会山行紀行文 12.11.18(日)
晴れ
(あらふねやま)
荒船山

1423m(経塚山)
参加者40名
(男16・女24)

(紀行文2137 T/N
(写 真)2070 S/F
≪コースタイム≫
新潟駅南口(6:00)=内山峠(9:45-9:55)…はさみ岩艫岩展望台(11:35-11:45)…経塚山(12:20)…昼食場所(12:40-13:15)…艫岩展望台(13:35-13:40)…内山峠(15:05-15:15)=荒船の湯=新潟駅南口(20:25)
≪紀行文≫
                                   〜〜〜「下仁田ネギ」山行!!?〜〜〜

 新潟県内は小雨。関越自動車道を進む車窓からは、守門岳・越後三山・巻機山と続くはずの山なみが、厚い雲に隠れて見えない。
 隣席のサブリーダーは、「関越トンネルを超えれば、晴れているよ」笑顔で話しかけてくれる。
 ところが、トンネルの向こうは、いまだ雨・・・。あれ???群馬県南部の天気予報は、晴れだったはず…。

 と思う中、みる間に関東の空に、晴れ間が広がっていく。思えば、関東全域が晴れでも、水上だけ雨の時も多いという。

 「子持山」「榛名山」「妙義山」と、バス右方に広がる山なみと共に、昔から気にかかっていた「荒船山(下仁田町)」の台地のような山容が遠くに見えてくる。

 下仁田ICで高速を降りると、新潟市内で見る(低く厚い)積乱雲とは違う「(小さく高い)秋の雲」が広がっていた。
 こうした秋の景色とともに目に入ってきたのは、下仁田ネギの「のぼり」。
 高速道路「甘楽(かんら)SA」でも、9本600円で販売されていた。なにか、そそられる光景。

 今日の山行は、「艫岩(ともいわ)!!」「(先週末『新潟がたふぇす』絡み)クレヨンしんちゃん追悼」というより、メインテーマは「秋の雲」「下仁田ネギ」か……。などと漠然かつ自分勝手に感じる中で、内山峠に向かう道は、「素晴らしい紅葉」に彩られていく。

 標高230mの下仁田ICから、内山峠1,060mまで、40人を乗せたバスは一挙に登る。
 この素晴らしい紅葉の後に、くっきりと目に入ってきたのは、間近に見える「艫岩(ともいわ)」。
 やっぱり凄い。

 内山峠駐車場は、地元群馬県ナンバーでぎっしり。山頂は紅葉のピークを越したはずなのに、この山の人気は高い。

 急ぎ準備をして、4班編成40名で内山峠を出発。気温は低い。いつの間にか冬ズボンに変える時期が到来していた。
車窓から観る荒船山“艫岩”
大混雑の駐車場で急ぎ登山準備 班ごとに出発「お!熊出没か!」 しばらくは柔らかな落葉を踏みしめ歩く

 荒船山山頂に向かうコース中、強風が吹き抜けるところが多い。荒船山は、どうやら風の通り道にあるらしい。 
やがて勾配も急になってくる 陽射しが暖かいが冷たい風が通り抜ける 幾度かのアップダウン「足元注意!」

 最初の見どころ内山峠〜艫岩のほぼ中間点にある「はさみ岩」。大岩がせり出した巨岩の塊で、昔はここに、荒船山出世不動尊がまつられていたが、火災により堂が焼失し、名残である大きな「礎石」が今も残っているらしいが見なかった。

 一方「一杯水」は、橋の下で簡単には近づけない。水場としては不適。
“はしみ岩」せり出した岩に圧倒される “一杯清水”

 さらに石を削った階段や梯子を超えると、一挙に台地の上に出る。
 「艫岩(ともいわ)」前の東屋は、すでに登山客でぎっしり。「いい匂い」が漂う。どうやら「鍋山行」に大人数グループが来ているらしい。

 「鍋山行」だと、なぜかびっくりするほど食べてしまうことを思い出す。単に「がっついているだけ??」それとも「山行中の鍋はやっぱり別物」なのか。
梯子や鎖が頼りの登山道 広い溶岩台地に出る 東屋は混んでいた

 「艫岩(ともいわ)」からは、まるで町の大きな都市公園での散歩。葉の落ちた公園??は若干抜かるんでいたものの、皆さん、その中を楽しく歩いていく。
“艫岩展望台”と艫岩 広い溶岩台地のフラットな登山道を進む

 「荒船山」の最高点は「経塚山1,422m」。最後に70mを直登して、狭い山頂に到着。
 不思議なのは、直前の案内板は「行塚山」。山頂には「経塚山」の案内板。うーんどっち?

 少し戻った「昼食場所」は、なぜかその場所だけ風がない「陽だまりの台地中央広場」。ゆっくりと昼食を楽しむ
最後の直登を上がる 狭い山頂に小さな山頂標 「陽だまりの台地中央広場」で昼食

 下りにもう一度「艫岩(ともいわ)」に戻ると、今度は「浅間山」が真っ白な雄姿を見せる。
 黒斑山(くろふやま)も白黒にもきれいに見える。

 残念ながら参加できなかった集中山行「湯ノ丸山」「烏帽子岳」も見える。
 それ以上に見えて怖いのは、艫岩の下。と言うより、怖くてよく見えなかったものの……。
帰路“艫岩”に立寄る。怖々と足元を覗きこむ人、冠雪の白根山等の遠望を楽しむ人等々。

 強風の中を下山。梯子・滑りやすい階段で渋滞したものの、全員何事もなく駐車場に到着。 
滑りやすい岩場、ステップが狭い為慎重に降りる 登山口で待つバスが見えてきた

 急ぎ「西下仁田温泉 荒船の湯」に向かう。この温泉、予想外に濃い泉質。大満足。

 これでまっすぐ新潟へと思ったら、リーダーの配慮で急きょ「道の駅」へ。
 思わず念願の「下仁田ネギ」を共同購入。甘くて太いおいしいネギ。

 昨年以前、数多く下山した中央線の駅前には、JA「野菜の直売所」が急増。関東近郊の高速道路SAも同様。

 かみさんへの「山行お土産(山もり野菜)」で「山行のお許し」を毎回頂いていた?「山仲間(男ども)」を、懐かしく思い出す。

 やっぱり、今日は「下仁田ネギ」山行でした。

 (荒船の湯と下仁田ネギ)
荒船山山頂(経塚山)にて集合写真“左が1班と2班”、“右が3班と4班”。写真提供はリーダー1342T/H。