会山行紀行文 12.12.07(土)〜08(日)
晴れ(強風)
 (やぐらだけ)(みょうじんがだけ)
矢倉岳 明神ヶ岳

870m  1169m
参加者33名
(男6・女27)

(紀行文2070 S/F
(写 真)2070 S/F 他
≪コースタイム≫
≪12/8≫
新潟駅南口(6:00)=須走IC(10:55)=足柄万葉公園(12:05-12:20)…矢倉岳山頂(13:25-13:50)…矢倉沢駐車場(14:50)=箱根湯本「伊東園」
≪12/9≫
箱根湯本「伊東園」(8:10)…駐車場(8:25)=宮城野(9:00-9:10)…鞍部(10:40)…明神ヶ岳山頂(11:35-11:45)…稜線で昼食(11:50-12:10)…火打石山(13:05)…矢倉沢峠(14:10)…金時山登山口(14:35)…金時神社(14:55-15:10)=須走IC=新潟駅南口(22:15)
≪紀行文≫
                            〜〜〜富士の展望が満喫できる箱根山地の名山を歩く〜〜〜

 頻繁に訪れたこの山々も、何年か前の真冬、単身赴任の休日の閑を持て余し一人で登ったのが最後だった。
 猛烈で寒く乾いた寒風を頬に受けながら、誰も居ない山頂でセルフタイマーの写真に収まったことを思い出した。
 そしてその時も富士は綺麗だった…が、さて今回は。

≪12/8≫
 新潟駅を定刻に出発し、高速道路沿いの待ち合わせ場所で参加者を拾い一路登山口のある足柄万葉公園に向かった。
 途中高速も中道から離れ河口湖に向かうと車窓から大きな富士が飛び込んできたり、高速出口須走ICの“道の駅”からも見事な富士の姿を見せてくれ、否応なしに今日の登山(矢倉岳)が楽しみになってくる。 
車窓からの富士(大月〜河口湖) 道の駅“すばしり”からの富士 足柄万葉公園付近からの富士
 
 略予定通りに到着した足柄万葉公園には、新潟楽山会の大先輩で嘗てリーダーもされたTさんご夫妻(平塚市在住)が参加者全員にプレゼントする大量のミカンを持って待っておられた。Tさんご夫妻とは矢倉岳山頂までご一緒することになった。
 到着時間のこともあり各自軽く食事を摂り、矢倉岳に向かって出発。暫くは殆どアップダウンの無い穏やな明るい樹林帯が続く。 
各自登山準備と軽く腹ごしらえ 登山開始 穏やかなアップダウンが続く

 樹林帯を進むと木々の切れ間から目指す矢倉岳山頂が見えてくる。
 やがて登山道の南側の木々が切れ陽の明かりがまぶしくなってくると、樹林帯も切れ開けた山頂への登山道になる。
桧林の中を進む 木々の切れ間から矢倉岳が観える 登山道に暖かい陽が差す

 山頂直下の急登を上がると開けた山頂に出、振り返る雄大な富士が観える(残念だけどやや雲が)。
 矢倉岳山頂には小さな矢倉はあるが名前の所以ではない、由来は山容が櫓(やぐら)に似ていることかららしい。
 山頂で軽く食事を摂り矢倉沢に向かって下山となる。Tご夫妻とはここで名残りを惜しくもお別れ、お二人に見送られて下山開始。 
辿り着いた山頂から振り返る 山頂で昼食(雲が被る富士) Tご夫妻に見送られ山頂を後にする

 山頂からは矢倉沢までは急な下り斜面が続き、木の枝等を掴みながら下山。眼下には南足柄市の町並みが観える。
 やがてイノシシやシカの防護柵が見えてくると矢倉沢の登山口は近い。
急な斜面を一気に下る 木々の切れ間から町並みが観える イノシシやシカの防護柵

 矢倉沢から箱根湯本にある今宵の宿に向かう。途中迷路のような温泉街で時間を食ってしまうが何とか夕食に間に合う時間に到着。
 温泉は後にして先ずは夕食と言うことで、楽しい団欒が繰り広げられた。

≪12/9≫
 朝食を済ませ宿の前に集合、そしてバスが待つ駐車場まで途中コンビニで昼食を購入しながら約15分歩く。
 駐車場からは正月の大学駅伝ルート等を楽しみながら宮城野の登山口近くのコンビニに到着。許可を得て登山準備。  しばらくは住宅街を上がっていく。
 
宿前に集合、点呼の上、駐車場に向かう 登山口近くのコンビニ駐車場で登山準備 始めは住宅街を上がっていく

 やがて左右に建っていた住宅も無くなり、急な登山道となる。所々足元が凍っており慎重に足を進める。
 上がり切った鞍部が明神ヶ岳と明星ヶ岳を結ぶ稜線。この稜線は防火帯を兼ねてカヤト(茅・笹)が広く刈り取られた登山道となっている。
住宅地過ぎると急登が続く 鞍部の標識(左明神、右明星) 広く刈り取られたカヤト(茅、笹)の登山道

 穏やかな稜線を進むと前方に明神ヶ岳山頂が見えてくる。ひと歩きで山頂に到着。
 この明神ヶ岳は明星ヶ岳や金時山等と箱根山の古期外輪山の峰々の一峰となっていて山頂からは箱根の山々から富士山、丹沢山地、相模湾などを望むことができるのだが、肝心の富士には雲が被さっていた。そして何より強風で<体感温度は極めて低い。
 集合写真もそこそこに先に進む、適当な昼食場所を探しながら。
明神ヶ岳山頂が見えてきた 明神ヶ岳山頂に到着 明神ヶ岳山頂から箱根駒ヶ岳を望む

 頂上から少し進んだ登山道で冷たい風を避けながら昼食タイムとなる。陽射しが暖かく気持ちが良い。
 昼食後は金時山登山口を目指して下山開始。結構なアップダウンが続くが展望が開けた登山道は気持ちが良い。本来ならば前方に富士の美しい姿を眺めながら歩けるのだが今日は何故か富士に被さった雲が取れない。
暖かい登山道で昼食 展望の良い登山道を進む。前方には富士山や金時山の展望が。

 富士の姿が殆ど見えなくなるころから結構タフなアップダウンが5〜6回続き、最後のひと登りを済ませると金時山の全貌が大きく見えてくる。
 そして下山への分岐路にある小屋の屋根が観える。
このような登山道もあり 前方の金時山を観ながら 最後の登りを過ぎると金時山の斜面が

 どんどん下り金時山との分岐路である矢倉沢峠に到着。
 ここら下山口の金時山登山口は直ぐ。登山口から一般道を進み、やがて国道を乙女峠に向かって進むとバスが待つ金時神社の駐車場に到着。
 歩きごたえのある“山歩き”が終わった。
矢倉沢峠(金時山への分岐路) 金時山登山口 住宅街を進み金時神社に向かう

 バスに戻るころ、楽山会T事務局長からメールが届く。
 「新潟地区は大雪で高速道路が通行止」「え!!?」と絶句するも兎にも角にも新潟に戻るしかないのだからと考え長〜いバス旅がスタートした。
 高速道路の不通は解除されたもののかなり遅れて到着した上にタクシーは長蛇の列。
 結局家に戻ったのは日付変更まで後僅かだった。

 「行きは良い良い、山はもっと良い良い、帰りは難儀」

 想い出深く、また訪れたいと思わせる会山行でした。

 Oリーダー有難うございました。
              ≪リーダーコメント≫

 5月12日〜13日に下見に来ました。
 その時には、新緑と晩春の花が咲いていていました。
 金時神社から金時山まで登り、矢倉沢から明神ケ岳へ向かいました。
 富士は薄らとした雲が掛かっていたのですが時折後ろを振り返るとこんもりした金時山の背後に富士の姿を見ることが出来ました。
 なので、本番の時には是非、富士を見ながらの歩きが出来る逆コースが良いと思いました。
 金時山超しに常に富士を見ながらの歩きはとても良かったとの参加の方々からの感想を頂けました。

 富士眺望の山は数々ありますが、箱根外輪山からの富士も又、良いものでした。

                               (1507 N/O)
矢倉岳山頂にて(真後ろが富士) 明神ヶ岳山頂にて(右後方が金時山と富士)
 おまけです。
  この季節では滅多に花を観る事はありませんがたまに咲き残った花や、陽射しの良い庭先などで観る花達に心が和みます。
    (名前は良く分かりませんが)