個人山行紀行文 11.05.18(水)
晴れ
五剣谷岳・1189m 参加者
2名(男)
1914 E/S

≪コースタイム≫
 悪場峠5:10〜木六山6:50〜七朗平(水場)8:15〜銀次郎9:10〜銀太郎10:20〜五剣谷岳(11:55-13:00)
 〜銀太郎14:20〜銀次郎15:02〜七朗平(水場)15:50〜木六山17:25〜悪場峠18:45
              (往路)6時間45分 (復路)5時間45分  (全行程)13時間35分(休憩含)

 五剣谷岳まで行ける体力が有るかどうか分からないけど、年に一度は行って見たい山。
車で悪場峠まで行き支度をして歩き出す。登山道の両脇は刈り込がしてあり歩き易い。6年前、1人で来た時に比べると大違い、最近多くの人が入るのか良い道になっている。

 佛峠を過ぎ、歩き難いトラバースの道を水無平迄。此処のカタクリは既に花が終わり、実が着いている。此処から「電光形」に付けられた急斜面の道を登る。
 登り終わって平らな道を行くと「峰の神様」、今日の無事を願って神妙に手を合わせる。更に少し登って、分岐が有るも左に行かず、ロープの下を通って尾根道を行く。最後の急登が終わり平になると、右にグシ峰からの登山道、少し行くと木六山々頂。此処で一息入れ七朗平を目指す。
木六山々頂 木六山から見る粟ヶ岳
 アップダウンを繰り返し、急な雪渓を登り七朗平の水場に着いて、冷たい水で喉を潤し大休止とする。他の山々残雪が多いと言うのに、此処の山は去年より雪が少ない。夏道と雪の上を交互に歩き、尾根に出て少し行くと目の前に「だまし銀次郎」とその後ろに銀次郎山が見える。
銀次郎山 銀次郎山々頂 銀次郎に咲いていたシャクナゲ
 だまし銀次郎を登るとその前に銀次郎がすぐ目の前、登山道脇には「タムシバ」が白く綺麗。銀次郎の急登を過ぎ山頂手前には「シャクナゲ」が満開に綺麗に咲き、疲れた体を癒してくれる。
 山頂からはこれから行く銀太郎、五剣谷がよく見えるがまだまだ遠い。此処からはどんどん下る。せっかく登ったのにもったいないほど鞍部まで下る。帰りの「登り返し」が大変だ。
銀太郎山々頂 五剣谷岳へ向かう 雪渓を歩く
 ブナ林に差し掛かると「山の神様」が有り、顔みしりの人が祀った神様なのでお賽銭をあげ、今日の無事を祈る。急登を登り切ると残雪が有り、その直ぐ上が銀太郎山。此処から目標の山、「五剣谷岳」が近くに見えるが残雪が少なく藪漕ぎになり難儀しそう。
行き止まり、戻る 五剣谷岳の登り 五剣谷岳山頂
 直ぐ藪に入り、左下に雪が見えたので雪の上を歩く。少し行くと行き止まり、又藪の中。こんな事を何度も繰り返し、いよいよ最後の雪渓の登りが始まる。雪は柔らかいのでアイゼンは無し。距離は短いが「斜度は飯豊の石転び」位あり慎重に登る。
 しかし、滑っても下は平であり止まるので気は楽、木に当たらなければ大丈夫。山頂へは少し踏み後の付いた藪の尾根を行く。三角点の周りは少し刈り払って有り見晴は最高に良い。
残雪を拾いながら進む 五剣谷岳(中央)と銀太郎山
 銀太郎から先は藪漕ぎが多くなり、予定より大分時間をオーバーする。昼飯を食べ、疲れも出たので少しのんびり1時間余りも休む。帰りは日暮れに間に合わないかもしれないが、ヘットランプも持参して居るのでその時はその時。
 帰りは少しでも藪漕ぎを減らすため、雪を拾いながら行くも上手くいかない。雪渓が行き止まりなので藪を登り、ロス時間が出て疲れるばかり。何とか銀太郎に着きホット一安心する。
後は登山道をただひたすら歩くだけ。
来る時に思ったとうり「銀次郎への登りが厳しい」。途中にワラビがいっぱい有るも、時間が無いので一握り取っただけ。

 七朗平の水場で休憩、中間点に水場が有るので大助かり、雪解けの冷たい水で喉を潤し水筒にも補給する。

 此処から木六山迄の1時間30分がアップダウンも有り、又、疲れも出てきて一番苦しい所。
 
木六山まで来ればもう一安心、後は下るだけ。夕陽が赤くもう日暮れが近い、でも日暮れまで何とか悪場峠まで帰り着く事が出来ました。

 これで五剣谷登頂は6回目になるが、今回が一番遠く感じました。    (おわり)
雪渓を歩く
五剣谷岳から見た矢筈岳と青里岳