〜〜〜〜静寂の登山路に咲く花の美しさを堪能〜〜〜〜
 毎年数回訪れている尾瀬地区、しかし唯一足を踏み入れていなかった尾瀬笠ヶ岳に念願叶って初登山を実施。
鳩待峠に多くの登山者が訪れるが、尾瀬ヶ原に多くが下り、一部が至仏山登山口へ、そしてその一部(極僅か)が笠ヶ岳に向かう。
休日にも関わらず笠ヶ岳分岐から笠ヶ岳に向かうのは我々だけ?と勘違いするくらい誰とも会わない静かな登山だった。

 賑わう鳩待峠で登山支度を整え、至仏登山路(基本的に至仏下山路)から登山開始。
ご他聞に漏れず、登山路のオーバーユースを保護する為の木道や階段が続く。特に尾瀬は東電の関係もあり徹底している。歩行時間30分前後、距離にして1km毎に標識があり休憩場所も可能な小広場があり分かりやすいが、これも至仏山登山向けの感が強い。
 笠ヶ岳分岐の手前付近で至仏山、尾瀬ケ原、ヒウチヶ岳が一望できるポイントがあるが、残念ながら霞や雲がかかり満足行き展望は
出来なかった。
1km毎に道標は有るも笠ケ岳の“か”もない 登山路から観えた尾瀬ケ原とヒウチヶ岳 笠ヶ岳分岐(初めて笠の文字が)
 笠ヶ岳分岐を過ぎ、笠ヶ岳に向かう登山道は下刈りが行き届き歩きやすいが、とたんに道標がなくなってしまう。迷うことは先ずないが、大きなポイント間は標識もなくやや心細くなってくる。笠ヶ岳分岐から小笠までは樹林もあるが見通しの良い明るい登山路が多く気持ちよい。
 小笠は現在ピーク登頂が禁止されており、裾を巻いて通過(昔の地図には登山路記載)、前方に笠ヶ岳が大きく見えてくる、綺麗な三角錐の山容だ。山頂へのアタックルートは山頂直下を巻きながら一旦先に進み、湯の小屋分岐から山頂を目指すルートとなっている。
 そして小笠から山頂直下巻き道を経て湯の小屋分岐の道は景観も良いが、ニッコウキスゲ、ナデシコ等の高山植物咲き乱れ最高!。写真に夢中になり、標準行程時間なんてあって無いようなスローペースになってしまった。
下狩りが行き届いた登山路(でも静か) 遥か向こうに小笠と雲を突きさす笠ヶ岳 湯の小屋分岐までは美しい登山路が続く
 湯の小屋分岐から山頂へのルートは、自分の手足だけで岩を這い上がっていくような道でロープやはしごなんってものは無いし、落石には充分注意し登らなくてはならない。又部分的に不明瞭な部分もあり、濃いガスでも覆うと分かり辛いと思う。
 ゆっくりとルートを確かめながら漸く山頂に到着、差ほど広くはないが360度の景観は素晴らしい…筈。残念ながら雲が空を覆い景観を楽しむことは叶わなかった。それでも静かな山頂でゆっくりと昼食、少々寒かったが緩やかな時間を楽しむ。
湯の小屋分岐(ここから山頂までが難儀) 見上げる山頂 山頂にて(とても寒かったので一枚はおる)
 山頂を後にし一旦湯の小屋分岐まで降り、そこから湯の小屋方向に進み、山頂から見えていた片藤沼散策に向かう。途中湿っぽい悪路もあるが、静寂そのものの片藤沼に到着。 暫く静寂そのものの片藤沼を楽しみ、来た道を戻り鳩待峠に向かった。
 途中、笠ヶ岳分岐からは至仏山から降りてくる多くの登山者と合流し、賑やかな雰囲気の中鳩待峠に到着。鳩待峠はいつもながらの賑わいでした。       (おわり)
静かな片藤沼 下山時に振り返り観た笠ヶ岳 無事、鳩待峠に下山
流石に尾瀬山域、花はとても豊富で楽しめました。これでも未だ一部です。
 個人山行紀行文 11.07.24日(日)
曇り時々晴れ
尾瀬笠ケ岳
2058m
参加者3名
(男1・女2)
2070 S/F
≪コースタイム≫
 新潟3:10=沼田IC5:30=戸倉P6:00=鳩待峠(6:25-6:40)〜笠ヶ岳分岐8:25〜小笠9:25〜湯の小屋分岐10:15〜笠ヶ岳山頂(10:30-11:25)〜湯の小屋分岐〜片藤沼(11:55-12:05)〜小笠直下〜笠ヶ岳分岐〜鳩待峠(14:55-15:25)=戸倉P15:45=新潟19:45