会山行紀行文
TL-02
2015年
 1.23(金)
晴れ
(ながとろ・ほどさん)
長瀞アルプス・宝登山
497m(宝登山)
参加者 (紀行文) 2070 S/F
43名 (俳句) 557 T/K
(男性7名・女性36名) (写真)2070S/F 2051S/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=(関越道)=花園IC=道の駅「はなぞの」(9:35-9:45)=登山口近くコンビニ(10:15-10:25)…長瀞アルプス満福寺入口(10:30)…野上峠(11:25)…宝登山登山口(12:00)…宝登山山頂(12:25-13:25)…宝登山神社(14:20-14:35)=往路=新潟駅南口(18:55)
≪紀行文≫
                             〜〜〜ろう梅の香につつまれし峰の昼〜〜〜

 何年振りだろうか「宝登山」。秩父三社の一つに数えられ、伝説によると「火止山」が転じて「宝登山」となったらしい。
 とても楽しみな山行なのだが、この季節、当たり前と言えば当たり前のことだが冷たい小雨が降る新潟駅を予定通り出発、途中休憩の越後川口SAも粉雪が舞うい、予め調べておいた天気予報では現地(宝登山・秩父方面)は晴れると分っていても心配な気持ちは押さえられない。
 県境を越えても雪空、しかし徐々に青空が見え始め花園ICを降りるころには予報通りの“快晴”。

  ≪初旅は 宝登山と決め 秩父へと≫    ≪県境は 今雪五尺 冬の霧≫

 花園IC降りて道の駅「はなぞの」で、登山準備を済ませ、登山口近くのコンビニで下車。
 真っ青な空の下、リーダーのお話や、新人紹介などを経て出発。
道の駅「はなぞの」で登山準備 コンビニの駐車場に下車 リーダーのお話と新人紹介
 
 一般道を暫く歩くと長瀞アルプスを示す看板があり、この先が登山口の様。
 登山口ではいきなり梅の花が歓迎してくれた。

  ≪長瀞の 町よく晴れて 梅一輪≫
一般道を歩く(右手が長瀞アルプス) 長瀞アルプス入口    By2051 いきなり梅のお出迎え

 尾根までの登りは高い木々に囲まれているが、やがて落葉樹地帯に入ると葉の落ちた枝から太陽の光が温かく差し込んできた。
 一登りすると明るい尾根に出る。陽が当たるから左半身は暖かく、陰になる右半身は冷たく感じる。
 登りから尾根筋に掛けて歩いていると、森林の守るための作業なのか木々を切るチェーンソーの音がしばしば聞こえた。

  ≪長瀞の アルプス登り 冬晴るる≫      ≪雑木(ぞうき)切る 人に声かけ 冬日向≫
登り始めは高い木立に囲まれながら登る やがて葉の落ちた木々から陽がこぼれる 尾根に出ると青空が広がる

 尾根の道は広く明るくとても歩きやすいので、トレイルランの練習に適しているのか練習中のランナーともすれ違った。
 また道標などの手入れも行き届いており、穏やかな山歩きを楽しめるとても良いコースと感じる。

≪神めぐり てふ札もあり 冬の山≫ ≪冬木立 青空へ伸び 尾根を行く≫ ≪冬晴るる マラソン人に 出合ふ山≫
明るく緩やかな尾根を歩く 明るく暖かい野上峠付近での休憩 小鳥峠の道標(道標は明確に点在)

 小鳥峠を過ぎてしばらくすると、舗装道を歩くがやがて宝登山直下の登山口に到着。
 ここでリーダーから「ここから200段の階段が始めります」など宝登山の説明休憩があり、いよいよ今日一番の急登が始まった。
 200段あったか否かは定かではないが、とにかく段差が激しい階段が続いた。

  ≪声も出ぬ 急な階(きざはし) 梅の山≫
宝登山登山口でリーダーの説明 今日一番の急登開始 段差の激しい階段が続く

 「もう何段?」「後何段?」等の言葉が聞こえる頃、先頭から「着いたよ!」の声。
 到着した山頂からの遠望は素晴らしく、何よりも陽の当たる斜面に見事な色合い“ろう梅”が咲き誇り、ほのかな梅の香りが漂っていた。
 きつかった登りを忘れさせてくれる。
 暖かい陽射し、見事な“ろう梅”、ほのかな香りをおかずに楽しい昼食休憩となった。

   ≪二百段 登り切ったる 梅の峰≫  ≪ろう梅の 香につつまれし 峰の昼≫
山頂には素晴らしい展望が By2051 暖かい陽射しを浴びて楽しい昼食休憩  見事な“ろう梅” By2051
素晴らしい“ろう梅”の姿にシャッターを押す指が止まらなかった  
山頂での集合写真(1班〜3班の皆さん)    by2051S/T 山頂での集合写真(4班〜6班の皆さん)    by2051S/T

 もう少し“ろう梅”を楽しみたいとの後ろ髪をひかれつつ下山開始。
 下山にはロープウエイもあるのだが、温かい陽射しと展望を楽しみながらの下山の方が良い。

   ≪ろう梅を 背に木漏れ日の 下山道≫

 下山口には宝登山の立派な鳥居が迎えてくれる。参拝の為に鳥居を潜り階段を登るとまたまた立派なお社。
 手を合わせ、今日の晴天山歩きを感謝し今年一年の会山行成功を祈念した。
山頂近くに鎮座する宝登山神社奥宮 下山開始 下山口の宝登山神社に参拝

 楽しく有意義な山歩きを堪能し、長瀞を後に新潟に向かった。
 楽しく談笑する笑顔に車窓から差し込む陽射しが強い。

  ≪長瀞の 山旅果てて 日脚伸ぶ≫ 

 途中立ち寄ったPAやSAでは雪が舞い、「まるで幻を観てきたようだね」との会話が聞える。
 僅か200km、谷川の山を越えるだけで全く違う世界を体感する。
 幻のような素晴らしい山歩きを体感できたことを、リーダーはじめ参加された皆さんに心から感謝申し上げたい。
                                                            終わり