個人山行紀行文 11.04.22(金)
晴れ後曇り
粟ヶ岳・1293m 参加者・
単独
1861 K/Y

≪コースタイム≫
 第二貯水池登山口7:207:55分岐8:008:30 716m峰8:359:10砥沢小屋9:15→北峰直下(9:459:55)
 10:20粟ヶ岳11:3012:10砥沢小屋→13:15分岐13:20
14:10展望台(387m峰)14:2015:00道路→15:15駐車場

 久しぶりに粟ヶ岳に登りました。過去56回山頂に立っていますが、ほとんどが一本岳側からやって来て粟薬師を経由して笠掘側に降りています。
 本来は毛猛山塊のある場所に確かめておきたい物があってそこに行く予定でしたが、晴天の木曜日はやすらぎ堤に花見に出かけることになり、山は金曜日にせざるを得なくなりました。金曜日の入広瀬方面の天気予報は午後4時頃からは雨、雨降り前に下山する自信がないので、毛猛山塊はまた後日折を見てということにして、川内山塊の偵察を兼ねて粟ヶ岳に行くことにしました。

 今年は雪が多く、水源池から先の林道はまだ雪に覆われていて、車は水源池の駐車場に停めました。登山口の第二貯水池周辺はすっかり雪が消え、池の土手には丁度てんぷらに良さそうなフキノトウが沢山出ていました。(私は採っていません)

左)第二貯水池。登山口の第二貯水地に至る林道は雪に覆われていましたが、第二貯水池周辺はすっかり雪が消え、池の土手にはフキノトウがたくさん芽を出していました。
中)3合目尾根分岐。尾根の分岐(3合目)から上は登山道に雪が付き始じめました。4合目からは登山道はほとんど雪の下
右)
砥沢ヒュッテ。ヒュッテ周辺はまだかなりの積雪があります。

 登山道は尾根分岐(3合目)から雪に覆われ始め、4合目からはほぼ雪の下になりました。山頂は普通であれば土が出ているのですが、まだ雪が残っていました。

左)尾根の様子。北峰と粟ヶ岳山頂の間のピークを振り返りました。たいそうな積雪です。
中)粟ヶ岳山頂
まだあまり土は出ていませんが、間もなく雪が消えそうです。
右)帰りの尾根。下山は分岐から第二貯水池に下らず尾根を真っ直ぐ進んで、長瀬神社の境内から道路に降りました。このルートは正面のピークを越えなければなりません。粟ヶ岳に登り、疲れていたらきっと絶望的な高さに見えるだろうなと思いました。

北峰から下る途中登ってくる単独行の若い女性(山ガールほどは若くは見えない)に会いました。なんと楽山会の方でした。単独で歩いている女性を見かけることは決して珍しくはありませんが、コンデションの良くない時期に単独で歩いている女性は、楽山会とは無縁の人達と思い込んでいたので、びっくりしました。“元来愛想なしなので、せっかくお会いしながらろくな挨拶もしなくてゴメンナサイ”

 花の名前や規則は複数で歩いた方が覚えられるでしょうが、単独行お奨め派の私としては、山でのテクニカルなこと、歩き方、行動の仕方など、地図さえじっくり見れないパーティー行動の中では会得することが困難で、どこの山でも歩けるようになる素養は、単独行でこそ身に付くものだと思っています。

尾根の様子 中央ハイキングルートの東屋

帰りは尾根の分岐部から第二貯水池に下らず、そのまま尾根を真っ直ぐに進んで、長瀬神社の境内から嶽山寺の脇を通って道路に出、水源池の駐車場に戻りました。
 このルートはとても気持ちの良い尾根です。頭上はタムシバと万作の回廊、足元にはイワウチワが咲き誇り、道は落ち葉に覆われています。”でもしかし”が付きます。起伏が多く、どのピークも急傾斜です。ところどころに中央ハイキングコースと書かれた看板が掛かっていますが、ファミリーハイキングには向かない場所だなと思いました。

 水源池の真横、387m峰には東屋があります。ここから水源池がよく見え、また加茂川が流れる宮寄の扇状地が見晴らせます。ファミリーハイキングなら、下の長瀬神社からここまでを往復する行程に留めたほうが無難な気がします。
 この東屋は水源池からは見えにくいので、この存在を知らないと下から見上げても見つけられないかも知れません。
                                           (おわり)