〜〜とても美しい、でもとてもキツかった〜〜

久しぶりの妙高火打、今まではいつも秋に登り、妙高山とセットで山小屋泊まり。それでも結構キツイ山だとの印象を持っていた。
しかし、今回は笹ヶ峰からのピストンを計画、新潟を3:40に出発し、登山口には6:30到着。既に多くの車が駐車場を埋めてはいたが、
前日入りで山小屋泊の車が多いように思える。
 準備を整え、綺麗な登山口で登山届けを出し出発。昔来た時より登山道の整備が進み、殆ど木道歩きが続く。小生は歩き辛いが登山道保護の為止む得ずか。
 黒沢の出合いまで略予定通りに進み、黒沢に降りて冷たい水で顔を洗う。とても冷たく気持ちが良い、水を汲んでいる登山者もいた。
登山口付近の木道 明るい樹林帯を進む 黒沢の出合(水がとても冷たい)
 黒沢を過ぎるといよいよ名物の“十二曲がり”に取り付くが…。ここも分かりやすく「十二分の幾つ」と記載された小さな看板がたっており分かりやすくなっていた。以前は整備も悪く何曲がりあったのかも分からないほどだった。
記憶では“十二曲がり”の難所を過ぎると、富士見平までは普通の登山路と思い込んでいたが、“十二曲がり”以降の方が急登の難所が続く。
 それでも富士見平を過ぎると登山路は緩やかになり、突然火打山が顔を出し、そして特徴のある三角屋根の高谷池ヒュッテも見え、とても素晴らしい風景が広がってくる。ここまでの難儀は何処に消えてピッチも早くなり間も無く高谷池ヒュッテに到着。
十二曲りの標識 登山道から北アルプスが見えてきた(高谷池ヒュッテも近い) 高谷池ヒュッテ
 高谷池ヒュッテでは、湿原と火打山との絵柄が何とも素晴らしく、このままここで滞在したいと思ってしまう。しばし景観を楽しんだ後、気合を入れて、いよいよ火打山に向かう。
 ここまでも可憐な花が多かったが、高谷池ヒュッテから天狗の庭にかけてのお花畑はとても良い。写真タイムでどんどん時間が取られてしまう。
 天狗の庭を過ぎると徐々に斜度を増しながら木道や階段が延々と続く。途中ライチョウ平の残雪部を横切るも、とにかく“キツイ!”。
山頂で食べる食料や水がやけに重い。小屋泊まりの登山者は空荷やピストンバッグで登っている。それでも皆とてもきつそう。山頂直下でへばっている登山者をどんどん追い越し、やっと山頂。それでも途中のロスが響いたのか予定より30分遅れ。
高谷池とヒュッテ 天狗の庭付近から観た火打山 ライチョウ平付近に残る雪
 広い山頂には多くの登山者が360度の景観や昼食を楽しんでいた。
荷物を降ろし、昼食用のお湯を沸かしている間に景観をカメラに納めたく見渡すが、雪が多く残る北アルプスが最高。景観を見ながらの食事も美味しく予定の30分を大幅に超過し、1時間を要してしまった。これで合計1時間のロス。

 下山予定の16時はもう絶対ムリ。日が落ちないうちに降りようと急ぎ下山開始。
しかし、木の根っこや滑りやすい岩に手こずり時間短縮は捗らない、結局予定より1時間遅れの17時に下山。
 この頃から雨が降り始め辛うじてセーフ。休憩を含め10時間以上のタフな登山だったが、素晴らしい景観と可憐な草花を堪能した登山だった。秋も良いが、この季節もとても素晴らしい妙高火打山だった。
火打山頂にて(やっと到着) 山頂から観た妙高山 下山時再度北アルプの景観を堪能
こに掲載したのは、ほんの一部の花達です。他にも数多くの花達が咲き誇っていました
 個人山行紀行文 11.07.18日(祝)
晴れ
火打山
2462m
参加者
3名(男1・女2)
2070 S/F
≪コースタイム≫
新潟3:40=笹ヶ峰キャンプ場(6:15-6:30)〜黒沢の出合7:25〜十二曲がり(7:30-8:00)〜富士見平9:10〜高谷池ヒュッテ(10:00-10:20)〜天狗の庭10:40〜ライチョウ平11:25〜山頂(12:00-13:00)〜高谷池ヒュッテ14:00〜富士見平15:00〜笹ヶ峰キャンプ場(17:00-17:20)=新潟20:00