会山行紀行文 2014年
 07.21(月)〜23(水)
曇り
(つがみしんどう)
栂海新道縦走
参加者 (紀行文) 1862 Y/I 
9名
(男性7名・女性2名) (写真) 1862 Y/I
朝日岳:2418m、黒岩山:1624m、犬ケ岳:1592m、白鳥山:1287m
≪コースタイム≫
≪7月21日(月)≫
新潟(3:00)=親不知天険口(6:00)=(タクシー)=北又小屋(7:30)…ブナ平五合目(9:50)…イブリ山(お昼11:45-12:25)…夕日ケ原(13:30)…朝日小屋(14:30)(泊)
≪7月22日(火)≫
朝日小屋(5:25)…朝日岳(6:25)…吹上のコル(6:55)…アヤメ平(8:10)…黒岩平(9:40)…黒岩山(お昼10:00-10:40)…サワガニ山(12:05)…北俣ノ水場(12:50-13:20)…犬ケ岳(14:15)…栂海山荘(14:25)(泊)
≪7月23日(水)≫
栂海山荘(5:10)…黄連山(6:10)…菊石山(7:00)…下駒岳(7:40)…白鳥山(お昼9:10-9:55)…坂田峠(12:00)…尻高山(13:00)…二本松峠(14:00)…入道山(14:20)…親不知天険口(15:20)…親不知海岸(15:30-15:50)=親不知交流センターまるたん坊(入浴16:00-17:00)=新潟(20:00)
≪紀行文≫
                                〜〜〜思い出に残る栂海新道〜〜〜

 栂海新道は、日本海の海抜0mから白鳥山、犬ヶ岳を経て朝日岳を結ぶ北アルプス最北部の縦走路です。
 総延長は、親不知海岸から吹上のコルまで総延長27Kmで、2泊3日を要する超健脚者コースとして知られています。
 今回は、富山県の北又ダムから朝日岳に登り、親不知へと逆に辿りました。
 昨年雨のため中止になりましたが、そのリベンジです。

 当初の予定は、海の日を含む3連休(7/19〜21)でしたが、前線が停滞しゲリラ豪雨や雷と不安定な天気のため、2日順延し21〜23日に変更して実施しました。
 平日にシフトしたため14名が9名に減ってしまいましたが、曇り空ながら天候に恵まれ、全員無事完歩できました。
 歩いた距離はなんと延べ34Km、登り標高累計2900m、下り標高累計3600m、行動時間累計約27時間にも及びました。

 この山行の印象の第一は、何と言っても長丁場をひたすら歩き続けたことでした。しかも、朝日岳までは急登のきつい登り、そこからは、海抜0mまでの下りとはいえたくさんのピークを越えてのアップダウンがいくつもいくつも続くのです。
 それだけに親不知海岸で海水に触れた時には、ただただ終わったという安堵感、嬉しさそしてひしひしと達成感が自然に湧いてきました。

 次に驚いたのは、朝日岳周辺のお花畑はみなさんご存知ですが、吹上のコルから長栂山照葉ノ池、アヤメ平,黒岩平と湿原を経て黒岩山までの素晴らしさ。尾瀬ヶ原や苗場の高層湿原に匹敵するお花のプロムナードでした。
 ハクサンコザクラ、チングルマ、ミズバショウ、ヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲ、イワイチョウ、キンコウカなどなど枚挙にいとまがありません、疲れを忘れさせてくれました。

 栂海新道縦走は単調なアルバイトと思っていましたが、全く良い方に裏切られた気持ちでした。絶対にお勧めです。

 辛かったのは、2日目の栂海山荘には水場がありませんので途中の北又ノ水場で各自3〜4L汲み、それを担いで犬ケ岳まで1時間余り登らねばならなかったこと。
 それと、3日目の、疲れもピークに達した白鳥山の登りと下りでした。特に、金時坂の下りは本当に堪えました。
 坂田峠に着いた時にはその場にへたりこんでしまったくらいです。
 しかし、そこからも海まではまだまだ続きます。後は皆、気力で歩きました。尻高山のブナ林や巨大な天然杉が励ましてくれました。

 あたりが暗くなり、雨がポツリポツリと当たって来たところで、国道8号線沿いの親不知観光ホテル脇の親不知天険口に着きました。
 まずは安堵、しかしここで縦走が終わった訳ではありません。
 海抜0mの海岸へはさらに高低差80m程の長い階段を降りていかなければなりません。最後の力を振り絞って降りて行きました。
 長い長い山旅でしたが、静かな波打ち際に立った時には熱い想いがどっと込み上げてきました。これでやっと終わったのです。

                                                                     おわり
下山口の親不知天険口に車を置き、そこからジャンボタクシーに乗り換えて北又小屋に到着。ここがスタート地点です。登山届を提出し、気の良い親仁に見送られて出発しました。 朝日岳に登るには、ここイブリ尾根が最短ルートですが、結構きつい登りでした。もうじき朝日平なのですが、辺りは厚い雲に覆われていました。
朝日平はまだ残雪もありましたが、雪解けを待つかのようにハクサンコザクラが可憐に咲いていました。 朝日岳はお花の宝庫です。チングルマが咲き、キヌガサソウ、イワカガミ、シナノキンバイなど沢山咲いていました。
アットホーム的な朝日小屋に到着、平日のせいかこの日の泊りは極わずか、大広間を我々9人で独占でした。荷物を置いてまずは近辺の散策です。 ほんの一瞬でしたが白馬岳が姿を現しました。
明日登る朝日岳です。朝日岳が見えたのはこの時と3日目の朝の2回だけでした。 開けて2日目、朝日小屋を出発します。睡眠も十分、皆元気です。
ぴったり1時間で朝日岳に到着。残念ながらガス、大展望は望めませんでした。 30分ほど下ると吹上のコルです。蓮華温泉への道を分けて、日本海の矢印従っていよいよ栂海新道に入ります。全員初めて、未知のルートへの挑戦が始まりました。
アヤメ平で一服。緩やかな起伏、池塘が点在する桃源郷でした。 残雪を楽しみ、はるかに見える犬ケ岳に向かって前進します。それにしてもうんざりするくらいの道のりですね。
黒岩平もまたニッコウキスゲ(禅庭花)やハクサンイチゲ、チングルマが咲き乱れる天空の花園でした。 雪解け水が小川となって流れ、ミズバショウやリュウキンカが所狭しと咲いています。
中俣新道を右に分けるとすぐに黒岩山の頂上に着きました。 犬ケ岳がだいぶ大きく見えるようになってきましたが、それにしても遠いな。台形の山が犬ケ岳で、右下の肩に今夜の塒の栂海山荘があります。
山荘は無人の避難小屋で水場はありません。北股ノ水場でたっぷり水を汲みました。 犬ケ岳手前は急坂・痩せ尾根の連続です。水の重さも加わって大変でした。
栂海山荘は40人泊まれる結構大きな避難小屋ですが、この日は、われわれ以外は3名のみ。予定より早く着きましたのでゆっくりとくつろげました。  さあ、3日目が明けました。今日も快調です。わずかに青空も見えましたが、曇天です。でも、長丁場を歩くにはかんかん照りよりもむしろ助かります。
ずっと雲に覆われていた朝日岳が一瞬見えました。昨日はあそこから歩いて来たのです。 これから歩く稜線です。一番奥に白鳥山が大きく羽を広げていました。 
白鳥小屋に到着、屋上の展望台に登りましたが、残念ながら景色は見えず。本来なら、ここから日本海が見えるはずなのに。でもここまで来ると何故かほっとします。  辛い金時坂を下ると坂田峠です。ここまで車が入りますが、栂海新道縦走はまだまだ続きます。ゆっくり休んだのち、日本海に向けて前進しました。
標高は670mほど、尻高山への道は落ち葉踏みしめるブナの森でした。癒されます。  日本海はもう間近、休み休みゆっくりと下りました。 
海抜0m、親不知の海岸で踏破した喜びを味わいました。疲れましたが、皆笑顔です。
                                                                   以上