会山行紀行文 2014年
 04.12(土)
晴れ強風
角田山
カッタン岩

180m
参加者 (紀行文) 1862 Y/I 
14名
(男性9名・女性5名) (写真) 1862 Y/I
≪コースタイム≫
角田浜駐車場(8:30-9:30)…カッタン岩(10:00−16:00)…角田浜駐車場(16:30)
≪紀行文≫
                              〜〜〜強風の中での岩登り体験〜〜〜

 ザイルを使って岩場の上り下りをするような会山行はありませんが、鎖場の通過はあちこちにあります。
 そんな際に一度でも岩場体験があれば恐れることなく安全に対処することができます。そんな為の岩場の体験会です。
 基本的なロープワークの練習と懸垂下降、希望者は約15mの垂直壁の上り下りを行いました。

 休日で天気が良いせいか、カタクリや雪割草等のお花を求めて沢山の方が角田山を訪れていました。
 そんな中で一風変わった装備と服装、皆さんは何事かとびっくりしたことでしょう。

 まずは1時間ほど、駐車場脇でロープの結び方と安全確保の方法を練習しました。
 ロープの結び方はあれもこれも覚える必要はありません。
 今回の岩場は、8の字結び(エイト・ノット)と巻結び(クローブ・ヒッチ)の2つだけ、但し、確実に結べなければなりません。
 単なる結び方の研修ではありません。岩登り体験会とは言え、実践、本番なのです。
 また、岩場では必ずセルフビレイ(自己確保)を忘れぬこと。口を酸っぱくして皆の頭に叩き込みました。

 その後、カッタン岩まで登り、緩斜面に50mロープを2本下ろし、順番に懸垂下降の練習を始めました。
 ところが練習途中で県警のヘリコプターが頭の上をかすめるように飛んで来て対岸の灯台コースでホバリングをし、レスキュー活動を始めたではありませんか。

 訓練かと思いきや本番でした。
 誰かが滑落でもしたのでしょうか。風が強く、難航していました。それでも、さすがにレスキューのプロ、見事に吊り上げて飛び去って行きました。

 さて、懸垂下降ですが、初めての方が4〜5人居ましたが、最初はおっかなびっくりでも、1回やれば自信が湧いてきて、楽しそうに何回もこなしていました。

 それにしても、風は強くて寒いし、ロープは流されたりと大変な日でした。
強風の中、最初は緩斜面で懸垂下降の練習です。 
頭の上を県警のヘリコプターがかすめて行き、隣の灯台コースでホバリングを始めました。
最初は訓練かなと思いましたが、どうやら本物のレスキュー活動のようでした。
もう、こちらも岩登りどころではありません。じっと成り行きを見守ります。ほどなく、遭難者を吊り上げてヘリは飛び去って行きました。 初めての人もベテランも懸垂下降を楽しみます。この人は、昨年に引き続き2回目です。
ヘルメットもハーネスも初めて、おっかなびっくりでしたが結構様になっていますね。 皆が見守る中、慎重に降りて行きます。練習とはいえ、1つ1つが真剣勝負なのです。 次々に降りて行きますが、下でSLがしっかりガードしているのです。
これが午後からの練習ゲレンデです。ほゞ垂直、奥には灯台コースの岩場が見えてます。 8環(エイトカン)の正しいつけ方をベテランが懇切丁寧に教えてあげます。 何回もやるうちにすっかり懸垂下降をマスターしたようですね。

 午前中の練習は早目に切り上げ、風の当たらない陽だまりに移動してお昼としました。
 周りには雪割草もチラホラ見えます。いつものことながら至福の一時でした。

 午後からは、新調の50mロープを使っての垂直15m壁の懸垂下降とフリークライミングです。

 緊張の走る本番と言って良いでしょう。
 でも心配ご無用、懸垂下降は、ベテランSLが下で安全確保、フリークライミングはトップロープで行いました。
 確保してくれたのは楽山会きっての岩の達人、猛女、いや優しいお姉さまでした。これだけ揃えば安心ですね。

 鼻水垂らしながら苦労はしましたが、我々はヘリのお世話になることもなく、十分に岩登り体験を楽しみました。
 下山は桜尾根でしたが、雪割草がきれいに咲いていました。
                                               おわり
風の当たらない陽だまりで楽しいランチです。でもヘルメット姿はいつもの山行と違うようです。
近くには可憐な雪割草が咲いていました。岩場には鮮やかな黄色のキジムシロも沢山咲いていました。 午後からは、いよいよ垂直15mの壁の懸垂下降とフリークライミングに挑戦です。 次々に懸垂下降で降りて行きます。女性陣もいい度胸です。
見学の積りが、やらされる羽目になってしまいました。でも結構姿勢が良いですね。 対岸の灯台コースは大勢の人が歩いています。中には立ちどまってこちらを見ている人も居りました。 懸垂下降の途中で下を撮ったものです。両手を離してカメラを出して、余裕でしょう。
私の言うこと聞かないと怪我するわよ! 頼もしき姉御です。 初めての体験、果敢に攻めました。なんとか登り上げましたがかなりお疲れのようでした。 戦い終えてザイルの撤収です。寒かったけど満足満足。