会山行紀行文 2014年
 05.14(水)〜15(木)
   晴れ 晴れ後曇り
マトネ・笠取峠
936m   284m
参加者 (紀行文) 1907 M/E 
15名 (写真) 1862Y/I
 1908Y/T 1907M/E
(男性7名・女性8名)
≪コースタイム≫
≪14日≫
 新潟佐渡汽船(6:00)〜両津佐渡汽船(8:30)=アオネバ登山口(9:00)…アオネバ十字路(10:35)…(11:40)マトネ(昼食)(12:15)…石花越分岐…平城畑(13:50)…石花登山口(14:40)=民宿たきもと(16:00)(泊)
≪15日≫
 民宿(7:40)=(8:10)佐渡金山(近代遺産群見学)(9:40)…無宿人の墓…上相川集落跡(佐渡金銀山古道)(14:00)=(14:40)朱鷺の森公園見学(15:15)=両津佐渡汽船(16:15)〜新潟佐渡汽船(18:45)(解散)
≪紀行文≫
                               〜〜〜終日お花に囲まれ堪能できた〜〜〜
 今回の会山行ほど参加人数に困ったことはなかった。というのは、15名以上で佐渡汽船の割引が可能となるが、13名から増えない。
一時はあきらめていた。約10日前に追加申込みが1名あり、それではと親しい会員にお願いしやっと15名を確保でき佐渡汽船に予約を入れた。 ところが、間際まで参加の意思決定が遅れていた人が2名現れ、急遽2名にお願いして入っていただいた。
 その後また一人キャンセルがあり、これも親しい会員にお願いしやっと15名を確保できた。
≪14日≫
 天候は快晴、しかも涼風つき。アオネバ登山口から勇んで出発した。
 昨年は登山口からお花の歓迎を受けたが、今年は既に盛期を過ぎ終わりに近い状態。
 しかし、中間から上は消雪直後で花また花の連続で飽きることがなかった。
 平日ではあるが登山客は多く、特に県外勢が多かった。聞くと大半はドンデン山荘泊まりで実にのんびり登っている。

 これらの方々を追い抜きアオネバ十字路に到着した。
 アオネバ十字路までは全く残雪はなかった。

 マトネに向かう途中のシラネアオイは発芽から蕾が多く、24・25日の大佐渡縦走まで残っていてくれよ声をかけた。

 マトネ手前に残雪が少しあったが普段の年より登山道が乾いており絶好のコンデションであった。
青粘(アオネバ)入口
アオネバ登山道を行く 登山道の周りはシラネアオイでいっぱい 写真撮影に夢中
アオネバ十字路に到着 マトネ(笠峰)へ向かって マトネ(笠峰)に到着、奥は金北山

 石花越分岐以降の杉林の中には雪割草まだ残っており堪能できた。
 途中佐渡汽船観光の25名にパーティとすれ違った。その中に我が会の仲間が含まれており、こっちの会山行に参加して欲しかったと心の中でつぶやいた。
 終日お花に囲まれ堪能できた。

 写真の中に「平城畑(ひらじょうばたけ)」があるが放牧牛はここへ連れてきて放たれる。涼しい時期はこの周辺で過ごし、暑くなるにつれ標高の高いドンデン高原まで移動し、秋になり涼しくなるとまた、ここへ戻ってくる。まだ放牧はなされていないが登山道は牛との共有になる。
 途中で出会うと道を譲ってくれないので困ることがある。また、牛専用の獣道もある。ここに迷い込まない注意が必要になる。
 また、放牧牛には数年経験した牛(リーダー)を入れておくことが必用で、この牛が群れを水場等に案内し誘導します。
石花越分岐に到着 石花に向け出発 平城畑に向けて
平城畑に到着、奥は金北山 石花登山口に向け平城畑を出発 民宿たきもとの海岸線
≪15日≫ 
 私は平成15・16年佐渡勤務当時小木から佐渡金山までの「金の道」を歩くイベントに参加したことがある。その時、沢根から中山峠を経て佐渡金山に向かった。
 また、数年前から「佐渡金銀山を世界遺産にするファンクラブ」にも加入し講演会・現地説明会等の案内が来て、時々参加している。
 その中で「上相川集落跡と近代遺産群の現地説明会」に参加した。佐渡金山開発当初の上相川集落は「道遊の割戸」のすぐ隣にあり、現在の相川の家並みがあるところには、家がなかったと説明を受けた。また、2500戸ほどの大集落であったことも知った。
 最近、世界遺産登録の準備で「佐渡金銀山古道」の整備が進んでいるとの情報を得て、今回の金銀山の会山行を計画した。
 5月4日日帰りで下見に出かけた。予想に反し、佐渡金山から鶴子(つるし)銀山までの佐渡金銀山古道の案内板が設置されており、早速歩いてみた。金山側は完全に整備されていたが、銀山側は標識は設置されていたが苅り払いは今年度のようで多少荒れてはいたが歩けると判断し上記の行程で実施した。

 近代遺産群の現地見学では、金山でマイクロバスを用意、ガイドの説明を受けながら「大立堅坑」、「大立堅坑巻揚室」、「大立堅坑空気圧縮機」、「道遊の割戸」、「道遊抗」、「高任神社」、「石積アーチ橋」、 「破砕場」、「貯鉱舎」、「青化精錬所・浮遊選鉱場跡」、「シックナー」、「石炭火力発電所跡」等々を勉強した。
 皆さん佐渡金山坑道の総延長は400Kmだそうです。坑道の深さは600m(海面下500m)にも達するそうです。
 佐渡の電気は60ヘルツだと言うことを知っていましたか?本当はこのコースの説明は午後2時からですが、無理を言って朝8:00からにしてもらいました。参加者からは、初めて見て参考になったと感謝されました。
大立堅抗 大立堅抗巻揚室(1908 Y/T) 高任(たかとう)神社、明治以降の近代化の祖
精錬所・選鉱場跡
道遊の割戸をバックに記念撮影(1908 Y/T) 発電所跡(現記念展示館)

 その後は、「無宿人の墓」を見ました。途中で「白花タンポポが株」咲いていました。私は初めての経験でした。
 続いて、佐渡金銀山古道へ上相川集落跡には「金鉱石」を破砕したと思われる石臼がゴロゴロ、おみやげにい1個と思いましたが重いのでやめました。登山道は我々の貸切。歩いた跡もほとんどありませんでした。
 世界遺産に登録されるとメーンコースなるのは必定と思って歩きました。

 鶴子銀山の抗口は安全管理の観点で全て塞がれていました。平成15・16年当時は開いていたのですが。

 朱鷺の森公園では「ふれあいプラザ」が今年開設され、人の方からは見えるがトキの方からは見えないガラスが使用されている。
 成鳥が4羽今年ふ化したヒナが1羽巣の中に鎮座していた。

 帰りの船では、楽しく交歓を行い無事帰着した。
 佐渡金銀山古道案内図(1907M/E)  佐渡金銀山古道を行く  ふれあいプラザで間近に観察(1908 Y/T)
  《お花の写真》  

 今回も2日間とも佐渡の花は期待を裏切ることなく、美しく可憐に迎えてくれました。
サンカヨウ 
 雪割草   白花タンポポ(1907M/E)
ザゼンソウ   レンゲツツジ カタクリ