会山行紀行文
TL-12
2015年
 4.18(土)
晴れ

佐潟・角田山史跡巡り

参加者 (紀行文) 2011 Y/O
8名 (俳句) 557 T/K
(男性3名・女性5名) (写真) 2011 Y/O
≪コースタイム≫
新潟駅南口(8:10)=佐潟(8:40)…中原邸(9:50)…妙光寺・昼食(11:40−12:10)…岩屋(13:00)=田ノ浦温泉・入浴(13:40−14:30)
=上堰潟(14:55−15:30)=新潟駅南口(16:00解散)        歩程2時間30分
≪紀行文≫
                                 〜〜〜ひねもすをのんびりと〜〜〜

 今朝から晴れてトレッキング日和ですが風が強いですね。
 今日は史蹟巡りのボランティア・ガイドさんが付いてくれます。さあ、花吹雪舞う中を出発しましょう。

  佐潟今日 花散り敷いて 風強し

 先ずは道しるべからスタートです。歴史を感じさせる石塔ですね。

  道しるべ 残る潟脇 チューリップ
花吹雪の中を歩いて 由来です どれどれ何年?
 
 北国街道を南に下ると潟縁に句碑が並んでいます。江戸時代に芭蕉の高弟の俳人が赤塚村に立ち寄った時の作句だそうです。

  花屑の 舞ふ街道の 残りをり

 道は集落内を辿り寺社が並び建つ前にやって来ました。創建はいずれも古そうです。
 神社には明治天皇の侍従長が揮毫した扁額があり、お寺の梵鐘は戦艦陸奥の鉄製だそうです。

 中原邸は維新の頃の大庄屋で明治天皇の巡幸先の休憩所になりました。

  広々と 名主の庭や 黒椿
ボランティアさんステキです 花吹雪の花屑が 古社の由来を聴きます
戦艦陸奥の鉄製の鐘 豪農館の土間です 豪奢な庭園ですね

 中原邸を出て佐潟へ戻る途中の道路上に水準点を見つけました。
 今朝は黄砂情報が出てましたね。砂丘地を吹く土ほこりで目口も明けられない位です。

  山裾を かくして黄砂 潟に舞ふ

 ランチの適所は山陰に風を避けて、妙光寺の境内がいいだろうと向かったのです。
 日溜りの場所で木々の新芽と桜吹雪の中で、ゆっくりランチを楽しみました。

 午後は墓地の裏から御坊沢に沿って妙光寺尾根の取り付きまで散策することにしました。
 山吹の花が咲き、路傍の花々がきれいです。

  文字消えし 古き墓あり 犬ふぐり
路傍の花ナルコユリ
古社の境内で野点を 順番に喫茶しました 貴重な文化財です
土ぼこりは強風です 墓地の裏から取り付きます 山吹の花がきれいです

 尾根に取り付いて少し登ると、トラロープで封鎖してあるので、大人しく戻ることにして次はジャニゲ沢に回ることにしました。
 ここには尾根の取り付きに海食洞があってかっては人が住んでいた形跡も認められるのです。

  春泥に 足とられつつ 谷を越え
ゼンマイをみつけました おっかなびっくり覗きます 一面ニリンソウです 


 腹ごなしも済んだ処で次は岩屋へ向かいました。

  滴りの 七面岩屋 昼暗し

 岩屋の前に日蓮上人のお像が建っています。ここは妙光寺が管理する聖地なのです。

 岩屋訪問の次は七浦海岸をJタクシーで田ノ浦温泉に向かいました。

  うねり来て 岩かむ卯浪 白く散る

 午後の海岸は波荒く黄砂に煙って佐渡はみえません
 イカリソウ
独特の雰囲気です 上から滴がポタポタ 海は荒海向こうは佐渡よ

。田ノ浦温泉でゆっくり湯に浸かったら、今日の仕上げに上堰潟に向かいました。

 お目当ては菜の花畑の散策です。風に載ってかぐわしい香りが漂います。

 今日はひねもす一日を参加者のみなさんと一緒に、赤塚集落と角田山周辺の史蹟を巡って郷土史を学ぶことが出来ました。

 偶には身近な所に目を向けるのもいいかもしれません。(おわり)
菜の花の海です
甘いにおいが漂います 集合写真