会山行紀行文
TL-25
2015年
 6.06(土)
雨後晴れ
(せあぶりやま)
背あぶり山
870m
参加者 (紀行文) 1936 Y/M
15名 (俳句) 557 T/K
(男性2名・女性13名) (写真) 1936 Y/M
≪コースタイム≫
 新潟駅南口(7:00)=会津若松IC(8:30)=登山口(8:50-9:00)…石山遊歩道)…背あぶり山山頂(11:05-11:10)…レストハウス(11:20-12:20)
…関白平・おけいの墓 散策(12:50)=武家屋敷(13:10-13:40)=鶴ヶ城(14:15)=新潟駅南口(16:30)
≪紀行文》
                                 
 6日現在、沖縄、九州、近畿、中国、四国と梅雨入りしており、天気予報もよく変わります。
 新潟も福島もテレビやインターネットの天気予報では午前中は雨模様となっていますが、新潟駅に集合時は傘をさすほどの雨ではありません。 なんとか持つといいなと期待します。

 リーダーが用意してくれたハイキングマップや周辺の植物、見られる野鳥などの資料によると、「背あぶり山」の由来は「昔、湊地区の人々がこの山を越えて行商や山仕事に行く途中、朝は東から昇る太陽を、帰りには沈む夕日を背中に浴びながら家路についたことから」だそうです。
 また、マップを見ると、私達が歩く石山遊歩道と車の通る道路が交差しているところがいくつかあります。リーダーから交差している場所で車が待機していますので、体調が悪い場合は車での移動も可能との心強い話がありました。
 背あぶり山は会津若松の東山温泉街のそばで、道中のバスの中から飯盛山とか鶴ヶ城とかの看板が見られ、小学校の修学旅行の話題がでます。2時間弱で登山口に到着。心配した雨具はいらないようでホッとします。

    青しだの 丈伸びてゐし 登山口         万緑を 縫ひゆるやかに 登る山
   
みちの辺(べ)に 色深く濃く 夏あざみ   熊除けの 笛また響く 夏木立
登山口です 濡れた石が滑りますので注意 緑の中を進みます

 道路に出たところで切り落とした木々をまとめるなど整備作業をしている人達に出会いました。
  「通ってください」と声をかけられましたが、私達は道路の右側の遊歩道を下りていきます。
 急坂を登りはじめた頃に雨となり、大降りになる前にと上だけ雨具を着ました。

 急な階段のところで足が止まり、みんなで何かを見ています。
 後ろのいた私は何があるのだろうと興味津々。しっかりつながった木に「恋人の水木」と説明文がついていました。

 「関白平」の標柱を見つけました。この名前の由来は天正の頃、豊臣秀吉が背あぶり山を越えて会津入りをした時、会津を一望できる絶景に見とれて茶会を催したことからとか。

 上に登るほどガスって、ちょっと離れると前の人が見えなくなります。

  峯近し いま咲き揃ふ 山つつじ 
 梅雨寒の 背あぶりの 峯ひろびろと
道路整備中 
右側の遊歩道を下ります 階段を登ります 雨具を着ました
みんなで注目!  「恋人の水木」しっかりと結ばれています。  関白平の標柱もガスの中 

 レストハウスを通り抜けて展望台に到着しましたが、ガスって何も見えません。
 お天気が良ければ眼下に猪苗代湖、そして磐梯山や安達太良山、吾妻連峰、なんと飯豊連峰まで見えるようです。
 残念ですが、次の機会の楽しみにしましょう。
 レストハウスに戻って楽しい昼食です。
 外は雨降りですが、リーダーが席を予約をしておいてくれたので、建物の中でゆっくりと食事ができました。
 いつものお手前で美味しいお菓子にそれ以上に美味しいお茶もいただきました。
立派な無料レストハウス 楽しい昼食中です 美味しいお茶を点てていただきました

 レストハウスの管理人さんの話では、下りで予定している遊歩道はまだ道の整備が終わっておらず、危ないので止めた方が良いとのこと、またまだ雨が降っており石が滑りやすいこと等々で、安全を第一にバスで下りることになりました。

 その前にちょっと足を延ばして日本人最初のアメリカ移住者で、熱病のためにサンフランシスコにおいて19歳で亡くなった「おけいの墓」を見学に行きました。

 19歳の若さで異国に眠るおけいの悲しみをしり、大理石でゴールドヒルに建てられたアメリカの墓と同じものを背あぶり山にも作ったそうです。

 バスが下へ降りるにしたがってガスは消え、青空が見えてきました。
 山頂のお天気と大違いです。

 バスで下りた分、時間が早いので会津武家屋敷と安田瓦で屋根を修復した鶴ヶ城を外側から見学することになりました。

 鶴ヶ城からバスに戻る途中に、NHKの大河ドラマ「八重の桜」の主人公新島八重の銅像がありました。

 ガスっている山頂では集合写真が撮れなかったので、通りすがりのお兄さんにシャッターを押してもらいました。
 銅像が半分しか映ってなくては、誰の銅像かわかりません。

 後は一路新潟へ。新潟駅には予定より1時間早く着きましたが、こちらも良いお天気でした。

 リーダーはじめご一緒した皆さん、ありがとうございました。

  夏霞 おけいの墓の ほの白く 外国で 逝きし少女や 白つつじ
  石垣の 古(ふ)りしお城や 苔の花

 「おけいの墓」で後の説明文を見ています
ガスってちょっと離れると見えなくなります
 会津武家屋敷
 修理を終えた鶴ヶ城  新島八重の銅像前で 

 この時期に背あぶり山でみることができる花はオキナグサ、フデリンドウ、オカオグルマ、レンゲツツジ、アヅマギク、タニウツギ、ヤマツツジ、ウマノアシガタ、ノアザミと資料に書かれていました。
背あぶり山で出逢えた花々