会山行紀行文
北海道道央の山B
2013年
 07.24(水)
曇り時々小雨

トムラウシ山
2141m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
18名
(男性10名・女性8名) (写真)2070 2097 1908
≪コースタイム≫
東大雪荘(3:30)=短縮登山口(3:55−4:05)…温泉コース分岐…カムイ天井分岐(5:15)…コマドリ沢分岐(6:50)…前トム平(7:45)…トムラウシ分岐(9:15)…トムラウシ山山頂(9:45−10:10)…トムラウシ分岐(10:30)…前トム分岐(11:55)…コマドリ分岐(12:30)…カムイ天井分岐(13:55)…短縮登山口(15:00−15:20)=東大雪荘(15:40)
≪紀行文≫
                           〜〜〜恐るべし平均年齢66歳、トムラウシ急行登山〜〜〜

 いよいよ今北海道登山の最終目的地“トムラウシ山”にチャレンジ。

 出発前も前夜も、そして登ろうと準備している今もやや不安が過る。
 3日連続登山3日目で疲労は蓄積、そしてロングランコース、おまけに雨、大丈夫かな…。

 ヘッドランプは要らなかったが、やや薄暗い短縮路登山口で準備を済ませ出発。

 温泉コース分岐までは殆どフラットに近い登山路とは言え、いきなりのハイピッチ。

 雨具に包まれた身体は既に暑くなっていた。
 
 やがてトムラウシ温泉への登山路との分岐路に到着。ここからが本来の登山路。 

トムラウシ温泉コース地図(クリック拡大)
短縮登山口駐車場で準備(小雨) いざ出発(ヘッデンは不要でした) 温泉コースとの分岐

 温泉コース分岐からカムイ天上分岐までは緩急はあるものの比較的楽な登りが続く樹林帯の登山路。
 カムイ天上に到着するも名前(神の天上)から想像出来る場所ではなく特徴が無い。
 その標柱より少し先に旧道(廃道)と新道の分岐路がある。
緩急の有る樹林帯を登っていく カムイ天上 カムイ天上分岐(旧道は閉鎖されている)

 新道はコマドリ沢に沿った西側の尾根の笹を切り開いて造られた道で、所々に展望はあるものの単調な道が続く。
 道なりに進み、急に降下し下り切るとコマドリ沢に出る。(この急坂、帰りに登ると思うと気が重くなる)
 コマドリ沢に沿い登って行くと残雪の中にコマドリ沢分岐と書かれた標柱が見えてくる。
笹を切り開いた単調な道が続く コマドリ沢の河原に出る 沢に沿って登ると分岐点がある

 コマドリ沢分岐からは長い雪渓登りが続く。
 我慢して登り切ると急に大きな石が積み上げられたような場所(岩礫地帯)に出る。(この先このようなロックガーデンのような登山路が多い)
長い雪渓をひたすら登る 雪渓を上がり切ると岩礫地帯が続く

 歩き辛い岩礫地帯の上を登り続け、やや緩やかな登りになると、本来見晴らしが良いらしい前トム平に出る。
 今日は濃い霧で何も観えず通過する。
 漸く歩き易い道と思ったのもつかの間、前方に本コース最大と思う程の急な岩礫帯が立ちはだかる。
広く緩やかな斜面に出る 360度何も観えなかった前トム平 突然急こう配の岩礫帯が立ちはだかる

 慎重に急な岩礫帯を登り切ると奇岩が周囲をに目立つ広場に出る。
 此処がトムラウシ公園。天気が良いと素晴らしい景観が体験できるらしい。
 トムラウシ公園の出口付近まで来るとまたもや急な雪渓が立ちはだかり、“これでもか!”と言われているようだ。 
大きな奇岩が観えてくる 天気が良ければ…。トムラウシ公園通過 公園の出口にはまたもや急な雪渓が

 雪渓の急坂を上がるとしばらく穏やかな道を歩くと行く手を塞ぐような急斜面の手前にトムラウシ分岐の看板がある。
 天気が良ければ上部が観え励みにもなるが、目の前の大きな岩を積み重ねた急斜面だけでは「いつ着くのだろう?」との不安が先行してしまう。
再び穏やかな道(本来は山頂が観える筈) 山頂への分岐路 長くキツイ岩登りが続く

 山頂を巻くように急な岩礫帯を登っていくと、漸く山頂に到着。
 しかし、地図上でも実際にも30分の距離だが、感覚的に随分時間が掛かったように思えた。
 山頂は風が強く寒い為、手早く集合写真を撮り、岩の窪地に入り昼食を済ませた。
 願わくば山頂からは霧が無い360度の展望を楽しみたかった。
 昼食後は即下山開始。転ばないように慎重に降りた。
濃い霧に包まれ冷たい風が吹く山頂
濃い霧の中下山とする トムラウシ山頂での集合写真

 下山は来た道を戻るわけだが、トムラウシ公園を歩く時雨風が小休止となった為、可憐な花々や奇岩を含めた景観にシャッターを押す回数が増えた

 そして予想通りコマドリ沢分岐からの登り返しはキツカッタが、その後の新道歩きに閉口した。平凡で長い道のりは疲れた身体にこたえる。

 なが〜い登山を終えて登山口に戻るも迎えのバスが来ていなかった。我々が1時間も早く着いた為なのだ。

 この天気、このコースに対して標準タイムより1時間も早いとは、平均年齢66歳のジジババ(ババと言ったら怒られるかな)登山隊の力は恐るべし。
トムラウシ公園 コマドリ沢から新道への登り返し 元気にゴール。リーダーと握手

 トムラウシは高山植物の宝庫とも聴きます。 
 しかしながら、当日は小雨、濃霧、強風等カメラ撮影には条件が悪すぎました。
 他にも沢山の花があったのでは思いますが残念です。
トムラウシ山で出逢えた花々の一部です
≪番外編≫
 今回の北海道山旅ではリーダーのお陰で登山以外にも様々な楽しい経験をさせて頂き感謝しています。
 登山とは直接的には無関係なスナップをまとめてみました。
 ・宿泊した上ホロ荘や東大雪荘はとても素晴らしい宿だった。また訪れてみたいものです。
 ・札幌“藻岩山”は生憎の天気で何も観えませんでした。
 ・有名な“白い恋人”が運営するテーマパークは様々な企画が施され素晴らしかった。
 ・サッポロビール園は小生のように昼間からお酒を飲みたくない、肉を食べたくない、人にはチョット……?。
 2泊御世話になった東大雪荘と源泉噴出池です。とても奥地にありますが良い宿でした。
7/21船内での真剣なミーティング 7/25悪天候で何も観えなかった藻岩山 7/25“白い恋人”のテーマパーク@
7/25“白い恋人”のテーマパークA 7/25“白い恋人”のテーマパークB 7/25サッポロビール園(料金は高い)

 5泊6日の北海道の山旅、良い思い出になりました。
 企画、引率と大変な苦労をされたリーダーに感謝申し上げます。ありがとうございました。
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