会山行紀行文 2013年
 12.7(土)~12.8(日)
両日とも晴れ
(たつわれさん)(つくばさん)
堅破山・筑波山
658m  877m
参加者 (紀行文) 1936 Y/M 
22名
(男性4名・女性18名) (写真) 1936 Y/M 1866 S/T
≪コースタイム≫
≪12/7≫
新潟駅南口(7:00)=磐越道・常磐道日立北IC(10:30)=登山口(11:15)…黒前神社(12:05-12:40)…竪破山(13:15-13:30)…太刀割石(13:45-13:55)…奈々久良滝(14:30)…登山口(14:55)=日立中央IC=グリーンパレス石岡(16:10)
≪12/8≫
グリーンパレス石岡(7:30)=土浦北IC=筑波山神社(8:40)…登山口(8:50)…御幸ケ原(10:30)…男体山(10:40)…御幸ケ原(11:00)…女体山(11:30)…弁慶茶屋跡(12:05-12:40)…白雲橋登山口(13:45)=駐車場(14:00)=石岡IC=那珂IC=R118=袋田の滝(16:30-17:00)=矢吹IC=新潟駅南口(21:15)
≪紀行文≫
                                ~~~多くの伝説と信仰の山“筑波山”~~~
≪12/7≫(土)
 この時期の新潟はお日様を見ることができる確率はかなり低く、ましてや目まぐるしく変わる最近の天気予報は当てになりません。
 だから落ち葉を踏みしめて歩く関東の陽だまり登山は、新潟では味わうことができない魅力が満載です。
 まだ暗い中、自宅を出た時は小雨でしたが、みんなを乗せたバスが福島県の中通りに入ると太陽が燦々です。
 どうしてこんなに天気が違うのか、羨ましくなります。

 Tリーダの山行ともなると、会員の皆さんも気が利いていて山の歌集を持参します。そしてバスの中では恒例の山の歌の合唱です。
 最初の頃はよく知らないためTリーダーが歌うのを聞いていた歌も、回を重ねるごとに少しずつ覚えてきて不思議と一緒に歌えるようになってきます。こうやって歌は歌い継がれてきたのでしょうか。

 初日は茨城県の多賀山地(阿武隈高地)にある標高658メートルの竪破山(たつわれさん)に登ります。
 鳥居をくぐり林道を歩くと入口に到着。
 次々と現れる石を見ながら登って行きます。
 不動石、烏帽子石、手形石、畳石を過ぎ、炭焼き釜跡を抜けて仁王門をくぐります。
 神社境内の広い場所には小舟の形の舟石、十二神将が中に納められていたという甲石があり、神社に登る急な階段があります。
 情けないことに、この景色でここに来たことがあると思い出しました。
 それは何時だったかで意見が割れ、電話でご主人に調べてもらったら平成20年の2月に同じリーダーの会山行できていました。
不動石 手形石  木漏れ日を浴びながら
仁王門 舟石 甲石

 広い神社境内で昼食の後、急な石の階段を登って行くと黒前神社に到着しました。
 お参りしてすぐに山頂に向かいます。展望台を見つけるや、皆さん高い所が好きなようで登って行きます。
 海が見えました、太平洋です。

 下山は違うコースで胎内石を過ぎると、お目当ての綺麗に割れた太刀割石に到着しました。
 1087年、八幡太郎義家が奥州遠征の途中、黒前神社で戦勝祈願をしたところ、神様が夢に現れ一振りの刀を授けたとか。
 この刀で山中にある大石を斬りつけたところ真っ二つに割れ、この石が太刀割石と呼ばれ、山の名もそれが転化し竪破山(タツワレサン)になったそうです。
神社境内で昼食 神社を目指して急な階段を登ります 黒前神社
山頂の展望台が見えてきました
太刀割石(7m☓6m☓2.5m) 竪割山山頂で

 さらに神楽石を過ぎ奈々久良の滝を見てから林道を下り今日の山行は終了しました。

 今日の宿は公共の宿・グリーンパレス石岡で、宿泊料はかなり低料金でした。

 早めの到着でゆっくりお風呂に入りのんびりした後、食堂に集まりみんなで乾杯。

 差し入れの日本酒もあり和やかな楽しい夕食となりました。
奈々久良の滝 楽しい夕食
≪12/8≫(日)
 翌朝は朝食後7時半に宿を出発。ちょっと寒いもののお天気は快晴です。

  筑波山は石岡市と桜川市にまたがり、男体山・女体山の山頂には筑波山神社の本殿があります。
   山中には巨石、奇石、名石が数多く散在し、それぞれに名前が付けられて多くの伝説を生み、それらに対する信仰が今日でも受け継がれているそうです。

 まずは何をおいても筑波山神社にお参りです。
 上りはケーブルカーに沿って登る御幸ケ原コースを行きます。杉の巨木が多く立ち並び圧倒されます。

 中間点ではケーブルカーの軌道が見える場所があり、ケーブルカーの擦れ違いが見られればいいなぁと思いましたが、残念ながら……。
 
 最後のきつい階段を登りきるとケーブルの終点御幸ケ原で、そこから山頂の男体山までは15分もあれば楽に行けますが、傾斜も急になり岩場も多くなります。

 頂上は狭いのですぐに下りて御幸ケ原で一休み、関東平野を眺めました。
筑波山神社で参拝
御幸ヶ原への最後の登り
男体山頂上 筑波山の御幸ケ原で

 昼食にはまだ早いので、もうひと頑張り女体山に向かって歩きます。
 頂上で各々登頂記念の写真を撮りましたが、日曜日とあって混み合っています。
 下りは巨岩や奇岩が多い白雲橋コースです。ガマ石、北斗石、裏面大黒岩、出船入船の脇を通り進み胎内くぐりを通り抜けました。
 振り返ると木々の間から先ほどまでいた女体山の頂上が見えます。あんなに高いところから下り来たのだと感慨深いものがあります。

 関東の人が家を出て登ってくる時間と合致したのか、登ってくる登山者が多いうえに急な岩が多く狭いので、交互に譲りながらとなり時間がかかります。
 弥彦山や角田山ではあまり見られない小さい子供連れの登山者が多いのにもびっくりしました。
混み合う女体山山頂 山頂からの景色  下山道は急な岩場です
 
 ベンチもある弁慶茶屋跡で昼食です。いつものように手作りの漬物やデザートをご馳走になりました。
 重かったでしょうに本当にご馳走様です。
 疲れたあとの甘いデザートは格別で、お腹いっぱい昼食を食べた後でも美味しくいただけます。
弁慶岩 胎内くぐり 弁慶茶屋跡で昼食

 下りの途中に白蛇弁天がありました。ここには白い蛇が住み、見た人は財をなすそうです。
 本当かな、でもこれ以上の財があっても使いきれないとうそぶきながら脇を通り抜けました。

 終点の白雲橋コースの登山口に戻ってきました。
 筑波山神社にもう一度寄り、お礼参りと来年も元気で登山が出来ますようにとお願いして後にしましたが、バスに向かう途中でガマの油売りを見つけました。時間がないので口上は聞けませんでしたが、あれは何に効く薬だったのでしょうか。
白蛇弁天 白雲橋コース登山口へ下山 ガマの油売り

 日曜日の混み合った登山で予定より時間がかかったためにお風呂は割愛し、今回の山行の最後は袋田の滝の見学です。

 陽が落ちるのはつるべ落としで、到着の頃には暗くなってしまいましたが、幸いにもライトアップをやっていて見学ができました。

 その後はバスの中で各々がコンビニで調達した夕食を食べて、腹ごなし?に山の歌集で歌を歌いながら新潟に戻ってきました。

 リーダー、ご一緒した皆さん陽だまり登山は楽しかったですね。

 ありがとうございました。                              
ライトアップした袋田の滝