会山行紀行文 2014年
 06.17(火)~18(水)
共に晴れ
(えぶりさしだけ)
朳差岳
1636m
参加者 (紀行文) 2070 S/F 
12名
(男性4名・女性8名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
≪6/17≫
胎内市役所(5:30-5:40)=奥胎内ヒュッテ(6:30-6:40)…足の松尾根取り付き(7:30-7:35)…姫子の峰(8:55)…滝見場(10:10)…イチジ峰(11:50-12:15)…大石山(13:20)…鉾立峰(14:10)…朳差小屋(14:50-15:20)…朳差山頂(15:25-15:35)…朳差小屋(15:40-宿泊準備)
≪6/18≫
朳差小屋(4:10)…朳差山頂(4:15-4:25)…朳差小屋(4:30-5:35)…鉾立峰(6:10)…大石山(6:55-7:00)…頼母木小屋(7:30-7:55)…大石山(8:35-8:45)…滝見場(10:20)…姫子の峰(11:20-11:35)…足の松尾根取り付き(12:20)…奥胎内ヒュッテ(13:20-14:20)解散
≪紀行文≫
                              ~~~今年も裏切らない感動の体験~~~
 朳差岳は名峰“飯豊連峰”の北端に位置し、厳しくも美しいブナ林登山道のアプローチ、そして山頂間近のハクサンイチゲを中心とするお花畑と魅力満載の山。今年も新たな感動を求めて参加させて頂いた。

≪6/17(火)≫
 集合場所の胎内市役所には少々早く着きすぎたが、他のメンバーも同様に早々と到着。皆逸り気持ちは同じか。
 全員揃ったところでIリーダーの説明、そして出発。
 登山開始場所の奥胎内ヒュッテは既に満車状態?、どうやらダム工事関係者の車とのこと。
 登山準備を終え、ここから約1時間の林道歩きだが、メンバー笑顔と明るい声が時間を感じさせない。
胎内市役所駐車場に集合 奥胎内ヒュッテ近くの駐車場で準備 さあ出発!、皆元気です

 歩くこと約50分、本格的な登山口(足ノ松尾根取り付き)に到着。
 いよいよ本格的な登山開始し、暫く(5~6分)は御用平と言われる緩やかな登り歩く。新緑が美しい。
足ノ松尾根取り付き(登山口)到着 いよいよ登山開始 暫くはなだらかな登山道(御用平付近)

 御用平を過ぎると、一気に登山路の様相が一変し、木の根を頼りに両手両足を駆使しなくてはならない急峻な登りが続く。そして狭い為、全く気が抜けない、下りが心配になってくる。
 少し開け心地よい風が通り抜ける“姫子の峰”で一息。胎内尾根の二ツ峰が印象的な姿を見せてくれる。
急峻な登りが続く 危険な岩場も通過 姫子の峰で一息入れる

 その後も、急な登り(登山道?)が連続、眼下の沢に滝が観える“滝見場”を休むことなく通過し、残雪の北斜面や日陰の登山道も慎重に歩き、どんどん高度を稼いでいく。
なおも続く急な登り(下りが心配) 滝見場から観る滝 未だ一部登山道上に残雪が

 歩く前方に、今日の通過点の一つ大石山(見えているのは西峰)や鉾立峰が見えてくる。
 暑くて日陰で休みたいが、虫が寄ってくる。昼食はやはりあまり虫がこないところが良いということで“イチジ峰”でとなった。しかし、猛烈に陽射しが強い、虫はよってこないが。メンバーは「暑~い!」を連発。
 昼食後はまだまだ先に観える大石山を目指す。
 次第に足が重くなり、息遣いが激しくなる頃、ようやく西の峰(ニセ大石)に到着。直ぐ目の前に大石山が観える。
 メンバー口々に「やったね」「がんばったね」と歓声。本当に頑張った。
イチジ峰で昼食休憩「暑~い!」 やっと西の峰(ニセ大石山)到着 大石山到着「がんばったね!」

 しかし、この先も辛い歩きが待っている。
 特に“鉾立峰”への登りは辛い。しかしハクサンイチゲを中心とするお花畑が疲れる心と身体を癒し励ましてくれる。
 “やっと”鉾立峰に立った時、辛かった登りが感動に切り替わった。
 素晴らしい展望、特に今日の最終目的地“朳差小屋”と“朳差岳”がはっきりと観えるので疲れも吹っ飛ぶ。
 そして小屋に近づけば足元にはハクサンイチゲの群落、今までの疲れなんか無くなってしまう。
キツイ登りを踏ん張り鉾立峰に立つ 朳差山頂と小屋が見えてきました 朳差小屋とハクサンイチゲ

 小屋に着き、寝床を確保し、水を確保するために雪堀作業。
 小屋の1階に居た登山者が「前朳差の向こうに水場がある」とのアドバイスで、山頂を超え、雪渓を歩き水場へ。
 雪解けの冷たい水が流れており、各自ペットボトルなどに給水(少々味に癖あり)し山頂経由で小屋に戻った。
 (個人的な感想:雪を溶かしての水の方が癖が無く、綺麗で美味しかった)
水汲み途中に山頂に立つ  水を汲んで小屋に戻る途中 小屋に戻ってきました 
  
 小屋での楽しい夕食を済ませ、小屋の周りを散策。暫く山頂付近を覆ていたガスも亡くなり、西に傾く陽を受け、小屋や山頂が冴えて美しい。
 そして、陽が西の水平線に沈むころの素晴らしい夕焼けをいつまでも楽しんだ。またもや大感動。
西日に冴える朳差小屋と朳差岳 陽が沈んでいきます
≪6/18(水)≫
 昨夜の就寝が早いせいか早々に目覚め、メンバーの声を掛け、山頂からのご来光を拝みに登った。
 太陽が顔を出すまで刻々と東の空の変化をたのしむも、とにかく寒い!。待つこと暫く素晴らしい“ご来光”にまたもや大感動。
 振り向けば南に連なる飯豊連峰の山並みも陽が当たり美しく輝いていた。
 朝食と小屋の掃除を済ませ、今日の目的地“頼母木小屋”を目指すため小屋を出発。
 昨日ほどではないが、寝起きの身体に鉾立峰と大石山への登りは少々応える。
朳差岳山頂から観るご来光  飯豊連峰の夜明け 再び鉾立峰に立つ(後方は二王子岳)

 “頼母木山”への分岐点大石山でリュックをデポし、頼母木山に向かう稜線を歩く(プチ飯豊尾根歩き)。
 稜線には可憐なハクサンイチゲを中心に花が群生していて、撮影タイムを楽しむことしばしば。
 楽しく歩くこと暫く頼母木小屋に到着。 
大石山にリュックをデポし頼母木小屋へ ハクサンイチゲの向こうに二ツ峰 頼母木小屋が見えてきました。

  振り返れば朝から歩いてきた稜線、大石山、鉾立峰そして朳差岳がよく観える。
 ここでリーダーから恒例の“残雪かき氷”をご馳走になり、美味しさにまたまた感動。
振り返れば朳差岳が
雪を掘ってかき氷を作りました  頼母木小屋の前で集合写真 

 楽しいひと時も長居は出来ず下山開始。
 大石山までは緩やかで展望の開けた尾根歩きを楽しむ。
 大石山からはキツく危険な下りが待っているも、降りなければ帰れない。気を引き締め下山開始。
大石山に戻るメンバー 大石山に戻り下山準備 いよいよキツイ下山開始

 岩場やガレ場、崩落地、木の根の急斜面等、予想通りの気の抜けない下りを強いられたが、メンバー全員何とか無事に下山口(足ノ松尾根取り付き)に到着、リーダーと感謝と健闘を称え握手を交わした。
 林道を下り、奥胎内ヒュッテで入浴し美味しいソフトクリームを頂き、解散となった。

 リーダーはじめメンバーそして多くの感動を与えてくれた峰々や花々に感謝感謝の二日間でした。ありがとう。
危険な岩場を慎重に降りる 足の松尾根取り付きに無事下山 奥胎内ヒュッテ前で解散
  
≪今回の山行で出逢えた可憐な花々≫出逢えた順です。