〜天気図を見ながら選んだ山、信仰の飯縄山〜

 暫く登山らしい登山をしておらず、日帰りで何処かにいきたいなと思い立つも全国的に天候は今ひとつ。
福島県の帝釈山、群馬県鹿俣山等の候補地の天気予測を検討した結果、飯縄山なら何とか持ちそうと判断し、早朝に出発。

 空は生憎の曇天ながら、到着した駐車場には既に多くの車。登山準備を済ませ、静かな林の中を歩いて登山口を目指す。
最初の大きな石の鳥居を過ぎると樹林帯になっていき、さらに進んでいくと木製の鳥居に到着、この直ぐ脇が登山口となっている。
未だ紅葉には早く、淡い緑が美しい木々の中を進んでいくが、やけに暑い!。風が通らないためか額から汗が滴り落ちる。
静かな林の中を進み、途中から舗装道を進む 石の鳥居をくぐり樹林帯に入っていく
 登山口を進むと、登山路の脇に小さな石像が所々に現れる、「第一不動明王」から順に「第二釈迦如来」と言う風に・・・。
最初はさほど気には止めなかったが、よく見ると一つ一つが異なり、興味深く結構楽しめるし、都度良い塩梅の休憩にもなる。
「第十一阿門如来」が鎮座する広場に到着すると、そこが“駒つなぎの場”で休憩場所に最適。
この頃から勾配も急になってくるが、木々に切れ間が現れ、時折涼しい風が吹き抜けて思わず「涼しい!」の声がでる。
また足場も徐々に悪くなるが、“天狗の硯石”等の見晴らしの良い場所が点在し、変化を楽しめる。
登山道と所々に鎮座する如来様や観音様で足を止め、都度手を合わせるとちょうどよい休憩になる
 足場の悪い急登を進み戸隠方面からの西登山道と合流すると、間もなく山頂手前の飯縄神社の広場に到着する。
以前残雪期に来た時は雪原の向こうに素晴らしい景色が見えたが、今日は深い霧が立ち込め何も見えない。
飯縄神社でお参りし、さらに先にある山頂を目指す。山頂まではほぼ平な尾根を歩くと10分程で到着する。
 風も強く、濃霧で何も見えない山頂だが、多くのハイカーがお昼を楽しんでいた。
この鳥居と小さな祠が見えると山頂は直ぐ 山頂手前の飯縄神社 濃霧で展望が望めなかった山頂
 山頂での気温が低く雨具を着て昼食を摂るが、先程までの汗は瞬く間に何処かに消え、肌寒く感じ始めたため下山開始。
このような天気でありながら下山途中も多くの登山者とすれ違ったが、やはり人気の高い山だと実感した。
下山後、むれ温泉「天狗の館」に入るが、露天風呂から仰ぎ見る飯縄山は素晴らしい。
派手さはないが、所々にひっそりと咲く初秋の花々もまた良し(一部です)
[ご参考] 飯縄山の登山路

 今回は夏のシーズン登山でしたが、春の残雪期は
山頂付近が広大な雪原化でまた違った楽しみが味わえます。

 霊仙寺山からの尾根縦走し、西登山道を経由して戸隠へもいつかはと考えています。
只、霊仙寺山からの尾根は藪漕きになるらしいのですが。
                     (おわり)
 個人山行紀行文 11.09.17日(土)
曇り
飯縄山
1917m
参加者3名
(男1・女2)
2070 S/F
≪コースタイム≫
 新潟(5:50)=一ノ鳥居駐車場(8:30-8:35)〜鳥居8:50〜駒つなぎの場9:40〜天狗の硯石〜飯縄神社(10:45-10:50)〜飯縄山山頂(11:00-11:50)〜往路を下る〜一ノ鳥居駐車場(13:50-13:55)=むれ温泉=新潟17:20