会山行紀行文 2013年
 01.13(日)
晴れ
(りゅうがだけ)
竜ヶ岳
1485m
参加者 (紀行文) 2070 S/F
18名
(男性6名・女性12名) (写真)2070 1866 1626
≪コースタイム≫
宿(4:35)=本栖湖キャンプ場(4:40)…竜ヶ岳登山口(4:50)…展望台(6:25)…竜ヶ岳山頂(6:55-7:55)…展望台(8:30)…本栖湖キャンプ場(9:30)=宿(9:35)=西湖周辺=新潟(17:20)
≪紀行文≫
                                 〜〜〜今年も裏切らなかった竜ヶ岳〜〜〜
                                    (素晴らしいダイヤモンド富士を堪能)

 今年も竜ヶ岳を訪れた。昨年は2月中旬に登り雲一つ無い天候には恵まれ素晴らしい“御来光”を拝め強い感動を受けたが、太陽が顔を出したのは富士の左斜面(河口湖側)で正確には“ダイヤモンド”とは言い難いものであった。

 今回は約1ヶ月早めの登山計画を立てた。それでも富士山の真上から昇る真の“ダイヤモンド富士”のピークをやや過ぎ時期的にぎりぎりセーフと言うところ。団体登山なので混雑を避ける為止むなしと考えた。

 様々な事を考え準備するも肝心の天気は全くの気まぐれで正に“天任せ”なのだ。1週間前は“曇り”…、3日前で“曇り時々晴れ”…、前日で“晴れ後曇り”…、何とかなりそうだが気が揉める。
 しかし、そんな心配は全く無用であった。早朝未だ暗い中宿の庭に出ると一面の星空が広がっていた、雲一つ無い。

 集合時間前に揃ったメンバーは元気よくバスに乗り込み登山口のキャンプ場に向かう。
 キャンプ場駐車場ではヘッドランプの明かりを頼りに素早い登山準備とストレッチを済ませ班単位で登山口に向かって出発した。

 真っ暗な登山道をヘッドランプを便りに登り始める。しばらくは九十九折りの樹林帯を登っていくが真っ暗、木々の隙間から観る空には星が一杯。
 ひと登りするとベンチが置かれている小さなピークに到着。
 富士山がシルエットで微かに観え、メンバーから歓声。空には北斗七星がクッキリ、まともや歓声。
真っ暗でも取敢えず写真(登山口) 闇の樹林帯を登り始める ベンチのピーク、富士のシルエットが

 ベンチピークから展望台までは強い登りは無く難なく到着。
 展望台付近まで来ると富士の後方の空がどんどん変化しシルエットが明確になりとても美しい。雲は全く無い!。
 しばし休憩の後、山頂直下の熊笹で見通しの良い九十九折りの登山道を登る。この頃にはどんどん明るくなりヘッドランプを消す。
 凄いスピードで明るくなっていく為、御来光まで間に合うと分かっていても気が急く。
シルエットがハッキリしてきた 見通しの良い九十九折りの斜面を登る もうランプは必要ない

 漸く山頂に到着するも御来光まで時間はたっぷりあり、各自暖かい飲み物等で身体を温める。
 かなり気温は低く、飲み残しのコーヒーが直ぐ凍ったり、メンバーの汗がつらら状になり氷のイヤリングになっていた。

 御来光を待っていると背後に遠望の南アルプスの山々(赤石、悪沢、農鳥、間ノ岳、北岳 等)の冠雪部分に太陽の陽があたり赤く染まってきた。 御来光は近い。
 山頂には我々以外にも多くのカメラマンが富士に向かてカメラを構え今か今かとダイヤモンド富士を待っていた。
山頂に到着、御来光まで時間はある 南アルプスには陽が当たっている 今か今かと御来光を待つメンバー

 はやる気持ちとは裏腹になかなか太陽は顔を見せてはくれなかったが、間違いなく御来光は近い。

 そして出始めるととても早い。
 一筋の光がどんどん大きな灯りになり、富士の山頂から大きな光を放ってくれた。

 雲一つない素晴らしい“ダイヤモンド富士”だった。 

 凍える様な寒さの中待った甲斐があった。
 誰もが演出できない”ダイヤモンド富士”の素晴らしいショーを堪能できた。
出始めるととても早いスピードで“ダイヤモンド富士”のショーが繰り広げられた

 メンバーが吹くオカリナのメロディー(富士の山)に合わせて歌ったり、万歳をしたりとダイヤモンド富士を堪能した。
 しかし、名残り惜しくも下山時刻が来てしまった。宿で朝食が待っている。朝日を真っ正面から受け元気に下山開始となった。 
富士に向かってWさんのオカリナ演奏 富士に向かって「ばんざ〜い!」 名残り惜しいが下山開始

 朝日を真正面に受ける下山路は、先程までの寒さが嘘のように暖かい。
 途中の東屋から宿(松風)に電話し、朝食の準備をして頂き到着する頃には暖かい朝食が待っている。素晴らしい宿だ。
真っ青な空のもと下山 下山途中の東屋で休憩 本栖湖と南アルプスの山並み

 宿での朝食を終え帰路につくが、途中西湖湖畔の“いやしの森”と“いやしの里”に立寄った。
 夫々から観る富士も趣があり気にいっている。
 晴れてはいるものの徐々に薄い雲が張り出し天候の下り感が漂う中、新潟に向かうバスの人となった。
いやしの森からの富士 いやしの里での獅子舞と富士 いやしの里茅葺屋根と富士

 行き帰りのバスともT事務局長の音頭で山の歌を合唱。
 長いバス旅を考慮して頂き感謝。

 若干の遅れはあったものの略予定通り新潟に戻る事が出来た。

 今回の会山行は晴れてくれさえすれば最高の感動をお見せできると思っていたが不安が強かった。
 しかし、前日の足和田山と共に予想をはるかに超える素晴らしい天候に恵まれ怖い位だった。

 帰宅した翌日には関東地方はじめ富士周辺では天気が荒れ相当の雪が降り、また交通網も乱れ高速は通行止めとのニュースが飛び込む。
 たった一日違いで雲泥の差、本当に良かった。感謝感謝。
                           (終わり)
逆光が強くなる御来光前に集合写真を撮る

お知らせ:本ページにダイヤモンド富士の写真をご提供頂いた1626(I/K)さん写真がアルバムページに更新追加されています。
      是非ご覧ください。(ページはこちら)