〜〜足慣らし登山の筈が〜〜
前日登った岩木山から見える八甲田山に登るべく、大鰐温泉の民宿「赤湯」に宿をとる。
岩木山や八甲田山の周辺には有名、無名の温泉が至るところにあるが、連休でもあり有名処は宿泊費も高く、何より混んでいたのでネットで調べ、空いていそうな大鰐温泉に決めたが大正解だった。
熱めの源泉掛け流しの温泉宿で、とにかく料金が安かったし料理も素朴で美味しかった。
青空がとても良い朝、八甲田山の登山口の一つである八甲田RWに向かう。
この山は千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉からの直登コースがメインで2時間半〜3時間位で登れるが、足を痛めている家内の足慣らし登山でもあり、ロープウエイ利用のコースを選んだのだが、結果的には結構キツイ登山を強いられることになってしまった。
ロープウエイを降りてアップダウンのある遊歩道を進み、赤倉岳への登山道に入る。
階段状の登りが続き、結構タフ。赤倉岳の山頂付近からは360度の展望で津軽半島、下北下北半島、日本海、陸奥湾等が一望できた。(天気が良ければ北海道も見えるらしいが、うっすらと見えたような見えないようなレベルだった)。
秋田県方面からガスが上がって来て、風も強く肌寒くなってきた。 |
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快晴の中、始発を待った。 |
山頂公園遊歩道から観る湿原と草紅葉 |
赤倉岳山頂(この先にも山頂標あり) |
赤倉岳から井戸岳は多少のアップダウンがあるものの、見晴らしの良い尾根歩きが楽しめた。
この時期、花は殆ど見られず、紅葉にも少し早いが湿原の草紅葉はオレンジ色に輝き、全山紅葉も近いと思えた。
井戸岳から眼下に見える大岳ヒュッテまでは急な階段状の道を降りるが、北風が強くとても寒い(気温は5度以下との会話が)、家内も足が辛く、時間を要す。 |
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赤倉岳からの展望の良い稜線 |
井戸岳付近から観る山頂の大岳(ガスの中) |
稜線から大岳とヒュッテを見下ろす |
大岳ヒュッテで休憩した後、大岳(八甲田山頂)への急登に取り付き、ひたすら登り続けてやや緩斜面になったと思うと、直ぐ広々とした山頂に到着。天気は良いが、冷たい風が強く沸かしたお湯が直ぐに冷めてしまう。
素晴らしい展望に後ろ髪引かれながら大岳ヒュッテに向かって下山開始。 |
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綺麗な大岳ヒュッテ |
とにかく寒かった山頂 |
山頂から観る酸ヶ湯温泉からの登山路 |
当初は又同じ道を戻る計画をしていたが、井戸岳への急登を目の前にして、怯んでしまった心が上毛無岱分岐経由の登山路を選択してしまった。
これが、大失敗の始まり。却って家内の足を痛めてしまった。狭くて泥濘んだ道を下るうちに、「こんなに下るということは登り返しが…」と悔やむものの時既にであり、今更大岳ヒュッテに戻り井戸岳に登るのももっとキツイ。止むを得ず進み、何とか標準時間の倍を要し上毛無岱分岐の分岐に到着。
しかし、この分岐から目指す登山路はいきなりの藪と泥々道。「酷い道に来てしまった」と思っても行くしかない。途中、数人の登山者とすれ違うが、中には綺麗なスニーカーを履いた女性もいて、多くは地図表記(毛無パラダイスライン)に惑わされた感がする人達で、気の毒としか言い様が無かった。
藪を掻き分け掻き分け、漸く、ローウエイに繋がる宮様コース分岐路に出て「ほっ!」。 |
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大岳ヒュッテへの道、井戸岳の急登を躊躇 |
毛無パラダイスライン…?、ひどい藪道 |
漸く見通しの良いRWへの道に出る |
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又来て見たい素晴らしい山ではあるが、今回の毛無パラダイスラインルートは絶対に避けたい。
次回は「RW山頂公園駅〜赤倉岳〜井戸岳〜大岳ヒュッテ〜大岳〜酸ケ湯温泉」と思った。 (おわり) |
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夏の花が姿を消し、僅かな花が所々。木々や草の花が散った後に実がなっていました。 |
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