会山行紀行文 12.03.15日(木)

曇り
村松白山
1012m
参加者27名
(男14・女13)

(紀行文1642 M/W
(写 真)1866 S/T
≪コースタイム≫
  新潟駅南口(7:00)=慈光寺登山口(8:25)…送電線鉄塔(8:50)…3合目(9:30)5合目(10:15)…天狗の腰掛(11:00)…頂上避難小屋
 (12:00-13:00)…
天狗の腰掛(13:30)…鉄塔(14:45)…登山口下山(15:00)=さくらんど温泉=新潟駅南口(17:30)
≪紀行文≫
                     〜〜〜フアイト・フアイト・雪山ヤッホ〜〜〜〜
 
 大雪だった今年の冬も3月に入りようやく春の気配に包まれた彼岸前、村松白山の山行に参加して来ました。
 
 心待ちにしていた山行当日は曇り空の中に青空が見えて幸先も良く、リーダーからの下見情報では雪が多く危険な雪庇も出来て
いたとの事でしっかり冬山登山の準備を
して出かけました。
 雪山大好き男女23名、駅南を出発すると、まもなくリーダーから山の様子が伝えられ、登りの尾根線は雪がもろく雪庇に亀裂が
入り危険な為、田村線の往復に変更したとお
話がありました。
 登山口のある慈光寺はまだ大雪に包まれ、駐車場直行の4名が加わり総勢27名全員が揃うと、境内の赤いとりでをくぐり元気に
登山に出発しました。
駐車場より慈光寺登山口に向かう 慈光寺裏の登山口 鳥居を潜って進む 二合目まではツボ足で
 
 杉林の登山道を靴のまま登り、送電線鉄塔まで来た所でワカンを装着しました。
 2,3日前の新雪が膝あたりまで、2合目過ぎた辺りで「男性、前でラッセルを」の声がかかると心よく男性陣が前方に集まり
交代でラッセルをしてくれました。
 締まっていた雪も標高が上がるにつれさらさらと柔らかく、葉を落としたブナの間から冷たい風も吹きつけてきました。
鉄塔脇でワカンの装着 新雪を踏みしめて この先には急登が待っています

 急斜面では深い雪に足元が崩れ両手で這い上がり「フアイト〜、」例年より多い雪に予定時間より少し遅れて5合目に到着、
右手に白山の頂上が見えて、「まだ遠いねえ」
吹き付ける風はさらに強く、雪の斜面に刻まれた風紋の中を先頭を行く男性陣の
ラッセル
は逞しく、続く私達も負けずと元気に登ります。
五合目付近 陽射しはあるが風が冷たい 膝上までの新雪をラッセル ラッセル後の行進

 ブナの大木、天狗の腰掛までこぎつけると、一旦鞍部まで下り、いよいよ頂上直下の長い
急登に入りました。
 疲れもピークか、思い足を一歩一歩引き上げ「フアイト、フアイト」
深い雪に埋もれた頂上に登りつくと、雲の間から青空が
見えて、青みを帯びた白銀の川内
山塊が大パノラマで広がっていました。
左側は雪庇が張り出しています 時々は陽が射して 水墨画のような山容

川内山塊のパノラマ

 雪の上に屋根だけ見える頂上避難小屋に12.00全員無事到着です。
 ハシゴを登って2階から入ると、すぐに湯気があちこちで立ちのぼり暖かく、狭いながらも肩寄せ合う昼食はなによりも
おいしく、他に登山者もいない貸し切りで賑やかに過ごせました。
 楽しい時間はすぐに過ぎ、到着時に解いた凍ったワカンの紐を結び直し、下山開始になりました。
 復路は登ってきた田村線を下ります。
 頂上直下の急斜面を一歩一歩慎重に鞍部まで下り、天狗の腰掛で休憩、ホッとした所で記念写真を撮ってもらいました。
 登ってきた時のトレースは概に消えて、再び男性陣が前でラッセルをかってくれました。
 時折吹雪になりましたが、視界は良く順調に下山は進み、急斜面では女性陣はみごとにお尻でダイビング「キア〜〜」、
滑り落ちても「おもしろい」吹雪もなんのその雪山の楽しさいっぱいです。
頑張ってようやく白山避難小屋に 下り四合目急坂での雪遊び?


 鉄塔下でワカンをはずし軽くなった足で杉林を下り全員元気に
慈光寺に下山しました。
 神社の拝殿で本日の無事をお礼してから、地元のさくらんど
温泉で疲れを癒し、帰路に
つきました。
 平地では暖かい陽差しでも、1000mの山の上は厳冬期の山の
世界、厳しくもあり、雪山の楽
しさあり、心に残る充実した一日
でした。
 会員の安全を心配り案内をしてくれたリーダー、交代でラッ
セル続けてくれた男性陣、同行
の皆様のおかげで登ってこれま
した。
ありがとうございました。



                                  終わり
七合目天狗の腰掛での集合写真