会山行紀行文 2014年
 11.22(土)
晴れ
(かんのんやま)
観音山・ガッチン山
308m(観音山)
参加者 (紀行文) 2070 S/F
42名 (俳句) 557 T/K
(男性10名・女性32名) (写真)2070 S/F 1507 N/O
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=太田藪塚IC(9:25)=泉龍院P(10:00-10:13)…登山口(10:15)…中尾根(10:35-10:50)…観音山(11:05-12:10)
…ガッチン山(12:40-12:50)…泉龍院P(13:12-13:30)=桐生温泉湯らら(13:55-15:00)=太田藪塚IC=新潟西IC=新潟駅南口(19:10)
≪紀行文≫
                               〜〜〜木漏れ日差す楽しい山歩き〜〜〜

 “トンネルを抜けると晴れだった”何処かで聞いたようなフレーズですが、11月から来年の3月までは越後新潟の天気は言い回しが変われど“曇り、雨、霙、雪”の繰り返し一方関東は殆ど“晴れ”。今回雨降る新潟を後にし、国境のトンネルを超え群馬に入ると青空が広がる“晴れ”だった。

 北関東道太田藪塚ICを降り桐生に入るとやや混雑するも予定時間内に登山口の泉龍院の駐車場に到着。

    おとずれし 桐生はほつほつ 冬紅葉    冬の蝶 ひらひら招く 登山口

 異口同音に「暖かいね!」の声が乱発される中、登山準備を済ませ、リーダーの挨拶と新人紹介、そして“菱ハイキングコース”と書かれた道標から登山開始。それにしても良い天気だ。
泉龍院の駐車場で登山準備 新人紹介をするリーダー 菱ハイキングコース入口から登山開始

 最初の目的ポイント“中尾根”までは、紅葉の木漏れ日差す熊笹の登山道を登っていく。

   熊笹の道 朴落葉 ざくと踏む 

 途中幾度か木々の切れ間があるが、そこからの紅葉や遠望も楽しむことが出来た。    
木漏れ日差す林の中を登っていく 木々が開けると素晴らしい紅葉や遠望も楽しめる

 緩やかな登山道が少し斜度を増したかなと思うと、お釈迦様が寝ておられる中尾根に到着。

    木漏れ日の 寝釈迦の像に 冬温し

 とても暖かく木漏れ日も気持ちが良いのでここで休憩、そして集合写真。
中尾根に到着 お釈迦様が寝ていらっしゃる(写真:1507) 木漏れ日の中休憩
寝釈迦を囲んで集合写真(1〜3班) (写真:1507) 寝釈迦を囲んで集合写真(4〜5班) (写真:1507)
 
 中尾根を後にし、雨が降ると嫌だなと思われる少し急な坂を下りる。幾処か熊除けの鐘が吊るしてある(こんな里山でも熊が…)。

    熊除けの 鐘また響く 落ち葉道

 しばらく進むと手スリの付いた距離は無いが結構な急坂。ここをを登り返すと観音山に到着。
 木々に囲まれて展望は望めない(一角だけ桐生の町が望める)がやや広く静かな山頂だ。
中尾根からの下り 観音山への登り 木々に囲まれた観音山山頂

 穏やかな山頂で楽しい昼食タイム、恒例のKさんのお点前(野点)もあり、和やかであり賑やかなゆったりとした時間を過ごす。

    四十人 野点の嶺に 木の葉散る
観音山での我々だけの昼食風景  Kさんのお点前

 一時間程の休憩を楽しんだ後、最後の目的ポイント“ガッチン山”を目指す。
 ただこの山域はポイント表記があるものの道標が殆ど無い割には分岐点が多過ぎる。
 下見を済ませてあるリーダーに感謝。

 穏やかな樹林帯を進むと雷電神社と書かれた道標があるも、見渡せど鳥居や建物は見つからない。大きな木の陰に石でできた祠が隠れるように置いてあったので、これが雷電神社と解釈し手を合わせた。

    落ち葉積む 急な下山に 声消えて

 雷電神社を過ぎると登山道は一転して滑りやすい急斜面、メンバーの多くは寡黙になるも、リーダーからは 「ゆっくりでいいよ!」「足元に気を付けてね!」等注意喚起を受け慎重に下山。
観音山を後にする 龍電神社? かなり急な坂を下りる

 緊張した下りを降り切るとガッチン山への分岐路、数少ない道標が木にくくってあった。。
 分岐らから間もなく木々が開け前方にガッチン山の山頂が観えてきた。
 先に着いた先頭グループの歓声が聞こえる。
ガッチン山への分岐点 前方にガッチン山が観えてきた 急坂を登るとガッチン山山頂

 直下の急な岩場を這い上がると、岩場のガッチン山山頂で素晴らしい展望が待っていた、歓声も頷ける。  

    岩に立ち 見下ろす気流 冬うらら     崩れゐし 山肌囲む 冬木立

 眼下の桐生市市街地や後方の吾妻山等の展望が素晴らしかったが、すぐ脇の山肌が崩れ木々が囲っていたが痛々しい感じがした。
 また気温が高いため赤城山方面は霞んで望むこと叶わなかった。
ガッチン山山頂からの展望  素晴らしい遠望を楽しむ 

 ガッチン山からの展望を楽しんだ後、先程の分岐路まで戻り、多少藪混ざりではあるが明るい開けた登山道を菱の町まで下山する。

 時間的には少なく、歩きはじめて間もなく菱の街並みに下山。
 後はバスが待っている泉龍院の駐車場を目指して一般道を歩く。

 途中、菱小学校の正門前に枝ぶりの良い松“多行松”を見た。この松この小学校が現在地に移転された100年前に植えられたもので、学校の歴史とともにシンボルとなっている。

 無事、楽しい山歩きを終え近くの桐生温泉“湯らら”でゆったりと汗を流し帰路に着いた。

     山茶花の 紅のこぼれる 露天の湯
ガッチン山からの下山路
市街地が観えてきた 一般道を歩き駐車場に向かう 菱小学校の多行松

 Oリーダー今年最後の会山行であったが、素晴らしい天候と素晴らしいメンバーに恵まれ、そして何よりも入念な下見をされたリーダーに感謝したい。 ありがとう。