会山行紀行文
No.TL12
2014年
 04.15(火)
晴れ
(たろうやま)
太郎山
1164m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
43名 (写真) 20707 S/F
(男性16名・女性27名) (俳句)  557 T/K
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:10)=上田菅平IC=登山口手前ゴルフ練習場(9:30-9:40)…表登山道登山口(9:55)…十四丁付近鳥居(10:55)…二十三丁鳥居(11:45)…太郎山山頂(12:05-12:40)…往路下山…登山口手前ゴルフ練習場(14:00-14:10)=上田城(14:40-15:20)=十福の湯(15:55-16:40)=長野IC=新潟駅南口(20:00)
≪紀行文≫
                               〜〜〜桜待つ陽差しを浴びて山歩き〜〜〜

 太郎山(たろうやま)、栃木の同名の山は“たろうさん”と呼びそうですが、長野県上田市のこの山は地元に愛された山で、新潟で例えるなら角田や弥彦のような山。
 リーダーをしていて悩むのがトレッキングコースの選び方、今回も自身の勉強になればとの思いもあり申し込んだ。
 当日は今回のTリーダーの日頃の真面目な活動が功を奏したのか素晴らしい天気に恵まれた山歩き日和。

 登山口にはバスの切り替え場所が無いということで数百メートル手前のゴルフ練習場の駐車場をお借りし登山準備。
 (この場所を確保するためにTリーダーの事前調査のご苦労が活きていると思った)
 準備が出来次第、舗装された緩やかな登り道を歩き表登山道の登山口を目指した。
 登山口が近づくと小さなオオイヌノフグリやタンポポの花が咲いていた。
 程よく歩くと登山口到着。「お!熊に注意か!」の声が聞こえる。この歩きは準備運動的でちょうど良かった。

   〜〜たんぽぽに 勇気づけられ 登山口〜〜
ゴルフ練習場駐車場で準備 舗装された緩やかな登り道を歩く 登山口に「熊出没注意」の看板

 登山口からいよいよ登山道らしくなり緩やかな傾斜が九十九折になって続いている。
 そして、この登山道には「一丁丁石」〜「二十三丁丁石」と書かれた道しるべと小さな祠が建っていて励みになる。

 ただ、登山口のすぐわきが高速道路になっていて高度を稼ぐまでは「ゴー、ゴー」と車の走る音が暫く耳についた。   

 漸く芽吹きの登山道は明るい陽射しが通り、とても暖かく快適だった。

   〜〜高速の 音がうがうと 芽吹く山〜〜
さあ、登山開始 〇丁丁石と書かれた道しるべと祠 明るい登山道が続く

 登り一辺倒の登山道だが、比較的緩やかで整備が行き届いているため歩きやすく、適宜な休憩も功を奏し快適な山歩きとなった。

 もう少し後なら新緑が出、山桜が咲くらしいのだが、ほとんど花は見かけなかった。
 数少ない花を観つけると嬉しくなりモデルにカメラを向けるが如く幾枚も写真を撮った。

 この山は幾つかの鳥居が建っているが中間付近と山頂直下の神社に立つ二つが大きい。

    〜〜十丁石 憩えば春の 風通る〜〜
十丁丁石付近での休憩 最初の鳥居を通過 鳥居の脇に佇む小さなお社

 幾度かの休憩を取りながら、暖かい陽射しを浴びながら「後〇丁」等と声を掛けあいながら登って行くと、赤い大きな鳥居が見えてきた。
 ここが最後の「二十三丁丁石」、簡易トイレもあり登り最後の休憩となった。
 ここから奥宮までは石の階段が続く。

    〜〜奥宮へ 鳥居が二つ 春の汗〜〜
「もう少しだよ!」と九十九折を登る 大きな赤い鳥居が見えてきました。 二十三丁丁石

 奥宮への石段の脇に「太郎千本桜」と書かれた大きな石碑があった、千本は大げさでもそれ相当の桜が咲くのでしょう(今は無し)。
 奥宮でお参りをして、一登りすると北アルプスや美ケ原の展望が開ける山頂に到着。

   〜〜奥宮の 古りし石垣 草青む〜〜

 山頂での休憩に入る前に全員で先日亡くなられたMリーダーに対し黙祷を捧げた。

 山頂の桜咲く日を想い、暖かい陽射しと素晴らしい展望をおかずに楽しい昼食休憩となった。
千本桜の碑 奥宮への石段を上がる 北アルプスの展望をおかずに昼食
1号車(1班〜3班)の皆さん 2号車(4班〜6班)の皆さん
  
 もっと長く居たいような気持を抑え下山開始。

 緩やかな傾斜で歩きやすく、春の芽吹きを楽しみながら降りるも、下り一辺倒でやや慎重に足を運ぶメンバーもいたようだ。

   〜〜雪折れの 枝にも芽吹きの 下山道〜〜

   〜〜気の抜けぬ 下山に春の 風涼し〜〜

 やがて「ゴー、ゴー」と鳴り響く音が聞こえてくると間もなく登山口に降りる。

 全員無事にバスが待つゴルフ練習場に到着した。とても良い山だった。
明るい木立の中を元気よく下山  

 下山後、麓の上田城公園の桜が満開と言うことで上田城へ、平日と言ううのに大混雑。
 でも立ち寄った甲斐がある満開の桜を堪能した(無料の十勇士汁も美味かった)。素晴らしい!!。

   〜〜本丸の 土塁に花の 競ひ咲く〜〜 〜〜堀囲む 古木の桜 満開に〜〜 〜〜堀からの 小流れ小さき 花筏〜〜

 急ぎ足で桜見物を済ませ、登山の汗を流すべく、“長野一の露天風呂”がある「十福の湯」に向かう
 
   〜〜山疲れ 花疲れして 露天の湯〜〜
満開の桜が美しい上田城  十福の湯に立ち寄る

 温泉で身体を解し、冷たい飲み物を頂き帰りのバスに、程よい疲れで瞼が重くなったメンバーも少なくなかった。
 やがてバスが新潟に近づくと窓に雨筋。山は晴れて良かった!!を実感しながら無事新潟駅に到着。  

 事前調査を含めご苦労されたリーダーに感謝し、また一つ好きな山が増えました。