会山行紀行文 2014年
 03.31(月)
晴れ

木漏れ日の散歩道
117m
参加者 (紀行文) 2110 K/M
28名
(男性7名・女性21名) (写真) 1908 Y/T
≪コースタイム≫
新潟駅南口(7:00)=亀田駅(7:20)=秋葉湖駐車場(7:50ー8:00)…木洩れ日の散歩道入口(8:10)…熊沢キャンプ場(8:30-8:40)…パノラマ展望台(9:00-9:05)…朝日鉱場跡(10:40ー10:55)…塩谷ため池(11:15)…堀出神社(12:10ー12:55)…白玉の滝(13:10−13:30)…石油施設見学(13:40ー13:50)…石油物産館(14:10ー14:20)=亀田駅(14:45)=新潟駅南口(15:10)
≪紀行文≫
                         〜〜〜低いが変化ある丘稜と油田跡のトレッキング〜〜〜
 
 初めてのコースです。木洩れ日の散歩道というとゆったりとした優雅な雰囲気で楽そうですが…。
 秋葉区役所からいただいたパンフでは、秋葉湖から金津まで8.6km195分とあります。総勢28名で歩きます。
 秋葉区役所にはパンフをいただいたりトイレの情報をいただいたりお世話になりました。

 新潟駅南口を定刻に出て亀田駅に寄って、予定より早く秋葉湖駐車場に着きました。

 準備をして少し速足で入口まで行って体を温め、そこで軽く準備体操をして出発です。

 始めは階段を登ります。(行程看板1/11)

 道は緩やかで、昨日の風雨の影響はあまりない様子にほっとしました。道は思ったほどぬかるんでなく歩きやすいのです。
秋葉湖駐車場 登り口まで 登り口です

 里山の穏やかなアップダウンを繰り返して熊沢キャンプ場で休憩です。
 ショウジョウバカマとオクチョウジザクラが可憐な春の彩りを添えてくれます。アオキの実が色づき始め雄株の花が咲き始めました。
 小鳥の声もさわやかです。コースは全行程、分母11の“行程看板”があります。

 パノラマ展望台に着きました。(行程看板4/11)おそらくここが今日の最高地点です。
 1167mだって。えっ!実は116.7mです。ひとケタ違います。笑い声が響きます。風景の開けた方角は五泉・菅名山方向です。 

 右はゴルフ場です。その脇の階段を一気に下ります。

 樹木の間に油井の鉄塔が残っています。

 下ったから同程度階段を登り返します。その繰り返しが続くのです。

 道路下のトンネルを越えて旧道を歩き、また登り階段です。そして狭い稜線に出ました。
 ここからしばらくは尾根道です。急ですが短い階段を登り下だりの繰り返しです。

 周囲はうっそうとした杉林と雑木林です。でも、名前の通りに木洩れ日が射してきました。 
アオキの実 
熊沢キャンプ場で休憩 標高116.7mのパノラマ展望台 続く階段

 油井の設備の撤去ができなかったのか残骸が多く残る場所に着きました。(行程看板6/11)
 本や冊子を見てにわか勉強をした成果を生かして説明をしました。

 小・中学校と育った子供のころは、石油を掘る音がギッコンバッタンと全山で動いていたのです。土地勘があるとはこういうことでしょうか。

 少ししゃべりすぎ???何のことかわからんかった!まあ、雰囲気だけでも。

 ポンピングパワーの跡、ロッドを動かすワイヤーの中継の柱や油送管、油井の鉄塔などの残骸が無造作に放置されています。

 今歩いている広い道の他に保守点検のための道が張り巡らされ、小屋があり、資材が置かれていたのでしょう。

 一時期は日本一の産出量の油田地帯だったのです。山に油井のやぐらが乱立する風景があったのです。今は杉林で、その風景は見えません。
 
 平成8年に操業停止・終了しました。 
油井の鉄塔
 
 そこから、細い尾根道を登ったり下ったりが続きます。班の間隔も長くなりました。
 皆様の様子を見ると疲れが見えました。少し元気がなくなったようです。
 休憩する広い場所はないので立ち止まって休憩です。(行程看板7/11)
 登ったり下ったりして、ようやく朝日の鉱場跡に着きました。今は少し名残があるけれどほとんど解体して畑になっていました。 

 道路があるから撤去も容易にできたのでしょう。子供の頃は、ポンピングパワーの他にタンクや事務所、修理工場などがありました。
 しばし、トイレに行ったり、行動食を食べたり休憩してから出発です。もう高い場所はありませんが、登りから始まります。

 右の斜面は、ショウジョウバカマの群落です。綺麗に咲いています。

 バスの中で同様の注意を話しましたが、このルートは、「手掘り井戸の跡が残されているので落ちると危ないので道からそれないでください。」と注意書きがされています。

 手掘り井戸とは、油田の初期の頃、人が掘り下げて石油を採った跡のことです。深い油井で50mとか。ビルを逆さにして数えても10階建て以上になります。それを埋めずに落ち葉や木の根や土砂で上だけ平らになって、落とし穴状態になっていると聞きます。

 山菜や笹を採りに山に入って戻らない人がいるという話は、子供の頃によく聞きました。勝手に動き回ると危ないですね。中にはトラロープで囲って「危険」表示のされているものもあります。(行程看板10/11)
ショウジョウバカマ
階段のアップダウン   手掘り井戸「危険」

 塩谷のため池に着きました。緑色のきれいな池で灌漑用です。
 池を過ぎるとそこは今の地図にはない高谷という集落跡です。モウソウチクが蔓延っています。下ったから、また登りです。竹林の登りもいいものです。下ってからしばらく広い道を歩いて、珍しいカラコギカエデの群落のある場所では、原油が浸み出していました。
 また登りです。これで最後かな。やっと金津の里が見えて来ました。(行程看板11/11) 終点に着きました。12時です。約4時間かかりました。
ため池 石油が浸み出ています  終点

 お腹がすきました。
 石油施設の見学は後回しにして堀出神社の境内、昼食場所に行きます。

 神社の階段もきついですね。

 このコースで良いのは、ところどころに水洗トイレがあることです。

 堀出神社は、金津油田の資金が入った広い境内と庭のある立派な神社です。

 ゆっくりと食べて休憩です。 
 堀出神社 石段もきつい 

 疲れた人も元気が出て白玉の滝まで行くことになりました。白玉の滝は、木洩れ日の散歩道のおまけです。
 神社の後ろから登りです。
 15分ほどでミズバショウの植えてあるガルテン(庭)に下ります。丁度良い咲き頃でした。中にザゼンソウも見られて歓声があがりました。 
ミズバショウのガルテン  ミズバショウ 

  今日見られたその他の花は、アズマシロカネソウ、アズマイチゲ、ヒサカキ、エンレイソウ、シュンランなどです。  
アズマシロカネソウ  シュンラン アズマイチゲ 

 白玉の滝の雌滝の前で集合写真を撮りました。
 次に雄滝まで登ります。今の時期、水量があり迫力がありました。
 林道をのんびりと歩いて、石油文化遺産施設の一部を見に行きます。
 中野邸の前に着くともう新津観光物産館です。バスが待っていました。

 全行程約10km、散歩道のイメージには合っていないという声もありましたが、まあまあの天気に恵まれて、最高のトレッキングでした。
 予定より少し遅く15時10分に新潟駅に着きました。皆様、お疲れ様でした。   
雄滝を見上げて 
石油文化遺産施設  白玉の滝の雌滝の前で集合写真