個人山行紀行文 11.10.22(土)
兎ヶ倉山(うさんくらやま)
・698m
参加者
3名(男)
2011 Y/O

                         

≪コースタイム≫
 新潟発7:30=R49=倉ノ平入口・倉ノ平=林道終点前広場10:10~登山道入口10:20~尾根取付11:15~兎ケ倉山・昼食(11:45-12:40)~尾根取付・なめこ採り(13:00-13:30)~林道終点14:25=往路を戻る=新潟着16:50
 
                   *注〔下りはきのこ採りタイムを含む為参考になりません〕

 R49を福島県境に向かって走ると、上川IC入口を過ぎた辺りからピラミッドピークが視界に入って、登行意欲をそそられます。

 今日はその一つ兎ヶ倉山(ウサンクラ山)に行ってきました。
 ウサンクラに向かう理由はもう一つ、運がよければ、お土産つきの期待もあったのです。

 倉ノ平集落の入口広場に建つ案内板を見て、集落内を右折して林道に入る道順を頭に入れて走ります。






(現地地図)
集落案内板 NHKの標杭 採る人もなく伸び放題のスギヒラタケ

 途中で舗装道からダートに変わった道を進むと、終点前の広場には先着2台が居ました。登山口から山頂まで標識はありません。NHKの杭とマーキングをなぞって行くのです。
 シトシトと雨は続きます。行程の3分の2は沢を何度も横切り、木橋も渡って高度を上げて行きます。落ち葉が道を隠しているので、滑らないように慎重に歩きます。

何度も沢を横切ります 木橋も渡ります 落ち葉が道を隠します

 高度計が560メートルを指す頃から、沢を離れて右岸尾根に取り付くと、残り行程は見上げるような急坂を登ります。喘ぎながらジグザグに登りつめて、漸くテレビアンテナが設置されている山頂に到着です。
 アンテナ機械室の高床下で先着者が談笑中でした。新潟市の「M山の会」の方々で、私達に「もう降りるから」と快く席を空けて呉れたのです。雨宿りが出来て感謝です。

大岩もあります 尾根の取り付き付近 山頂にあるアンテナ施設

 床下に潜り込んでゆっくりランチを楽しんだ後は、次のお目当て”なめこ探し”に、目を皿のようにしてゆっくり下ります。「わぉーー!」「すごいいーー!」
 倒木に大発生した「なめこ」発見です。逸る気持ちを抑えて先ずはパチリ。

ガスで山頂展望なし(竹ノ倉山方面) 倒木に発生したナメコ(左部分) 倒木に発生したナメコ(中央部分)

 異常気象でも、時期が来ればちゃんと姿を見せてくれる「なめこ」たち。その圧倒的な存在感は見事です。自然は「ジネン」、「オノズカラシカリ」なのです。
 目の前の彼ら・子実体の下を這う菌糸体が、目に見えぬどこかで自然運行原理の深遠に繋がっているのかもしれません。そんなことを考えながら素直に採らせていただきました。

倒木に発生したナメコ(右部分) 雨上がりの兎ケ倉山

 林道に下りる頃には雨も上がり、青空も見えてきました。振り返れば薄く紅葉した三角ピークの兎ヶ倉山が見えました。今日はマニアックな山となめことの、思い出深い山行が出来ました。     (おわり)