲間 記念写真パチリ! 無人雨量観測小屋跡でコーヒータイム

 いよいよ別れ難い絶景の山頂を後に、先程頑張って来た岩稜帯や鎖やロープの急坂岩場を慎重に怪我をしないよう下山する。
鎖場の下り 下山
 カラマツの紅葉  下山 

 朝のキリッとした空気の景色と違うカラマツ林や白樺の白い幹が穏やかな陽射しで光る美しさを味わいながらお腹も空いた頃バスで楽しみの入浴と昼食場所の「滝見の湯」に到着。
 一日頑張ったご褒美に入浴の後は冷えた飲み物で喉を潤し前もって注文の昼食でお腹を満たす。

後は一路新潟まで達成感一杯和やかな車中を過ごして帰宅する。

 昨日今日と最高の天気と素晴らしいリーダーご夫妻とメンバーさんに恵まれ又2座共初めてで、ロープや鎖の急坂、岩場、湿った道等々変化に富んだ山行でストックの使い方や三点確保等山の事、又人生の事等を沢山教えて貰い有意義な山行となりました。

 ご一緒の皆様大変お世話になりました。
 これからも温かいご指導宜しくお願い致します。
バスの車中からの浅間山