会山行紀行文
No−014
グレードC上
2015年
 3.08(日)
雨後晴れ
(しげまつやま)
小出の繁松山

 675m 
680m(最高到達点)
参加者 (紀行文) 1861 K/Y 
25名
(男性12名・女性13名) (写真) 1861 K/Y
≪コースタイム≫
新潟駅(7:05)=向松川集落(9:35)…401.9m峰(10:50)…573m峰(11:35)…繁松山(12:10)…昼食(12:15〜12:55)…680m峰(13:05)…繁松山(13:30)
…573m峰(14:00) …401.9m峰(14:35)…向松川集落(15:35)=新潟駅(18:00)
≪紀行文≫
                           〜〜〜夕べ床について思い描いたのは、こうした景色〜〜〜

 前日の夜は天気予報をチェックして、安心して床に就きました。朝新潟駅に集合した時点でも好天を信じて疑いませんでした。
 バスが西インターから高速に入った所で、念のために携帯で魚沼方面の天気を確認したら雨マーク、雨が止むのは11時過ぎとの予報で愕然としました。まさかそんな馬鹿なと思っていたら、高速道路の電光掲示板にも「長岡ジャンクションから先、降雨注意」との表示が出ています。一気にモチベーションが下がってしまいました。

 雨はそう強くない小ぬか雨といった程度なので、まだ現役で働いていて雨降りの日にも山行している人は、全く気にならないような顔をしていますが、天気の日にしか山に行かない年金暮らしの私は、どうしようもないほどしょぼくれた気持ちになってしまいました。しかもこの雨、腹の立つことに、雨が降り止むという予報の11時を過ぎても降り続き、止んだのは午後1時半過ぎでした。

 でも雨が止むと、すぐに雲が切れ、日が差して、青空がどんどん広がりました。帰りは素晴らしいパノラマを眺めながらの下山になりました。
 何事も終わり良ければ全て良しで、終わって見れば、私の中ではしょぼくれ感は無くなって、まあまあの山行評価に変わっていました。
繁松山の方面は小雨に霞んでいます。 橋を渡り、杉林から登り上がります。 杉林の中の尾根。

 暫くは杉林の中の登りが続きます。杉林が切れて広葉樹の尾根に出ると明るくなります。
 お天気が良ければ周りの景色を楽しみながら401.9m峰へと登ることになるのですが、雨降りの今日は周りは霞んでほとんど見えません。
 雪ではなく、小雨が降り続く日なので、気温が高く、雪はぐちゃぐちゃに腐っていて、とても重いラッセルです。
 401.9m峰に立つと573m峰が眼前にどーんと構えていて、奥にようやく繁松山が姿を見せてくれます。
杉林を抜けて広葉樹の尾根にでました。 401.9m峰直下の登り。 401.9m峰から573m峰、奥が繁松山。

 573m峰までは尾根は安定していて、重い雪のラッセルですが、比較的無難に歩けます。
 573m峰からは繁松山が大きく見えています。
573m峰に向って登る。 尾根は安定しています。 573m峰からは繁松山が大きく見えます。

 573m峰から繁松山に向う尾根は、傾斜が急な個所や痩せた箇所が多くなります。
 雪の着き方も不安定で、危険な個所、怖い箇所が出てきます。
尾根が細くなり、傾斜も急です。 邪魔者も多くなり、歩き辛くなります。 ここがこの山行で一番の難所でした。

 繁松山の山頂は、尾根の一角という程度の何の変哲もない場所です。
 今日の山行目標は繁松山の山頂ではなく、繁松山から少し先の680m峰です。
 繁松山の山頂直下の平坦地で昼食を摂り、680m峰に向いました。
 本来ならば、680m峰からは大パノラマが望めるのですが、この日は残念ながら何もかもが小雨に煙る霞みの中で、何も見えませんでした。
繁松山の山頂部。
680m峰に向って登る、後ろは繁松山   何も見えない680m峰、せめての記念写真。

 午後1時半過ぎ、繁松山から下る頃になると、ようやく雨が止み、霞みもどんどん薄れて、周りの景観が望めるようになりました。
 こうなると一気にテンションが上がり、多少雪が割れたり、藪っぽい尾根でも何のその、ホイホイと進んで行きます。
雪割れ箇所も難なく通過。 藪尾根でもどうということはありません。 雨霞が薄れると周囲の展望が開けます。

 どんどんお天気が回復し、青空になりました。
 皆さんにこにこ楽しそうに歩いています。夕べ床について思い描いたのは、こうした景色でした。
 早く降りるともったいないので、なるべく休憩を多くして、ゆっくり歩き、時間を掛けて下りました。
後ろは繁松山。歩きがにぎやかです。 左から繁松山、あおり山、ガスの中は唐松山 下る眼前には大パノラマです。

 573m峰を越えて401.9m峰へと下ります。時間の経過とともにどんどん雲が消えていきます。素晴らしい天気になりました。
 こうなるとなるべく長く山に留まりたいと思う気持ちが強くなります。
 早く降りなければならない理由は全くないので、キノコ採りも盛んになります。
ゆるゆると歩いています。 401.9m峰から573m峰方面を振り返る。 みんなでキノコ採りをしています。

 林道に下山した時にはほぼ快晴状態でした。

 天気が回復してもずーっとガスが掛かっていた唐松山方面もすっかりガスが取れています。


                    (おわり)
林道から仰ぐ唐松山方面 まだ帰りたくない気もしますが、もう時間です