会山行紀行文 2013年
 04.19(金)
晴れ
(たけやま)
嵩山
789m
参加者 (紀行文) 2134 Y/M
25名
(男性11名・女性14名) (写真) 2070 S/F
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=月夜野IC=霊山たけやま道の駅(8:55-9:10)…小天狗(10:00)…不動岩(10:10-10:40)…胎内くぐり(10:50-11:00)…中天狗(11:05)…実(御)城の平…山頂“大天狗”(11:20-11:30)…経塚…五郎岩(11:50)…経塚(12:00-12:10)…一升水(12:10-12:15)…弥勒穴(12:20-12:40)…たけやま館(13:00-蕎麦打ち-14:15)=高山温泉(14:45-15:40)=月夜野IC=新潟駅南口(18:30)
≪紀行文≫
                            〜〜〜変化とスリルの登山、そして美味しい手打ちそば〜〜〜
 県境のみぞれを気にしながらトンネルを超えると、群馬は晴れて春爛漫でした。
 ほっとして、霊山たけやま道の駅(たけやま公園駐車場)に入ると地上から嵩山屏風岩まで120本の鯉のぼりが私たちを迎えてくれました。
 強い風になびいて壮観でした。
 今回登る“嵩山(たけやま)”は坂東三十三観音様をはじめ実(御)城の平にある西国秩父観音郡(71体)等100を超える観音様の山です。

 登山に際してはTV番組「山人」にも出演された地元名ガイドの伊東さんがコースポイントを案内してくれるので心強い限りです。
霊山たけやま道の駅駐車場で登山準備 嵩山屏風岩に繋がった120本の鯉が泳ぐ 名ガイド伊東さんの説明を聴く

 桜の花びらが舞い、芝桜が美しい公園から鳥居をくぐり表登山道に入ります。
 登り始めるとすぐ、“一番観音”があります。
 足元にテングスミレやエイザンスミレの紫の花が目につきます。十二単衣も可憐です。
 急な坂をゆっくり上っていくと「五合目」の看板。
 「何だ、もう五合目」の声、しかしこの時点では誰も後の怖さを“知らぬが仏”のようでした。
表登山道入口から登ります 登り始めて直ぐに一番観音様 ジグザグの急登が続きます

 「ヤブレガサ」の葉っぱが揺れています。蕨も出始めていました。
 東屋の展望台の方で小休止。後ろを振り返ると榛名山、子持ち山が見えます。
 右手に屏風岩が鯉のぼりを従えて佇んでいます。
 男岩を見ながら行くと、足元にセンボンヤリの白い花が。可憐です。
 「休み石」の分かれ道まで下り、初めにコウモリ穴を目指します。二番観音を拝んで来た道を引き返し三番観音に進みます。
 ここだけに咲いていた山つつじに包まれていました。
遠く榛名山系が観えます 蝙蝠穴の二番観音様 綺麗な三番観音様

 山つつじを後にして少し行くと優しそうな8番、9番観音や千手観音の10番観音がありました。
 更に登ると「天狗の広場」に出ます。そこから、左手の小天狗を目指します。
 ミツバツツジを見ながら小天狗山頂に奉られている大鳥神社に着くと、眼下に不動岩、はるかに志賀高原、頂上が雲に隠れた浅間山が望めました。
  ここから更に下り、6,7番観音や石門を通って行くと、いよいよ不動岩です。
小天狗から不動岩を見おろす 遠く浅間山頂が雲に隠れていました 今にも崩れそうな石門

 不動岩には鎖をつかんで登ります。手を離せば命はありません。必死で登りきると、小さいけれどきりりとしたお不動様に出会いました。

 不動岩を後に下りていくと、心が済んだ人にしか見えない5番観音(見えました)、穏やかな4番観音と出会いました。

 天狗の岩に戻る道で、カタクリの花が終わりかけていました。その先の東屋で荷物を降ろし、胎内くぐりに出発。
 また、必死に鎖につかまって11,12,13番観音を横目で見ながら登りきると、岩に挟まれた細い胎内くぐりの道に出ました。
 ウエスト88cm?以上はくぐれません?「お願い」と思って進むと何とかくぐれました。危ない、危ない。
不動岩でスリル満点の登り降り 上:4番 下:5番 胎内くぐり くぐれません!…くぐれた!

 引き返してから荷物を持って、中天狗へ向かいます。
 「弘法の筆の跡」では眼下の石に「空」の字が読み取れるそうです。
 中天狗の小さい祠を見て、大天狗方面に進みます。
 しばらく進むと71体の観音が並ぶ「実(御)城の平」に着きました。戦いの犠牲者の供養に心が揺れました。
弘法の筆跡(岩に空の文字) 中天狗には小さな祠 実(御)城の平

 経塚で荷物を降ろし、大天狗の女岩に上ります。ここも鎖です。班ごとに登って記念写真を撮りました。
 ここの三角点は女岩の下にあり標高“789”m。敢えて、女岩を高さに入れないのは数字へのこだわりでしょうか。

 引き返して今度は五朗岩に向かいました。途中で振り返ると、27番観音と烏帽子岩、大天狗が一直線になっていました。
 五郎岩では右下に小天狗や不動岩、中天狗、大天狗と歩いてきた峰々が見えます。
 五郎岩から経塚に戻ってから「一升水」に進みます。
嵩山山頂“大天狗”の“女岩” 烏帽子岩(中腹に27番観音様) 経塚から下山開始

 「一升水」では追いかぶさるような絶壁を背にして21,22,23,24,25観音が並んでいます。
 ガイドの伊東さんからは「あまり奥に行かないで!」と大きな声でアドバイスが飛びました。
 更に進んでから、最後の難関「弥勒穴」に挑戦しました。例によって鎖です。
 励まされて登り切ったら、今度はカニの横這い。鎖を必死につかみます。
 弥勒穴に入るとほっそりとした優しげな観音様が。しばしうっとり。

 ここの観音様は人体のあらゆる穴に関する病にご利益があるそうです。利きますように。
 これで観音様とお別れして、東登山道入り口にでました。
絶壁を背にして21、22、23、24、25観音 上:22番 下25番 弥勒穴に向かうスリル満点絶壁移動 上:19番 下:20番

 最後のお楽しみは「たけやま館」での蕎麦粉100%の“そば打ち”体験です。
 全員可愛くエプロン姿になり、手を良く洗い先生の話しを聴くことからスタートしました。
 そば打ちの先生は女の方でしたが、手際よく手ほどきをしてくださり本当に美味しいおそばができあがりました。
 また、自分たちで作った“そば”は格別の味です。揚がりたての野菜天ぷらが味を一層引き立てています。
全員エプロン姿で先生の話しを聴く 「筋が良い」とMさん褒められる 大変美味しく頂きました

 案内をして頂いたガイドの伊東さんがお別れにメタセコイヤの実と目薬の木をプレゼントしてくれました。記念に大切にします。
 帰りのバスの中で、美味しかったそばの味とがんばって登った鎖の体験がミックスして幸福感でいっぱいでした。

 高山温泉で入浴して帰途につきました。
 バスの中でリーダーの選曲で山の歌を歌いました。
 Yさんのハーモニカの伴奏&リサイタルでとても盛り上がりました。

 本当に楽しく充実した1日でした。     (終わり)
メタセコイヤと目薬の木の種 “唄のしおり”を合唱する Kトップリーダーと1班の皆さん
2班の皆さん Fリーダー、Sラストリーダーと3班の皆さん