会山行紀行文
No-069
グレード:C上
2015年
 7.03(金)
曇り
(おおざかいやま)
大境山

  1102m
参加者 (紀行文) 2161 A/W 
14名
(男性6名・女性8名) (写真) 1916 M/0
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=小国町中田山崎登山口(7:30-7:45)…859m ピーク(9:30)…水場(10:00)…大境山山頂(11:00-12:00)
…登山口(14:30)=新潟駅南口(16:30)
≪紀行文≫
~~~大境山行に参加して~~~

 バスの中でリーダーが「1回目の時は道に迷い、2回目は枝を切ったりして、藪をこいだ。
 登り3時間半、下り3時間、登りと下りの時間差がないことは、いかに急であるか。ミニ飯豊と言われた。」など、説明があり、乗車している顔ぶれを見ればベテランさんやリーダー格の人たち。まずいことになったなと内心思った。
 7時45分登山開始
 小国、中田山崎のバス停と、酒屋さんが目安。
 登山口の標識があり、白いコンクリートの蓋をした水路の道で鮮やかなシモツケが迎えてくれた。
登山口 最後の道標 登り前に休憩

 すぐに急登が始まる。梅雨の晴れ間、蒸し暑くて汗が流れる。といっても、ブナの新緑の中を心地よい枯葉をふみ、結構広い道で快適な歩みだ。30分ほど。
 しかし、そのうち、本格的な急登となっていった。ひたすら登る。
 道端は、イワカガミの群生が続くが、葉が輝いてはいるが花はない。
 カンアオイも多い。ギフチョウが育っているかもしれないが勿論わからない。
 ストックは、上滑りする粘土質の地面、木の根をつかんでの、這いつくばって体を持ち上げた。  上を見ればほぼ垂直状態で皆が縦に並んで見える。

 「頂上に行って何があるのだ。花もないし、この下りを考えたら、何のおもしろみもない。ただの修行だ。」と私には愚痴が頭の中でちらちら。

 周りは藪であり、曇り空という事もあり、暗い。
藪の道 藪抜け 藪抜け一休み

 9時30分859m第一ピーク(大セド峰)で視界が開けた。左側は深い崖。

 いったん下って沢の水場があり、一輪のシラネアオイにようやく出会えた。
 そこからまた急登が続いた。

 標高も高くなったので、冷たい風が吹くこともあり、又、汗でびしょりの衣類が冷たくなった。

 ようやく頂上らしいものが見え、しかし、「だまし頂上」とのこと。これが3回もある。行けども行けども頂上は遠のく。
 ヒメサユリが見え始めたら現金なもので疲れも和らいだ。何と、花が切り取られている。根から抜いて落ちているのもある。

 これは、猿の仕業ということ。猿の糞も多い。猿にとっては、じゃまな人間と思っているのだろう。
 後ろの方で、何か(もしかしたら誰か)落ちていった。猿だという声。

 淡いピンクの花が、足元に咲いていた。トキソウとの事。ようやくラッキイ!イソツツジ(?)も満開 
まだ頂上は先 
第一ピーク前での展望   第一ピーク前分岐
水場 トキソウ ヒメサユリ

 10時58分頂上、3時間15分で予定より早い。
 360度の展望。飯豊の山並みが目の前にあった。朳差岳、頼母木岳、北俣岳、梅花皮岳。雲も多いので飯豊本山は見えない。
 梅雨の最中と思えば、上々の天気であった。
頂上は目の前
頂上二等三角点 頂上で集合
 
 12時に下山開始。慎重に、今度はヒア汗もかきながら。

 行くときには分からなかった、アオヤギソウを確認した。

 14時30分 酒屋さんに到着。 


 登っているときは、つらかったが、花もあり、時期にはヒメサユリ、イワカガミの群生が彩っているだろう。

 360度の景観は素晴らしい。

 人の手がそう入っていないので、自然がいっぱい。そんなことを考えると登山の醍醐味の一つだ感じた。

 とても難しい山なので、連れて行ってもらってありがたいと思った。

 無事に、そしてタイムコースより早く登山できたことで皆さんに感謝いたします。 
 下山開始
 下山終了